毛づくろいする猫

猫がお互いを毛づくろいをしている時の心理とは

最終更新日:2016年10月25日

外で暮らす野良猫の集まりや多頭飼いの家の猫達には、猫同士でお互いを毛づくろいする姿がよく見られます。

ここでは、仲睦まじく見えるこのお互いを毛づくろいし合う行為には、どのような心理が働いているのかをご紹介します。

1.お互いを愛している

仲の良いつがいの猫がお互いを毛づくろいするのは、お互いを愛しているという愛情表現の一つと考えられます。

もともと猫は単独行動を好む生き物ですが、人に飼われることで安全な室内でしっかりと食事のとれる生活を続けると、外敵やエサの心配から解放されるため群れでの生活に対する抵抗感が少なくなります。

このような猫は自分のお気に入りの寝床に他の猫が入ってきてもケンカをする事はあまり無く、お互いに毛づくろいをしたりそのまま仲良く一緒に眠ってしまったりします。

猫が相手の体を毛づくろいする行為は、メス猫ではオスメスどちらの猫にも見られる行為です。

ところが、オス猫はほとんどの場合メス猫にのみ毛づくろいをします。

これはオス猫の方が縄張り意識が強く、オス同士が仲良くなる事は少ないためと考えられます。

逆にメスは子育てをするため、他の猫の世話をするという事に抵抗が少ないのです。

また、同じオス猫でも子猫や去勢した猫の方が去勢していないオス猫よりもこの行為は多く見られます。

相手の体を舐めたり体をすり寄せたりするのは、自分の臭いを相手に付けるための行動です。

つがい同士の猫以外に大好きな飼い主にも、猫は同じように愛情表現をします。

体を舐めたりすり寄ったりする行為が見られるなら、その猫は周りと良い関係が築けている証拠です。


2.家族だと思っている

母猫が子育て中に自分の子猫を舐めてあげるように、母子や家族の関係の猫同士にもお互いを毛づくろいする行為が見られます。

これは親子の関係に限らず、兄弟の関係でも同じです。

家族同士でのグルーミングには、お互いに相手の世話をしているような心理が働いています。

実は猫がお互いを毛づくろいする時、体のどこでも舐めているわけではなく、相手の首から上の顔や耳の中しか舐めていません。

これは毛づくろいし合う行為に相手に自分の匂いをつけるだけでなく、自分自身では届かない所を舐めてあげて体の清潔を保つという目的があるためです。

猫の舌の表面はたくさんの突起がありとてもザラザラしています。

このザラザラは毛づくろい中ブラシのような働きをします。

猫にとって人にブラッシングされると気持ち良いのと同じで、気を許している他の猫にグルーミングされる事はとても気持ちが良いのです。

人で言えば、家族に自分では届かない背中を掻いてもらったり肩をもんでもらったりするような感覚です。

血縁関係でなくても、先に住んでいた大人の猫が後から飼い始めた子猫を舐めて世話をする事もあります。

この場合も、後から来た子猫に対して自分が守るべき、世話をする相手だという心理が働いていると考えられます。

3.信頼している

あまり多くはありませんが、つがいや家族ではなくオス同士の猫、さらには猫以外の他のペットに対してもグルーミングをする猫もいます。

縄張り意識の強いオス同士や一般的に仲が悪いと言われる犬とでも、長く同じ環境で一緒に育つ事によって信頼関係が築かれ、お互いに毛づくろいする行為が見られるようになる事があります。

信頼関係による毛づくろいは、野良猫や半外飼いの、特に去勢前の猫同士にはなかなか見られません。

室内飼いの去勢を済ませた猫には、オス同士でも信頼関係が築けていればお互いを毛づくろいする行為が見られます。

オス同士の猫を2匹以上飼っている場合、お互いを毛づくろいするほど信頼関係があり、仲良くすごしていても去勢手術はした方が良いでしょう。

いつも仲良くすごしていても、繁殖期など気の立つ時期が来るとオスとしての本能から大怪我に繋がるケンカをする危険があります。

また、猫同士で毛づくろいしていても、飼い主がブラッシングをしなくても良い訳ではありません。

お互いに毛づくろいし合うと、猫は2匹分の抜け毛を体内に入れる事になり、毛球症など病気の原因になります。

飼い主はこまめにブラッシングして、飲み込む毛の量が多くなり過ぎないようにしてください。

信頼関係の猫同士のグルーミングでは、さっきまで舐め合っていたのにいきなりケンカに入る事も多くあります。

毛づくろいからケンカモードに入る流れのたしかな理由は分かっていませんが、猫同士の上下関係を示していると言われています。

猫同士の関係を知る参考に

猫同士でお互いにグルーミングする事をアログルーミングと言います。

このアログルーミング以外にも仲の良い時にする行為には、一緒に寝たり体をこすりつけあう等があります。

こういった行為が見られないなら、ペット同士はあまり気が合わないのかもしれません。

その場合は、お互いが一人になれるような空間を用意してあげると、ペット達にとってより住み良い環境になります。

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