しっぽが太い猫

猫のしっぽが膨らむ時の心理とは。驚きや怒り以外の気持ちもある

最終更新日:2016年10月21日

猫がよくやるボディランゲージのひとつに、しっぽを膨らませるというのがあります。

この行動からうかがえる猫の気持ちはひとつではありません。

色々な場面から猫の気持ちをご紹介します。


1.腹を立てている

近所を散歩しているときに知らない猫と遭遇、それでしっぽが膨らむ。

これは猫にしたら頭に来たということです。

自分の縄張りをもっている猫は、見知らぬものの侵入を許しません。

でもいきなり攻撃するのではなく、まず怒っているということを相手に示して、退去を求めているのです。

出ていかないと容赦しないという警告とも言えます。

それで侵入者が出ていけば良いのですが、そのまま居座るようなら、攻撃に突入していきます。

とはいえ、猫は決して好戦的な動物ではありません。

最後の最後まで、取っ組み合いになることを避けています。


2.恐怖におののいている

近所を散歩しているときに見知らぬ大きな猫と遭遇、それでしっぽが膨らむ。

これは同じような状況にみえますが、怖さの度合いが増しています。

怒りより怖さの方が強いと思って良いでしょう。

こんなとき猫がしっぽを膨らませるのは、敵に対して自分の体を大きく見せるのが目的で、それはある意味、空威張りとも言える行動です。

何故そんなことをするのかと言えば、怖いからと言って、何もしないままでいたら、侵入者にナメられてしまうからです。

そして相手が優位になったら、攻撃される危険が生まれます。

いくら怖くても怒ったポーズをとらなければ、この緊張状態を乗り切りことはできません。

3.びっくりしている

机の上から写真立てが落ちてすごい音、それでしっぽが膨らむ。

これは驚いている表現です。

しっぽが膨らむだけではなく、背中まで毛が逆立ちます。

猫は瞬間的で強い刺激を怖がります。

まあこれは猫だけに限らず動物全般にも言えることなんですが、猫は怖がり方が普通じゃないですから、小心者という印象になってしまいます。

大きな音だけでなく、目の前や後ろに突然何かが置かれるという状況でも、しっぽが膨らんでしまいます。


4.ひどく動揺している

抱っこしてお風呂場に入ったら、しっぽが膨らむ。

これは、進化の過程で刷り込まれた、恐怖にによってもたらされたパニックです。

猫が水を嫌うのは、元々砂漠に生きる動物だったからです。

砂漠は一日の温度変化が大きく、水に濡れたまま夜を迎えると急速に体温を奪われます。

それで体が動けなくなれば、天敵に襲われる危険があるわけです。

お風呂場に近寄っただけでしっぽが膨らむのはそんな理由があります。

5.なんとしても拒絶したい

大嫌いな病院に連れてこられて、しっぽが膨らむ。

これはどんな猫でもなるわけではありません。

待合室で大人しく待っていられる猫もいます。

しっぽが膨らむのは過去に病院で痛い目に会ったことがある猫。

これはトラウマにしっぽが反応してしまいます。

それでも診察室に入り診察台に乗せられると、静かになる猫もいます。

そのときはしっぽもふつうの状態になります。

恐怖のレベルが高くなりすぎると、借りてきた猫状態になります。


6.なんだこれはと驚愕している

部屋に運び入れた新しい大きな家具、それを初めて見てしっぽが膨らむ。

これは目新しいものに対する驚愕から、しっぽが膨らんでいるのです。

新しいトイレや新しいぬいぐるみを見せたときにも、同じ反応が起こります。

体はフリーズ状態になって、思わず立ちすくむという図ですね。

でも時間が経過すれば、びくびくしながら匂いを嗅ぎに近づいてくるでしょう。

知りたがり屋で小心者の猫です。

7.興奮している

ソファでのんびりTVを見ていたら子猫が毛を逆立てて飛びついてきた、このときにしっぽが膨らむ。

これは人間を敵とみなして攻撃してきたのではありません。

人間の手や足を遊び相手にして、じゃれついてきただけです。

実は怒りや恐怖などの精神的な刺激に対してもしっぽは膨らみますが、この例のように体を動かしたときの物理的な刺激に対しても反応します。

しっぽの毛を逆立てることを感情の表現だと思っている人も多いのですが、実際はそうではありません。

詳しく説明すると、毛を逆立てているのは立毛筋という筋肉で、それを司っているのは交感神経です。

交感神経というのは意識から独立して働く神経で、いくら念じてもコントロールすることはできません。

例えば、人間の心臓の鼓動も交感神経が司っていますが、心拍数を上げようと意識しても上がりませんよね。

でも、強い感情や緊張、興奮により交感神経が刺激されると、心拍数は上がります。

猫のしっぽが膨らむのも、これと同じ原理です。

ですから、猫はしっぽを膨らまそうとしているわけではなく、色々な刺激に勝手にしっぽが反応してしまうという感じです。

猫じゃらしで遊んでいるうちに、しっぽが膨らむ。

脱いだ靴下で遊んでいるうちに、しっぽが膨らむ。

そうした場合も原理は同じです。

しっぽから猫の感情がわかる

一見クールに見えますから、気持ちが読みにくいと言われる猫。

でも、しっぽの膨らみは、気持ちの高まりのバロメーターです。

これからはしっぽから目が離せませんね。

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