起こしに来る猫

猫を飼っている人にとって、猫が朝自分を起こしにくるときというのは至福のときです。

そのような猫との触れ合いはとても癒されますし、ペットを飼うことの醍醐味でもあります。

では猫が朝飼い主を起こしに来るのは一体どういう理由があるのでしょうか。

考えられる猫の心理をご紹介します。

お腹が空いている

外で自由に獲物を捕って食べる猫ではない場合、当然猫は自分でごはんの用意をすることが出来ません。

ですから飼い主がごはんをあげなければいけません。

猫のお腹が空いているのにエサ皿が空になっている場合、猫は飼い主にごはんをねだるために、飼い主を起こしに来ている可能性が高いです。

この場合、ごはんをあげるとかなり食いつきが良いでしょう。

また、お皿にごはんが入っているのにも関わらず、ごはんをねだる猫もいます。

これは、お皿に入っているごはんが気に入らず、新しいごはんを出すよう要求している場合が多いです。

猫はごはんの鮮度をにおいで判断していると言われています。

そのため、時間が経ってにおいの無くなったごはんは嫌がります。

少しわがままに思えますが、この場合は古いごはんの中に新しいごはんを混ぜてあげると良いでしょう。

トイレが汚れている

猫はとてもキレイ好きなので、トイレが汚れているのを嫌がります。

トイレが汚れていても我慢する猫もいますが、大抵の猫はトイレが汚れていると、そのトイレでおしっこやうんちをしたがりません。

従って、もしトイレが汚れている場合、猫はトイレ掃除をするよう飼い主に要求するために、寝ている飼い主を起こしに来ているのかもしれません。

その場合、猫は飼い主が起きたらトイレの辺りに行き、トイレを気にするそぶりを見せることがあります。

猫がトイレを我慢するのはストレスや病気の原因にもなりますので、毎日トイレが汚れていないかチェックして、こまめに掃除をして快適なトイレ環境を作ってあげましょう。

遊んでほしい

飼い主に遊んでほしくて朝起こしに来るケースです。

ひとり遊びが得意な猫の場合は、おもちゃを引っ張り出して勝手にひとりで遊ぶ場合がありますが、そうでない猫の場合、飼い主に遊んでもらいたくて朝起こしに来る場合が多いです。

特に朝方は猫の活動が活発になります。

完全室内飼いであまり飼い主が遊んであげていない状態だと、猫も欲求不満になりストレスが溜まります。

5分遊んであげるだけでも猫は満足する場合が多いので、眠くても少しでも遊んであげると良いでしょう。

寂しいから構ってほしい

「遊んで欲しい」と似ていますが、寂しくて構ってほしいときも、猫は飼い主を起こします。

人間の夜の睡眠時間は人によって様々ですが、大体5~8時間です。

その間は猫に構ってあげられない状態ですから、猫は飼い主が朝起きたときにすごく甘えてくる場合が多いです。

普段はツンツンしているような猫でも、朝だけは飼い主に甘える子もいます。

このように、朝は猫の甘え欲求が高まっている状態の場合が多いので、たくさん撫でてあげるなどして構ってあげると猫は満足します。

捕った獲物を見てほしい

これは自由に外出する猫限定の行動だと思いますが、何か獲物を捕ってそれを飼い主に見てほしいときも、飼い主を起こしにきます。

猫というのは、捕った獲物を飼い主に見せに来る習性があります。

その理由ははっきりとはしていませんが、狩りができない人間にごはんを与えている、獲物を捕ったことを褒めてほしい、自慢している、等様々なことが言われています。

獲物によっては飼い主にとってとても迷惑な行為ではあるのですが、猫は良かれと思ってやっています。

ですから、朝の眠たいときに獲物を捕ってきたからといって迷惑がらず、褒めてあげると猫は喜びます。

飼い主に起きてほしい

これはそのまま、飼い主に起きてほしいと思っているパターンです。

この場合、猫が自分に対して何かを要求していると思って起きても、何を望んでいるのかわからないと思います。

ですが、この場合は猫が飼い主に対して具体的に何かをして欲しいと思っているのではなく、ただ飼い主が起きていないと不安、もしくはつまらないので起こしに来るのかもしれません。

このような猫は、飼い主が体調不良などで長時間寝ているような場合も起こしに来ることがあります。

いつもと様子の違う飼い主を心配しているとも考えられます。

猫が起こしに来る理由を知ろう

このように、猫が朝飼い主を起こしに来る理由は様々です。

起こし方も猫によって色々で、顔をすりすりしてきたり、何か物を落としたり、お腹にダイブしてきたり、様々な方法で飼い主を起こそうとします。

そのような行動は可愛いものですが、猫は当然言葉を話せないので、飼い主が要求を汲み取ってあげなければいけません。

朝の猫の要求を上手く汲みとって猫にストレスがかからないよう、可愛い猫との生活を楽しみたいものですね。