飼い主が家でパソコンを使っている時に、わざわざ猫がパソコンの前に座って邪魔をしてくるのを体験した人もいるのではないでしょうか。
そういうところが可愛い猫の仕草なのですが、パソコンの前に座る猫の心理とは、いったいどういうものなのでしょうか。
かまってほしい
飼い主がパソコンに夢中になっていると、猫が寄ってきたりパソコンの前に座ったりするのは、飼い主にかまってほしいと思っているからです。
特に小さい頃から飼われている猫にとっては、飼い主が親代わりとなっているので、いつでも遊んでほしいと思っています。
そして飼い主がパソコンに夢中になっているので、猫はかまってと言わんばかりにパソコンと飼い主との間に座るのです。
やはり親代わりでもある飼い主が夢中になっていると、猫にとっては、なんで自分にはかまってくれないんだとヤキモチを焼いてしまいます。
子猫から飼われている猫は、成猫になってからも同じような行動をしやすくなるので、子猫の時の甘えたい心理がそのまま行動に出てしまうのです。
温かい場所だから
パソコンの周りは温かい場所なので、猫は自然と寄ってきます。
猫は寒がりな動物なので、常に安全で温かい場所を探すのが得意です。
飼い主がいる場所は比較的温かい場所で安全だと分かっているので、近寄ってくることもあります。
そしてパソコンは本体も温かくなりますし、猫にとってはごく自然に温かい場所に座ってくつろいでいるのです。
猫は鼻先で0.5℃の温度の変化を感じ取ることができると言われています。
猫はほんの少しでも温かい場所を求めていく習性があるので、パソコンの熱に反応して、温かい場所を見つけたと思って座っているのです。
動いているものが気になる
飼い主がパソコンに夢中になっている時に、猫もパソコンに夢中になっていることがあります。
猫は好奇心旺盛な動物なので、自分の縄張の中に知らないものが現れると興味を持つ習性があります。
パソコンを使っていると、キーボードを打てばカーソルが動きますし、画面は常にどこかが変化していきます。
ネットサーフィンをしていれば、常に画面が切り替わるので、猫にとってはどれもが目新しいものに映ります。
猫は好奇心旺盛でもありますが、臆病な性格でもあります。
ですから常に安全な場所を求めて移動する動物なので、パソコンの中に映っているものを監視する意味で見つめることがあります。
猫にとっては目に映る動くものを観察しているという心理で、パソコンの前に座るのです。
自分をアピールしている
飼い猫は自分の家の中の縄張りで自由に動き回っていますし、飼い主と一緒に暮らすことにもすぐに慣れやすい動物です。
一緒に暮らすことに慣れた猫は、エサをくれる飼い主のことが大好きになったりするので、一緒にいたいと思うことがあります。
また寒がりな動物なので基本は単独行動をする猫ですが、動物は温かいと知っているので猫は寄り添うのが好きな動物でもあります。
一緒にいる飼い主に自分がかまってもらえないと、自分はここにいるよとアピールします。
エサや何は要求があれば鳴いてアピールしますが、無言のアピールとして自分の存在を相手に知らせたいと思っているのです。
なのでパソコンに夢中になって相手にしてくれない飼い主に対して、間に入って自分がいるのを分かってもらうために無言のアピール作戦をしているのです。
集中して見ているものが気になる
猫は狩りをする動物なので、相手の動きをじっと見て観察する習性があります。
獲物を見つけたらじっとそこに集中しますが、飼い主がパソコンに向かって集中しているのが、獲物を見つけて観察していることと似ているので気になるのです。
1匹が獲物を見つけて集中すれば、他の猫もそこに集中しますが、それと同じように飼い主が集中している先がとても気になるのです。
猫が獲物を捕らえようとする習性なのですが、実際にパソコンの前に行っても自分が獲物だと思えるものがないので、そのまま興味をなくして座ってしまうこともあります。
パソコンは温かいと知っているので、来たついでに座っておこうという心理もあるのかもしれません。
飼い主が集中している先が気になるので、猫も気になってパソコンの前に座るのです。
パソコンの前に座る可愛い理由
飼い猫は飼い主が興味があるものに対して、猫もだんだんと興味を示すようになります。
また飼い主と一緒にいると飼い主が集中していることで、自分にかまってくれなくなるのが不安に思う気持ちも出てきます。
好奇心旺盛な気持ちと不安な気持ちが混ざることで、猫はパソコンの前に座って自分をアピールするのです。