猫がいびきをかく時に考えられる理由や心理

ペットとして高い人気を誇る猫ですが、人間と同様にいびきをかくのをご存知でしょうか。

いびきをかいている猫は愛らしいですが、実は問題を抱えている場合もあります。

その多くの問題は猫自身ではなかなか伝えることができず、飼い主が見つけるしかありません。

今回は猫がいびきをかく原因について紹介していきます。

ただのいびき

正常ないびきは人間と同様、喉が狭くなっている場合と鼻腔内に問題がある場合があります。

よく耳をすましてみると、寝息にしては大きく、いびきにしては小さいような音が聞こえます。

ピーピーといった音に近く、気持ちよさそうに寝ているかもしれません。

このような場合は、鼻腔内が原因で音を発している可能性があります。

ほとんどの場合は問題がないですが、鼻水などが原因の場合は風邪の場合もあるので、心配なら病院へ連れて行ってあげましょう。

肥満・運動不足

人間でも太っている人がいびきをよくかくイメージがあると思います。

太っていると脂肪が気道を圧迫し、より大きないびきをかいてしまいます。

猫が肥満にしまうと人間と同じように気道が圧迫され、いびきをかいてしまいます。

ガーガーやゴーゴーといった大きないびきの場合は注意が必要です。

日頃より運動不足を解消できるよう、散歩させたり一緒に遊んだりしましょう。

また、食事の量・与える時間を改善することで肥満が防げます。

アレルギー

猫にもアレルギーがありますが、アレルギーの発生源を特定するのは難しいかもしれません。

食事の変化やちょっとした環境の変化でもアレルギーが出てしまう場合があります。

また、いままでは大丈夫だったのに、急に症状が出てしまうなんてこともあります。

アレルギーを発症した場合、様々な症状が出る場合もありますが、いびきもその一つです。

気道が腫れてしまう可能性もあり、重症な場合は命に関わることもあります。

いつもと呼吸が違う場合や不安なところがあれば、すぐに病院で診てもらいましょう。

ウィルス性鼻気管炎

猫ではかかっていないことがない病気とまで言われるほど、発症しやすい病気です。

風邪の症状と似ていて、鼻水、結膜炎、くしゃみを伴います。

重症化すると合併症をおこし、40度をこえる熱を出してしまう事もあるので注意が必要です。

主に猫の免疫力が低下してしまった際に繰り返し発症してしまいます。

炎症がおきているため呼吸がしづらくなり、いびきをかく場合もあるので、風邪かな、と思ったら早めに対処しましょう。

またワクチンもありますが、ワクチンを接種しても感染はしてしまいます。

感染した時に悪化を防ぐためのワクチンですので、必ず接種しておきましょう。

軟口蓋過長症

軟口蓋(なんこうがい)は、上あごの一番奥の柔らかい部分です。

人間は一番奥に口蓋垂がありますが、猫には口蓋垂がありません。

軟口蓋過長症はこの軟口蓋が生まれつき長く、空気を吸う度に気道を塞いでしまう病気です。

普段よりいびきをかきやすい猫はこの病気の可能性があります。

生まれつきのため予防することはできませんが、手術で軟口蓋を切除することが可能です。

術後は太りやすくなってしまう傾向があるため、運動・食事の管理は注意しましょう。

鼻腔内腫瘍

鼻腔内に腫瘍が出来てしまう病気です。

腫瘍が出来てしまうといびき、鼻水、くしゃみなどの症状を伴います。

悪化すると顔が変形してしまう場合もあり、見た目ですぐに分かる病気です。

また、鼻腔付近の腫瘍は悪性が多いため、鼻水などの症状が出てきたら安易に考えず、一度診察してもらいましょう。

腫瘍が出来てしまう原因はまだ不明なため、完全な予防策はありません。

心筋症

心筋症になると心臓が厚くなります。

その結果、気管などが圧迫され、呼吸が苦しくなります。

気管が圧迫されているので、必然的にいびきをかきやすくなります。

心筋症は数年かけて悪化していく病気です。

そのため、初期にはなかなか気付きにくいのです。

気付いた頃には重症化していた、という場合もあります。

初期では食欲不振、あまり動かなくなるといった症状があり、ぐったりしている、呼吸困難、歩行困難等があった場合は、早急に病院で診てもらいましょう。

猫風邪

猫の8~9割が患っているという猫風邪です。

鼻水、くしゃみ、目やになどの症状ですが、若い頃はあまり重症化しません。

しかし一度猫風邪のウィルスに感染すると、繰り返し発症しやすくなります。

高齢になった猫の場合だと重症化しやすく、衰弱化が激しくなります。

風邪の場合は注射や点滴、薬の投与が可能です。

猫がいびきをかく理由を知ろう

猫のいびきを立てている姿はとても可愛らしく、いつまでも見ていたいですが、実は病気のサインかもしれません。

普段の食生活や運動、体調の変化などは飼い主がしっかり見ている必要があります。

また、いつでも相談できる動物病院を調べておくのも大事なことです。