せっかく家族になったのに、性格がおとなしく臆病な猫は、なかなか懐いてくれないかもしれません。
しかし、そういう時に無理強いをしてしまうと、猫は怖くて逃げだしてしまいます。
是非とも仲良くなるための、臆病な猫への接し方のコツをご紹介します。
まずは少しずつ近づくようにする
いくら可愛くても、急に近づいてしまうと、びっくりしてかえって警戒されてしまいます。
猫に近づく時は、そーっと、そして段々と近づくようにしてみましょう。
そして、いきなり触ったり抱き上げたりするのは控えるようにしましょう。
臆病な性格の猫はとても繊細で、もし急にアクションを起こしたりすると、こちらが驚くくらいおびえてしまったりします。
そうなると、猫にとって人間は家族ではなく、何をするか分からない「怖い存在」になってしまいます。
せっかく仲良くしようと思っても、信頼関係を築くことができなくなってしまい、猫と人間との距離が縮まることがないのです。
臆病な猫は、人間の様子をよく見ています。
そんな猫を驚かさないように、まずは少しずつ近づいて距離を縮めるようにしましょう。
大きな物音はたてない
臆病な猫はとてもデリケートで、ちょっとした物音にも敏感に反応します。
大きな音を立ててしまうと、それだけで驚いてしまってびくついてしまいます。
ドアをばタンと閉めたり、椅子をガタガタさせてしまうと、臆病な猫はもうそれだけで落ち着きがなくなってしまいます。
びくびくしてしまって部屋の隅に隠れてしまったりするので、家族としてコミュニケーションをとるのも難しくなってしまいます。
人間としてはそれほど大きな物音をたてているつもりはないのですが、猫にとってはそういう物音は「とても怖い」と感じてしまうことです。
臆病な猫だからこそ、扱いには十分な注意が必要です。
家の中で猫がゆったりとした気持ちで安心できるように、できるだけ刺激しないようにしてあげましょう。
見てみぬふりをすることも大切
猫が自分の方から段々と近づいてきた時、つい手を伸ばして可愛がろうとしたくなってしまうかもしれません。
しかし、そういう時こそ、上手に知らんぷりしてあげるようにしましょう。
ソファーに座っている時に「あ、段々と傍にやってきたな・・・」と思っても、あえて見ないふりをしてあげましょう。
そうすれば、猫はリラックスして部屋の中を歩き回ることが出来ますし、自分の気持ちのままに人間に近づくことができるでしょう。
そうやって段々と慣れていくことができれば、そのうち人間と触れ合うこともできるはずです。
近づいてくる猫は可愛いから、かまいたくなってしまいますが、そこはグッとこらえてスルーしてあげることで、猫は「この人間は危害を加えたりしないんだな」ということを理解します。
猫がまだ慣れない内は、こちらに近づいてきても見てみぬふりをしてあげましょう。
それが臆病な猫と上手に接するコツです。
嫌がっているのを無理強いするのはNG
どんな猫でもそうですが、嫌がっているのを無理強いして抱っこしたりするのはNGです。
特に臆病な猫は、無理やり抱っこしたりすれば、恐怖を感じてしまって人間嫌いになってしまいます。
「可愛いから抱っこしたい」そう思っても、急にひょいと抱き上げたりしないようにしましょう。
それだけで猫はビックリしてしまいます。
それなのに嫌がって離れようとしているのを無理に抱き続けていたりすれば、猫はパニックになってしまいます。
可愛いからというだけでなく「猫の毛に何かがついている」とか「ブラッシングしてあげたい」なんていう時も、猫の様子を見てからするようにしましょう。
猫の為にやってあげようとしている気持ちがあるのは分かりますが、かえってマイナスな影響を与えてしまうことになってしまうかもしれないのです。
好きなオモチャやおやつを用意する
臆病な性格の猫だからこそ、できるだけ好きなものを集めて楽しい気持ちになるように、あれこれ準備をしてあげましょう。
猫が好きそうなオモチャを用意しても、猫は最初はなかなか遊ばないと思われます。
でも少し落ち着いたら、用意してくれたオモチャやおやつを楽しむ余裕が生まれるはずです。
そうやって楽しい時間を過ごすことを繰り返せば、段々とリラックスして人間にも懐きやすくなることでしょう。
猫の性格を考えながら、その猫が好きそうなものをあれこれ探してみましょう。
きっと段々と飼い主と一緒に遊び始めることでしょう。
臆病な猫が安心できる環境を用意しよう
その猫が快適に過ごせる環境を用意するということが、全体のポイントとなります。
敏感で小心者の猫だからこそ、じっくりと様子を見て、できるだけリラックスさせてあげるようにしましょう。
そういう飼い主の気持ちを、猫もきっと察するはずです。
無理に近づこうさえしなければ、仲良くなれる日もそう遠くないと言えるでしょう。