犬たちは毎日いろいろな仕草を見せてくれますよね。

伏せをして上目遣いでこちらを見たり、お座りをしてこちらをまっすぐ見つめていたり、しっぽフリフリしながら近寄ってきたり。

ここでは犬が後ろ足で立っているときの気持ちについてご紹介します。

おねだりをしている

飼い主さんが何かを食べているときや何かを見ているとき、犬も同じものを食べたり見たりしたくて、後ろ足で立って少しでも近づこうとします。

立ったまま手を膝の上にのせたり、椅子に手をかけたりしているときは、ちょうだいのポーズです。

しかし、そのポーズをとったときに、あまりの可愛さに食べ物あげてしまったりすると、そのポーズをすればもらえると学習し、繰り返すようになりますので気をつけましょう。

おやつの与えすぎは肥満にもつながります。

遊んで欲しいと誘っている

後ろ足で立ったまま手を早く動かしていたり、飼い主さんの足をカリカリしたりするときは、一緒に遊ぼう、相手してよと誘っているサインです。

そんな時は、散歩に出かけたりおもちゃで遊んだりして、愛犬の思いを満たしてあげましょう。

そうすることで、飼い主さんとの信頼関係もより深いものになっていくはずです。

好きな人に会えて嬉しい

お留守番をしていて、大好きな飼い主さん帰ってきたとき。

トリマーさんに預けていて再会したときなど、会えて嬉しいという気持ちを、後ろ足で立って体全体で表現しています。

愛犬の気持ちを受け止めて、いっぱいスキンシップをとってあげてくださいね。

愛犬にとって、飼い主さんは1番です。

高いところに置いてある食べ物を狙っている

犬の嗅覚はとても敏感です。

高いところにおやつが置いてあったり、食べ物にラップをしておいたりしても、犬にはそこに食べ物があることがわかります。

どうにか取れないかと後ろ足で立って、より近づき嗅覚で情報を得て、試行錯誤しています。

犬も日々学習して、賢くなっていますので、食べものはできるだけしまうようにし、出しっぱなしにしないようにしましょう。

甘えたい

飼い主さんの顔の近くに行きたいときや抱っこして欲しいときなど、後ろ足で立ってアピールします。

飼い主さんの顔が見えるより近いところにいることで、安心感を覚えて満足感が得られます。

寂しい思いをさせてないか、スキンシップの時間は足りてるかなど、愛犬との時間を振り返ってみてください。

助けて欲しい

散歩中など、知らない人に会ったり、大きな犬に会ったりしたときなど。

犬は恐怖を感じると、後ろ足で立って飼い主さんのほうを向き、助けを求めることがあります。

そんな時は、抱っこをして安心させてあげましょう。

恐怖心が強くなってしまうと、散歩自体が嫌になってしまったり、警戒心が強くなって無駄に吠えたりするようになります。

また、この道を歩くと怖いことが起こる、と学習すると、その道を通るたび、そこで飼い主さんに助けを求めるようになります。

一度学習したことは、よいこともよくないこともなかなか忘れません。

できればマイナスのイメージよりも、プラスのイメージを強く持たせて学習させていくことが、犬にとって生活しやすいのではないかと思います。

あの道を歩いたときに知らない人に会って怖かったけれど、飼い主さんが抱っこしてくれたから安心できた。

また同じ道を通っても大丈夫。

とプラスなことを学習していくといいですね。

仲間に入れて欲しい

食事の時など家族で食卓を囲みますよね。

飼い主さんたちが食事をしているときは、静かに待つ。

というような、しつけができている場合には問題ないと思います。

ところが、好奇心が旺盛な犬であったり、まだ完全にしつけができてなかったりする場合。

犬が食卓のほうに寄ってきて、仲間に入れてと後ろ足で立ってアピールすることがあります。

大好きな飼い主さんが楽しそうにしていると、そこに入りたくなるのです。

しかし、小さいお子さんがいたり、ドックカフェなどに行ったときに同じように立ってしまうと、衛生上良くないことも多いです。

しつけの中で、やってもいいこととやってはいけないことを、しっかりと教えていきましょう。

緊張している

怖いと感じるものに出会ったとき、あまりの緊張で立ったまま動かなくなることがあります。

身動きをとらないことで相手から身を守り、お腹を見せることで攻撃しないことを示しています。

また、知らない人にリードを引かれたとき、立つことでお腹を見せて、攻撃しないこと、仲良くしたいことを伝えます。

そんな時は、やさしく触れて撫でてあげることで、こちらも仲良くしたいということを伝えてあげましょう。

犬が後ろ足で立つときの気持ちを知ろう

犬が後足で立つ、という動作には、多くの意味や気持ちが含まれています。

その場面に合わせて、自分の愛犬の気持ちを汲み取ってあげましょう。

毎日のふれあいの中で、信頼関係を深めていけば、犬が今何を考えてるのか、人が今何を考えているのか、互いに分かり合える仲になるでしょう。