最近はマンションでもペット可の物件がそれなりにありますので、引っ越しを機に猫を飼いたいと考えている人も結構いるのではないでしょうか。

ただ、マンションは集合住宅ですので、壁を隔ててすぐ側に隣人が住んでいます。

いくらペット可といっても、隣人に迷惑をかけても良いというわけではありません。

隣人の迷惑にならない、マンション向きの猫種はどのようなものかご紹介します。

ペルシャ

最初に挙げたいのは、血統種の中では定番とも言えるペルシャです。

鳴き声は極めて小さく、そもそもあまり鳴くこともありません。

あなたが留守にしているときに、鳴きまくって隣人に迷惑をかけることもないでしょう。

また、あまりアクティブな方ではなく、遊び回るよりもゴロゴロしている方が好きです。

暴れまわって騒音を立てる心配もしなくて良いでしょう。

しかし、気を付けてほしいのは、長毛種のため毛玉ができやすいということです。

毎日2回のブラッシングを欠かさないことが重要で、これにより毛玉を吐いてしまうことも減るでしょう。

また、鼻が潰れているのは一種の奇形ですので、鼻の疾患になりやすいことも注意点です。

かかりつけの獣医さんを作り、少しでも不安があれば診てもらうことをオススメします。

ちなみにペルシャの派生種であるヒマラヤンやチンチラ、エキゾチックショートヘアなども同様の特徴を持っているため、マンション向きだと言えるのではないでしょうか。

ロシアンブルー

ロシアンブルーはあまり鳴かないことで知られていますので、マンション向きだと言って良いでしょう。

鳴き声そのものが小さいというわけではないのですが、頻度が少ないタイプです。

このため、隣人に騒音公害を与える可能性は低いといえます。

また、あまりアクティブな方ではありませんので、完全室内飼いに適しています。

散歩で隣人に迷惑をかけることもないでしょう。

付け加えるとペルシャと違って短毛種のため、ケアに手間がかからないのもメリットです。

注意点は、極めて神経質な猫種だということです。

初対面の人に警戒感なく接するのは、不可能だと言っても良いでしょう。

それだけストレスも溜まりやすく、それが原因で体調を崩してしまう可能性もあります。

一度慣れればベタベタに甘えてくる二面性を持っていますので、可能な限り愛情を与えてあげることがロシアンブルーを飼うカギになってきます。

スコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドも鳴き声が少ない猫種のひとつで、マンション向きだと言って良いでしょう。

運動量も多い方ではありませんので、騒音も少なめです。

性格の方もロシアンブルーのように極端に神経質というわけでなく、むしろ大らかな部類に入りますので、お客さんに対しても極度に緊張して逃げてしまうことはありません。

家に友人が来ることの多い、付き合いの多いタイプの人に向いていると言って良いのではないでしょうか。

問題点は、関節に問題を抱えている個体がそれなりにいることです。

そもそもスコティッシュフォールドの特徴である「折れ耳」が骨の異常の一種ですので、それが関節にも出てしまうということです。

購入の際にはそうした個体でないかどうか見極めが必要ですが、いずれにしてもあまり丈夫な猫種ではないということは留意しておいた方が良いでしょう。

また、折れ耳の個体の場合には耳に垢が溜まりやすいので、こまめに掃除をしてやる必要があります。

ラグドール

普通サイズの猫じゃなくて大きな猫が飼いたいというマンション住人にオススメできるのが、このラグドールです。

そもそも「ラグドール」という名前が「ぬいぐるみ」という意味ですので、性格の方は察しがつくでしょう。

ほとんど鳴きませんし、あまり運動をすることもありません。

近所に騒音で迷惑をかけることは皆無と言って良いでしょう。

そしてサイズの方も、オスは10キロ近くまで成長してくれます。

大きくて大人しい猫という条件にピッタリです。

注意点は、大型種は成猫になるまでに2~3年かかってしまうということです。

一般的な猫が1年で成猫になることを考えれば、かなり成長は遅いと言って良いでしょう。

栄養不足にならないよう、長期にわたって子猫用のエサを与える必要があります。

また、長毛種のため、ブラッシングに気を使わなければならないことも注意点です。

マンションで新しい猫と新しい生活を

マンション向きの猫を挙げましたが、もちろん個体によって性格差がありますので、マンション向きではないとされている猫種でも、比較的大人しい子はいるかもしれません。

ペット可のマンションでの新生活を、猫を一緒にスタートさせるというのもオススメです。