鳴こうとする猫

私たちが普段何気なく聞いている猫の鳴き声。

一見するとあまり違わないようにも思いますが、実はこの猫の鳴き声によって意味が全然違ったりします。

今回は、そんな猫の鳴き声ごとの意味についてご紹介します。

ニャっと短い鳴き声の場合は挨拶

これは猫にとっての返事や挨拶を意味しています。

猫同士の挨拶もこの鳴き声で、飼い主さんが名前を呼んだ時の鳴き声もこれに当てはまります。

他に猫同士の挨拶の方法として、鼻しらべと呼ばれるお互いの鼻を嗅ぎ合ったりする行為や、相手の肛門を嗅ぐ行為もこの仲間になります。

挨拶の時は、猫同士緊張状態が続いているため、ささいなことでケンカに発展してしまうので、注意が必要です。

もしケンカになってしまったら、猫と目を合わせることなく穏便に気をそらせましょう。

ニャーと長い鳴き声の場合はエサが欲しい

これはお腹が空いていて何か食べたいな~という時や、飼い主さんに甘えている時、そして遊んでほしい時などにこの鳴き声を出します。

猫が一番よく聞く鳴き声の1つですね。

この鳴き声が何を要求しているものなのかの意味はとても幅広いので、普段の行動から、猫が何を欲しているのか飼い主さんがしっかりと見極めてくださいね。

ゴロゴロとのどを鳴らす声の場合は安心している

これは非常に猫が安心している心理状態です。

リラックスもしていて、猫にとってはとても居心地が良いことを表しています。

猫のを撫でている時にもよく聞かれる代表的な声ですね。

こんな時は猫の機嫌が良い時なので、思いっきり可愛がってあげましょう。

他にも、何かに満足している時にこの鳴き声をつかっています。

ウーと唸るような声の場合は威嚇

これはズバリ、威嚇している時の鳴き声です。

野良猫にも多いこの鳴き声。

猫同士のケンカでも聞くことが出来ますね。

猫の心理はズバリ、「こっち来んなよ」です。

他にも、パーソナルスペースに侵入してきた相手を警戒する時にもよく使っている鳴き声です。

そして時に、「僕(私)のエサを取るなー」という意味もあったりします。

もしこれを猫にされたら、絶対に無理に近寄らず少し距離をとり、猫の機嫌が良くなるのを待ちましょう。

そして、無視をする、目を合わせないようにする、この2つの姿勢を徹底して貫いてください。

そうすれば、自然と猫の機嫌は治まってきますよ。

ミャーオと最後に落ちるような鳴き声の場合は一触即発状態

これを飼っている猫同士で鳴き合っていたら一大事。

これは猫にとっての一触即発状態を表しています。

飼い主さんが普段聞いたことのないような声で鳴くのが特徴なので、この声を聞いたらすぐに気付いてあげて、なんとか猫の気を逸らして一触即発状態を打開しましょう。

他にも「痛い」という意味や「怖い」という意味もありますので、どんな意味合いだったとしても、すぐに飼い主さんが助けてあげてくださいね。

この時に止めてほしいのは、猫を正面からじっと見つめる行為。

猫の世界では攻撃をする前触れとされ、ケンカになりかねませんのでくれぐれもご注意を。

ンニャーオという鳴き声の場合は自己アピールなど

この鳴き声は重要な鳴き声の1つです。

意味が大きく分けて3つあり、1つは自己アピールの心理。

「もっと僕(私)を見て」「すごいでしょ?」といった意味合いが含まれています。

そして2つ目は相手を呼んでいる時。

そして3つ目は一番大事、発情の心理状態です。

発情中、相手に対して求愛をしている、何とも言えない声が特徴的です。

猫の発情期の特徴は他にもあって、

・温かい3~4月ごろと7~8月のごろ
・年に2、3回起きる
・平均的に14日~21日くらい続く(5日位の猫や1ヵ月位の猫もいます)
などが挙げられます。

もし気になるようでしたら、注意して見守ってください。

カチカチという鳴き方の場合はもどかしい

これは獲物や見ている対象物が近くになく、もどかしいという心理状態です。

例えば、窓の外で鳥や昆虫が動いているのを目で追いかけ、手で捕まえようとしている時なんかによく聞いたりしますよね。

猫はストレスに弱い生き物なので、猫からすればとてももどかしいはず。

ストレスになってしまう前に、飼い主さんがサポートしてあげてくださいね。

鳴き声で猫の気持ちを察してあげよう

猫の鳴き声によって、こんなにも猫の心理状態は違います。

猫は気まぐれな生き物ですから、願い事を全部聞いてあげるとちょっと大変かもしれません。

ただこうして鳴き声にも意味があると知ることで今後の猫ライフを充実したものにできるかもしれません。