大人しくひなたぼっこをしていた猫が急に走り始めて、ところかまわず、ドタバタと運動会を始めることありませんか?

ただ走りたいから走っているわけではありません。

実は猫にだって急に走り出さなければならない理由があります。

1.何か発見した

猫の目は意外に広い視野を持っています。

また本来夜行性である猫は暗い中でも物を見ることができます。

私たち人間の目では捉えきれないものを発見し追いかけているのかもしれません。

家の中には意外と外から小さな虫など入り込んだりするものです。

猫が一点を見つめていたかと思えば、急に走り始めたりすることがあります。

これは私たちが気が付かなかったその小さな虫を追いかけてバタバタと走り回っていたりします。

猫は本来狩りをする動物です。

虫など動くものをみつけ野生の血が騒いでしまうのでしょう。

それで捕まえてやりたいとハンターとしての狩猟本能から追いかけっこが始まるのです。

それを私たちは、あれ?急にうちの猫がダッシュして暴れ始めたぞ。どうしたんだろう?と思ってしまいます。

2.身体が痒い

人間も痒いとなんだかイライラしてしまいますよね。

あまりの痒みで暴れだしたくなってしまいます。

猫も同じです。

自分ではどうしようもできないところが痒くなってしまい、どんなに掻いても痒みがおさまらないときイライラが爆発して走り出してしまいます。

痒みにもいろいろありますが、猫が痒がって仕方がない場合、ノミによる皮膚炎の可能性や白癬による皮膚炎、食物アレルギーによる皮膚炎、細菌やカビによる皮膚炎など。

猫も人間と同様さまざまな原因による皮膚炎をおこします。

もちろん他の病気である可能性もありますので、猫がしきりに体をかきむしり暴れるようなことがある場合には急いで病院で診てもらいましょう。

猫とスキンシップをとり、猫の健康状態を知ることも飼い主の大事な責任のひとつです。

3.トイレに行きたい

猫はなぜかトイレに行きたいとき、しかも特にウンチをしたくなると急に走り始める猫がいます。

猫を飼っている飼い主さんの中ではそれを「ウンチングハイ」と呼ぶ方が多いです。

その「ウンチングハイ」時になぜ走り回ってしまうのでしょうか?

それにも諸説ありますが、便意による腹痛で走り回ってしまうことが「ウンチングハイ」の理由ではないかと言われています。

人間だってものすごくお腹が痛くなると暴れだしたくなりますよね。

それが猫の場合だと走り出してしまうということになるのでしょう。

「ウンチングハイ」のあとトイレの猫砂を思いっきりかきだしながら、すっきりした猫は先ほど猛ダッシュしていた猫とはまるで別猫のようになってしまいます。

飼い主はなんともいえない不思議な気持ちになりながら、トイレの掃除をするものです。

4.不満がある

猫は人間と話すことができません。

なので、猫が飼い主に何かを訴えたい場合、行動しなければなりません。

例えば、嬉しいときに飼い主に体を摺り寄せるように、不満があるときもなんらかのアクションを起こすのです。

猫ができることといえば、かなり限られてきます。

嬉しいときにすり寄る。鳴き声をあげる。引っ掻く等ありますが、不満を訴えるときには走り回ることもあります。

例えば、ご飯が入っていない。水が入っていない。飲み水が汚い。トイレの掃除をして欲しい。もっと構って欲しいなど。

猫だっていいたいことはたくさんあります。

それを伝える術がないため、走り回り飼い主の注目をひくのです。

この「不満があるため走り回る」というのが猫が急にダッシュし走り回る原因の中で多くの理由があり、特定するのが難しいです。

不満ということはイコール、ストレスが溜まっているということです。

猫にも人間にもストレスがよくありません。

ストレスの原因を取り除いてあげることが大事になってきます。

元気なのはいいことですが、これがストレスによるものだとよくありません。

猫はほっとかれるのが好きだという方もいらっしゃいますが、意外に猫は甘えん坊の構ってちゃんだったりします。

猫が構って欲しいときに十分に構ってあげるとよいでしょう。

飼い主に構われることによりストレスも軽減されるでしょう。

5.エネルギー発散中

若い猫の場合に多く見られるようですが、時々、何も理由がなくても急に猛ダッシュを始め、ドタバタと運動会を始める猫がいます。

これは溜まったエネルギーを走り回ることで発散させているのです。

人間も若者が溜まりに溜まったエネルギーを夕日に向かって叫びながら走り出すように、猫も若いとエネルギーを発散させる場が必要になってくるようです。

飼い主とねこじゃらしのおもちゃで遊ぶのも溜まったエネルギーを発散させるによいでしょう。

猫の猛ダッシュの理由は様々

猫は意外に構ってちゃんのところがあります。

猫はほっとかれるのももちろん好きですが、自分が構って欲しいときは絶対、というときがあります。

日ごろから猫と触れ合いスキンシップをとることで猫の色々な気持ちを知ることができます。

猫の行動から色々なコミュニケーションの取り方を探っていくと、よりよい猫との生活を送ることができるでしょう。