猫の毛だらけの身体に粘着シートが付いてしまうと中々取れなくて大変です。

猫は何にでも興味を持って遊ぶことが大好きなので、遊んでいる内にうっかり付いてしまうことも少なくありません。

もし猫の身体に粘着シートがついてしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか。

1.粘着シートがついてしまっている状態をよく確認する

猫は身体に何かがくっつくとまずは自分で必死に取ろうとします。

粘着力の弱いものだと噛んで取ることもできるのですが、身体にしっかりくっついてしまっていたり粘着力の高いものだと自分の力では中々取ることができません。

取れないとパニックになって暴れまわってしまうことがあるので、まずは捕獲して落ち着かせてあげるようにしましょう。

捕獲できたら身体についた粘着シートの状態を確認します。

簡単に取れそうなものならば、ゆっくりと取ってあげると良いでしょう。

注意してほしいのは、無理矢理取ろうとしないことです。

簡単に取れそうと思ったら実はしっかりくっついていたという場合、勢い良く引っ張ってしまうと怪我をしてしまうかもしれません。

ゆっくり慎重に引っ張ってみて、取れるか確認するようにして下さい。

2.さらなる被害の拡大を防ぐ

粘着シートの状態を見た感じで簡単に取れそうにないと判断したら、まずはこれ以上の被害拡大を防ぐようにします。

身体に付いている粘着シートでも、まだ身体についていない部分があると思います。

粘着シートを外す作業をするにしても、それが人間の手についたり猫の身体の他の部分についたりしたら非常に作業がやりにくいですよね。

なのでまずはそれをなるべく多くハサミで切って取り除いて下さい。

大人しくしていない猫の場合は危険なので、無理のない範囲でやるようにして下さい。

あらかた取り除けたら、次は猫が口に入れても大丈夫な小麦粉等の粉を粘着テープにふりかけます。

粉を付けた部分の粘着力が落ちるので、作業もしやすくなります。

とりあえずこれだけの事をするだけで被害が大きくなるのを防ぐことができます。

これ以上飼い主が自分で対処するのが難しいと感じた場合は、動物病院を頼るようにしましょう。

その際は猫を洗濯用ネットに入れて、もしくっついてもバラバラにできるダンボールに入れて連れて行くと処置しやすいようです。

3.油で粘着シートを取りやすくする

粘着力を下げて作業しやすい状態になったら、いよいよ粘着シートを取り除く作業に入ります。

用意するものは「サラダオイル」や「オリーブオイル」と言った油類です。

比較的どこの家にもあるものですよね。

オイルを粘着シートと毛の間に少しずつ垂らしてなじませながら粘着物を溶かしていき、少しずつゆっくりと剥がしていきます。

早く取ってあげたいからと急いで取ろうとしてしまうと、まだ粘着物が溶けていないために毛が引っ張られて皮膚を傷つけてしまうかもしれませんのでゆっくり行って下さい。

剥がれた部分を切り取るなどしてこまめに処分していくようにしましょう。

折角剥がしたのに他の部分についてしまったら大変ですよね。

取り除けてもまだベタベタしている場合は、小麦粉をつけて少しずつ粘着物をとるようにしましょう。

使用するオイル類は猫が口に入れても大丈夫なものを使用するのですが、大量に舐めてしまうと危険です。

終わった後はしっかりとシャンプーでキレイにしてあげるようにしましょう。

4.毛を切る

いっその事毛を切ってしまう方が、安全で簡単にキレイに取り除くことが出来る場合があります。

毛の長い猫で毛先の方に付いてしまったという場合には、無理に取ろうとするよりもこちらの方が余計な被害を増やさずに済みます。

しかし毛の短い猫や毛に完全に絡みついてしまっている場合は少し難しくなります。

毛を切ってしまうという判断をした場合でも、自分で適当にやるのではなく動物病院に相談すると良いかもしれませんね。

粘着物が広範囲に付いてしまっていると毛を切る部分も広範囲になります。

夏場なら涼しくの良いのかもしれませんが、冬場に丸裸状態になってしまうのは寒さもあるので少し可哀想かもしれませんね。

しかし猫の身体のためにもまず粘着物を取り除いてあげることが重要なので、これが最善方法ならば仕方のないことでもあります。

5.取れた後は猫の身体のチェック

粘着シートが取れたから終わり、ではありません。

長い時間猫の身体に粘着シートがくっついていた状態が続いていたら、毛が引っ張られて皮膚を痛めているかもしれません。

猫も長い時間粘着シートと格闘した後に、まだ身体をベタベタ触られるのを嫌がるかもしれませんがしっかりとチェックして下さい。

また、全部取り除けたと思っても他の場所にも粘着物がくっついてしまっているかもしれません。

身体の毛だけを触るのではなく、顔や顎の下、肉球や爪なんかもしっかりとチェックするようにしましょう。

自分の目で判断できないかもしれないので、キレイに取り除けたとしても動物病院で皮膚炎を起こしていたり怪我をしていないか等診てもらうのも良いですね。

猫の身体にくっつかないようにすることが大事

猫の身体に粘着シートがくっついてしまうととても大変だと言うことがわかりました。

飼い主も大変ですが、やはり猫は精神的にも体力的にもとても疲れてしまいます。

ネズミや虫を追いかけて、それらを捕獲するための粘着シートにくっついてしまうと言うことがあります。

猫の手の届かない所に置いていれば、猫が辛い思いをすることはないですよね。

飼い主が気をつければ猫の身体に粘着シートが付くと言う事故は防げるので、猫のためにも気をつけてあげましょう。

もし付いてしまって自分でどうにもできない場合は、動物病院を頼ることも忘れないで下さいね。