猫を飼っている方なら誰しもがキュンとしてしまう飼い猫の行動は「帰ると玄関で待っている」というものではないでしょうか。
猫はツンデレで自分勝手な生き物だと思っていたのにお出迎えをしてくれるなんて、すごく可愛いですよね。
でも、なぜ猫は玄関で待っているのでしょうか。
今回は、猫が帰って来ると玄関前で待っている時の理由をご紹介します。
飼い主に構ってもらいたい
猫は、ツンデレに見えて、実は甘えたがりで飼い主が大好きな場合が多いです。
なので、ドアが開く音がすると、猫は飼い主に会いたくて玄関までお迎えに行きます。
というのも、飼い主が社会人で猫が長い時間お留守番することになると、遊んでもらう相手もおらず、猫は大変退屈しています。
なので、大好きな飼い主が帰ってくれば真っ先に飼い主の視界に入って、構ってもらおうとしています。
スキンシップが好きな猫であれば抱っこをせがんだり、猫によっては飛びつく子もいます。
猫が近寄ってくるということはスキンシップOKのサインなので、猫が寂しかった分、たくさん甘えさせてあげるようにすると良いでしょう。
自分の匂いを付けたい
猫は縄張り意識の強い動物です。
そのため、家猫の場合は猫が住んでいる家・家具・人は猫の、縄張りの中にある一種の所有物になってしまいます。
ですが、人間は外出をすると、外の匂いや他の動物の匂いや毛などを家の中に運んできます。
そうすると、縄張りの主である猫にとっては異常事態であり、不愉快なものです。
そのため、猫は他の匂いを付けた飼い主に自分の匂いを付けることによって、縄張りに外の匂いや他の匂いが入ることを防ごうとしています。
玄関で待ち伏せをしている猫が、スリスリと甘えるように体を擦り付けてくる場合は、甘えながらも自分の匂いを擦り付けて、飼い主は自分の物だと主張しています。
他の匂いが縄張りの中に充満する前に玄関で匂いを付け直すことで、防ごうとしているのかもしれません。
猫の匂いやフェロモンが出ていると言われている、頬の部分をぐりぐりと擦り付けてくる場合は、猫にしかわからない自分の匂いを飼い主に擦り付けて、縄張りだとアピールしています。
猫が不安にならないためにも、この体を擦り付けて匂いを付ける行為は拒むことなく、猫が満足するまでさせてあげましょう。
エサやおやつを要求している
自動エサやり機などの人がいなくてもエサが食べれるような機械がない限り、猫は飼い主が返ってくるまでにエサを食べきってしまってお腹を空かせているでしょう。
朝と夜の二食で与えている方も、分量を決めて与えている場合もたいていが夜に与えるかと思います。
そうなると、一日8時間以上家を空けている間で猫はエサを食べ切ってしまい、お腹を空かせるのです。
また、仕事が終わって夕飯のタイミングで猫にエサを与えている場合などは、猫の頭の中に「飼い主帰ってくる」「エサもらえる」とインプットされているので、自動的に甘えエサをおねだりします。
また、仕事帰りに猫に癒されたいために猫と遊んであげたりおやつを与えたりする場合も同じで、猫にとっての「楽しみ」が飼い主が帰ってきた後にあれば、猫は飼い主の足音が聞こえてきた瞬間に「楽しみ」を思い浮かべて、玄関へと向かい飼い主を出迎えています。
ただし、猫がお腹いっぱいの場合は、出迎えを気分でしなくなってしまうことがあるのが、猫らしいですね。
毎日の習慣になっている
猫というのは行動パターンを持っている動物だと言われています。
行動パターンとは、「毎日同じような時間にご飯を食べ、水を飲む」「同じくらいの時間に起きて同じくらいの時間に寝る」などと事を言います。
なので、初めは縄張りを守りたい・飼い主に甘えたいなどの精神で出迎えていたとしても、それが毎日の習慣になれば、猫は知らず知らずのうちに玄関で待つことが猫の一日のルーティーンになってしまいます。
猫は耳が非常に優れている動物です。
遠くの駐車場で聞こえた飼い主が乗る車のエンジンの音や足音、エレベーターの開閉音などを聞き分けて、飼い主が返ってくるタイミングを察知します。
そのため、家の中で寝ていたとしても、少しでも飼い主の気配を感じたら猫は玄関へ向かうのです。
まるで熟年夫婦のような関係ですが、猫が出迎えるというのは、行動パターンの中だったとしても飼い主へ対する愛情がないと起こらないものなので、猫の愛情を感じてあげましょう。
玄関で待っている猫はいっぱい可愛がってあげよう
猫は意外にツンデレではないのかもしれません。
玄関に迎えに来てくれる猫が何かを要求しているのであれば、なるべくそれに答えて上げるようにしましょう。
猫が迎えに来るということは長い時間猫に寂しい思いをさせているという場合が多いので、猫が甘えたいときは甘えさせるようにし、撫でてあげるなどのスキンシップを取るようにしましょう。