人間が猫と遊びたくても、猫が遊びたいタイミングでなければ、遊んでくれなかったり。
あるいはその逆もあったりして、猫って気まぐれだなぁ、なんて感じたことがある方も多いのでは?
猫と深く信頼関係を築くためには、猫の発するサインを見逃さないことが大切です。
今回は、猫の「遊ぼうよ」というサインをご紹介します。
おなかをみせてクネクネ
突然目の前に歩いてきて、ゴロンと横になり、おなかをみせる猫。
なにが始まるのかな?と見ていると、おもむろに、クネクネと背中を床にこすりつけ始める…。
猫のこんな行動を目にしたことはありませんか?
背中がかゆいのかな、とか、リラックスしているんだな、などと思ってしまいがちですが、実は、これは遊びのお誘いです。
おなかをみせながら、背中をクネクネと床にこすりつけ、「遊ぼうよー」と猫なりのアピールで誘っているのです。
この行動を目にしたら、思いっきり猫と遊んであげましょう。
思わず、手でおなかを撫でてあげたくなりますが、遊びモードの猫には、手もおもちゃに見えてしまいます。
手を集中的に攻撃したり、他の場面でも、手を狙う癖がついたりしてしまうこともあります。
猫じゃらしなど、おもちゃを使って遊んであげてくださいね。
いたずらを始める
猫がいたずらをしたり、してほしくないことをしたりしたときは、猫を怒る、という飼い主さんが多いと思います。
怒られる、ということを、猫は覚えているものです。
でも、猫にとっては、怒られる=構ってもらえる、というような感覚。
だから、怒られることをわかった上で、いたずらをしてみたり、人間が嫌がることをしてみたりします。
「これをしたら、自分の相手をしてもらえる」と思って、いたずらをします。
ただ、これを繰り返すと、「いたずらをすれば、遊んでもらえる」と猫は思ってしまいます。
本当にしてほしくないことを、猫がしたときは、怒るのをぐっとこらえて、無視をしましょう。
または、猫がいたずらできないような対策をたてておきましょう。
甲高い声で鳴く
エサがほしい、外に出たい、などの主張の時の鳴き方と似ていますが、甘えたいときや、構ってほしいときも、猫は甲高い声で鳴きます。
甘えたい気分の時は、比較的長めに鳴くことが多いでしょう。
不快な気持ちを表すときには、低い声、甘えたいときには高い声など。
猫は、鳴き声の音程の高低で、自分の感情を表現すると言われています。
甲高い声で、ちょっと甘えたような感じで鳴いているときは、遊んでほしいサイン。
たくさん遊んであげましょう。
邪魔をしてくる
パソコンと向き合って作業をしていると、猫が寄ってくることがありますよね。
キーボードの上に、ごろん、と寝そべってきたり、タイピングしている指や手に、ちょいちょい、とじゃれついてきたり。
他にも、新聞を広げて読んでいると、新聞の上に乗ってきたり、テレビを見ていると、テレビの前に、どん、と居座ったり。
「邪魔だよー」なんて言いながらも、思わず猫と遊んでしまい、作業がはかどらない…。
そんな経験をしたことがある方も多いでしょう。
それこそが、猫の思惑。
遊んでほしい気分の時の猫は、人間の目線の先に、自分の身体を持ってきて、強引に視界に入ろうとします。
「あたしのこと見てよー。遊ぼうよー」と誘っているのです。
その必死さが、なんとも可愛らしいですよね。
おもちゃを持ってくる
なんともわかりやすい、「遊んで」のサインが、おもちゃを持ってくることです。
お気に入りのおもちゃをくわえてきて、飼い主の目の前にぽとり、と落とし、そのおもちゃで遊んでくれるまで、目をまんまるくしながら、構えて待っている…。
そんな光景に、出会ったことはありませんか?
こんなにダイレクトに遊びのお誘いを受けたら、飼い主は知らんぷりなんかできませんよね。
しっかりと遊んであげましょう。
おもちゃを投げては持ってきて、投げては持ってきて、とまるで犬のように繰り返し遊ぶ猫も少なくありません。
猫が飽きるまで付き合わされることもしばしば。
猫との信頼関係を深めるためにも、一緒に楽しんであげましょう。
じっと見つめる
ふと視線を感じて辺りを見回すと、猫がじっとこちらを見つめていた、なんて経験をしたことがある方もいるでしょう。
猫は本来、視線をあまり合わせない生き物です。
そんな猫が視線をそらさずにじっと見つめているときは、なにかの要求のサインです。
きらきらと黒目を輝かせながら飼い主をじっと見つめているときは、遊んでほしいときと思っていいでしょう。
興味津々でこちらを見つめて、遊びに誘っている猫の姿はとてもかわいらしいですよね。
視線に気づいたら、一生懸命遊んであげましょうね。
猫の遊びたいサインをくみ取ろう
一見、遊びの誘いとはわかりづらいアピールもありますが、猫からの遊びの誘いがあれば、是非遊んであげてくださいね。
サインに気づくことができれば、猫との信頼関係はぐっと深まりますよ。
猫に「遊んで。遊んで」と誘われたのに、急に「もういいよ」と飽きてそっぽを向かれても、落ち込まないでください。
猫の気まぐれな部分も、愛してあげましょう。