子猫は無条件に可愛い存在ですが、元々狩りをする動物なので噛まれたりすると、とても痛い思いをすることがあります。

子猫だと思って油断していると思わぬ痛みにビックリする事もありますが、子猫が噛んでくるときの心理とはどういったものなのでしょうか。

遊びたい

子猫の時にはやんちゃな性格でなんにでも興味を示したりするので、とても可愛く思えます。

怖い物知らずの時期なので誰に対して構ってもらいたいと思っていますし、一緒に遊びたいとも思っているでしょう。

特に子猫を1匹で飼っている時には遊び相手もいないので、飼い主が構ってあげる必要があります。

猫は猫パンチやしっぽで感情を表現することが多いですが、子猫の時にはまだお母さんのおっぱいを飲むクセが抜けきれていないので、手よりも口を使ってジャレ合って噛んだりして遊ぶ傾向があります。

お互いが噛んだり噛まれたりすることで、だんだんと噛む強さも調整するようになってきます。

しかし、1匹だけ子猫を飼うと噛む強さの調整も教わらないので、楽しすぎて思いっきり噛んだりすることがあるので注意が必要です。

歯の生え変わり時期

子猫の時には、人間と同じように乳歯から永久歯に歯が生え変わります。

時期としては生後4ヶ月前後と言われていますが、その時期になると歯がむず痒くなるので噛みたがる傾向にあります。

歯は半年くらいすると生え変わっているので、だんだんと噛まなくなってきますが、同時期に多頭飼いをしていれば遊んでいる時に色々と経験することがあります。

しかし、もし1匹だけしか子猫を飼っていないと、誰にも教わることがないので、飼い主に対して思いっきり噛んだりするようになります。

歯が生え変わればだんだんと落ち着いてきますが、噛む力加減が分からないですし、噛むことがいけないことだと教えられなければその後も何度も噛んでしまうでしょう。

噛むことはいけない、というしつけがとても大切になります。

眠たくなってきた

子猫は1日の大半を寝て過ごすと言われています。

1日にだいたい3回くらいの食事をして、合い間に少し遊んで疲れたら寝るというサイクルでだんだんと成長していきます。

子猫は眠たくなってくると体の温度がだんだんと上昇してくるので、体がムズムズするような感じになることがあるようです。

これは人間の子供も同じで、眠たくなるとたまにぐずるのと似ています。

眠たくなってムズムズすると、その違和感を抑える為に噛むようになります。

甘噛みなので痛みは少ないですが、しつこく噛み続けられるとやっぱり痛いものです。

噛み続けることが多くなれば眠たくなったという証拠かもしれません。

この場合は、少し構ってあげているといつの間にか寝ていることが多いです。

甘えたい

子猫は歯の生え変わりや眠気によって噛んだりすることがありますが、やっぱり子猫なので甘えたい時期でもあります。

お母さん猫と一緒にいれば思いっきり甘えることができますが、子猫1匹だけ飼っていると誰にも甘えることができません。

甘える相手は飼い主しかいないので、どうやって甘えて良いかも分からないので噛んでしまうことが多いです。

子猫を多頭飼いしていれば、一緒に遊んだりすることはできますが、甘えることはできないでしょう。

やはり子猫の時期にはお母さんに甘えたいと思っているので、できるだけ好きなように甘えさせてあげることも必要かもしれません。

本能で噛んでしまう

猫は元々夜行性で狩りをする動物でした。

今でもネズミなどを追いかけたりするのは、その野生の時の本能が残っていることが要因となっているようです。

猫は成長すると猫パンチという攻撃方法がありますが、まだ子猫の時には上手く猫パンチができないので、噛んだりすることが多いようです。

また、子猫の時にはまだ成長も終わっていないので、体を上手く動かすこともできませんし、同時に歯の生え変わりや眠たくなるとむず痒くなったりするので、常に何らかのストレスを受けている可能性があります。

ストレスを解消する為に噛んだりすることもありますし、昔の野生の本能で噛みついたりする行為が出てしまうこともあります。

お腹が空いたりストレスを受けている

猫は気ままに生活しているように思えますが、エサをもらえる飼い主にはとても従順な時があります。

それはエサをもらえる時で、可愛く鳴いてエサを催促する光景は、猫を飼っている人ならば何度も見たことがあるでしょう。

子猫の時にはたくさんエサを食べたいと思っていますし、栄養をたっぷりと取らなければなりません。

しかし1日の大半を寝て過ごす子猫なのでいつ起きるか分かりませんし、空腹になっていればイライラしてストレスが溜まっているでしょう。

大抵は鳴いてアピールしますが、ストレスが溜まっている時には噛んでしまうことがあるようです。

子猫の時にはいろいろなストレスを受けていることが多いので、それが重なると噛むという行動をとってしまうかもしれません。

できるだけストレスのない生活をさせてあげる事が大切です。

子猫が噛む心理を知ろう

子猫の時には歯の生え変わり時期や、眠たくなる症状の時にムズムズしたりと、いつでも自分ストレスを感じていることが多いです。

甘えたい気持ちや遊びたい気持ちも重なると、急に噛みついてしまうことがあるのでビックリすることもあるでしょう。

子猫が噛んでしまうのは色々な要因があるので、しっかりとその原因を探ってから対処しましょう。