モルモットなのに、まるで小さな豚みたいと人気が高まっているスキニーギニアピッグ。

一般的なモルモットと違い、毛がないところが特徴的です。

スキニーギニアピッグとは、どのような特徴を持つ生き物なのでしょうか。

スキニーギニアピッグの性格、寿命、値段などの特徴を見ていきます。

スキニーギニアピッグは臆病な性格

スキニーギニアピッグは、モルモットの仲間なので、基本的に臆病な性格をしています。

中には、触ろうと近付いただけで怯えてしまう個体もいます。

なるべく物音の少ない静かな環境で飼育するようにしましょう。

迎え入れて日が浅い場合は、無理になつかせようとするのではなく静かに見守り、「人間は怖くない」ということを徐々に分かってもらいましょう。

家族に小さな子どもがいる場合は、無理に触ろうとする可能性もあります。

びっくりさせないようにと、子どもでも理解出来るように説明してあげましょう。

モルモットの仲間は多頭飼いが出来る動物ですが、ケンカや病気の蔓延などの心配があるため、注意が必要です。

また、猫との相性はあまり良くないため、お互いの生活スペースを分けるなどの対策を取りましょう。

スキニーギニアピッグの寿命は5年から10年くらい

スキニーギニアピッグの寿命は、5年から7年くらいです。

スキニーギニアピッグは、モルモットを品種改良して生み出された毛のないモルモットですが、モルモットの平均寿命とほぼ同じくらいです。

また、スキニーギニアピッグをはじめとしたモルモットの仲間特有の問題として、自分の体の中でビタミンCを合成することが出来ないという問題があります。

そのため、ビタミンCを飲み水に混ぜたり、ペレットや野菜などから摂取する必要があります。

ビタミンCが足りなくなると「ビタミンC欠乏症」という病気になる可能性があります。

この場合、毛づやがなくなったり鼻水が出たりなどの症状が出ます。

重症化すると全身に炎症が起こり、歩行が出来なくなる場合があります。

少しでも健康に長生きしてもらうために、ビタミンCの摂取を意識的に行いましょう。

キャベツやブロッコリーなどが、ビタミンCが豊富でオススメです。

スキニーギニアピッグの値段は3万円から

スキニーギニアピッグの値段は、3万円くらいからです。

モルモットの値段は毛の長さなどによって変わりますが、最も一般的なイングリッシュ種(直毛短毛種)のモルモットが5000円くらい。

それよりかは高い値段で販売されています。

モルモットは比較的低温に強い生き物ですが、スキニーギニアピッグは、イングリッシュ種などと比べて毛がない、もしくは少ない種類です。

そのため寒さには弱く、冬場はヒーターなどを使い温度管理をしてあげる必要があります。

スキニーギニアピッグを飼育するということは、個体の値段にプラスして温度管理が出来る設備の値段が必要になり、それが予想外の負担になることがあります。

飼育前にペットショップやブリーダーなどから情報収集しておくと大体の予想が付いて良いでしょう。

スキニーギニアピッグに野生種はいない?

スキニーギニアピッグは、モルモットを品種改良して生み出された種類のモルモットです。

そのため、スキニーギニアピッグは野生には存在していません。

モルモットは、元々南アメリカに住んでいた古代インディオの人々が「テンジクネズミ」を家畜化して生み出されたと言われています。

現在でもアンデス地方では、ペット兼食用として飼育されている身近な生き物です。

なお、野生のテンジクネズミのカラーバリエーションは茶色と褐色のみですが、モルモットのカラーバリエーションは茶色、クリーム、オレンジ、白色など豊富です。

毛の長さも種類によって違います。

例えば、スキニーギニアピッグのような無毛もしくは少しだけ毛があるものから、シェルティ種のように直毛長毛種のものまで様々です。

ペットショップにいるスキニーギニアピッグはみんなオス

スキニーギニアピッグを飼育していたらその魅力にハマってしまい、繁殖を希望するようになった。

それでペットショップにメスを購入しようと行ったら、何とオスばかりだった…。

これはよく聞く話です。

現在、ペットショップなどで販売されているスキニーギニアピッグはほとんどがオスで、メスは滅多に入荷されません。

入荷されたとしたら、それは非常に珍しいことですが、4万円くらいになることが多く、3万円くらいで販売されているオスよりも高い値段で販売されています。

もし、メスのスキニーギニアピッグが飼育したいのであれば、ブリーダーに連絡を取るのが一番確実でしょう。

ペットショップよりはメスのスキニーギニアピッグに出会える確率は上がりますし、赤ちゃんから飼育したいのであれば、メスが生まれ次第連絡をくれることもあります。

毛がないので皮膚のケアを心がけよう

スキニーギニアピッグは毛がないため、プニプニと気持ちの良い手触りの肌をダイレクトに感じることが出来、人気が高まっています。

その反面、他の種類のモルモットと比べると毛がないために皮膚がデリケートです。

皮膚病にかかるリスクも他のモルモットよりも高いため、皮膚のケアが飼育する上では必要不可欠になります。

定期的にぬるま湯に浸したタオルで体を拭いてあげたり、動物用の保湿クリームを塗ってあげるなどのケアをしてあげましょう。

スキニーギニアピッグは、皮膚のケアをする必要がありますが、毛がないためにアレルギーがある人でも飼育出来るというメリットがあります。

もし、アレルギーがあってペットの飼育を諦めているのであれば、スキニーギニアピッグの飼育を検討してみるのも良いでしょう。

スキニーギニアピッグの特徴を知ろう

スキニーギニアピッグの性格、寿命、値段などの特徴を見ていきました。

一般的なモルモットよりも毛がないため、皮膚のケアが必要であったり、値段が高かったりと異なる点もあります。

それでも、基本的な飼い方は他の種類のモルモットと同じで大丈夫です。

スキニーギニアピッグは、鳴き声で飼い主とコミュニケーションを取ることができます。

そこがスキニーギニアピッグに魅了される要因のひとつなのは間違いないでしょう。