猫はその仕草や必死に遊んでいる様子がとてもかわいく、ただ眺めてみているだけでも癒されますよね。
そうした愛嬌のある姿に加えて、中には名前を呼ぶと返事をしてくれる猫がいます。
犬のしつけとは違って、こうして反応してくれる猫はかなり個体差が大きいと言われています。
一体猫はどんなことを考えて、呼びかけに反応してくれているのでしょうか。
自分の名前を理解している
名前を呼んで「ニャー」と返事をしてくれる猫の中には、自分の名前をしっかり理解してくれている子がいます。
自由に行動しているように見えて、しつけをする都いうイメージがあまりない猫ですが、自分の名前が呼ばれているんだとわかるようになります。
子猫の頃から飼っている場合には、何度も何度も名前を呼んであげることで、ちゃんと名前を認識してくれるようです。
エサのときに名前を呼んだり、スキンシップを取りながら名前を呼んであげることで、だんだんと名前を覚えてくれるようになります。
大人になってからの場合には、子猫よりも少し時間が掛かることが多いです。
しかし、繰り返しやっていくうちに覚えてくれる子もいるので、毎日のコミュニケーションが大きく関連しています。
みんながそうなってくれると良いのですが、残念ながらすべての猫が名前を呼んで反応してくれるわけではありません。
中には何年たっても一向に反応を示さない子もいるので、「そうなってくれるといいな」くらいの期待にとどめておきましょう。
親しみや愛情を感じている
しかし、自分の名前はわからなくても、猫は呼んでいる人の声を聞き分けていることがあります。
飼い主と飼い主でない人の声を聞かせたときに、猫の反応に違いがあることが研究でわかってきています。
なので、飼い主や家族の誰かが話したり「ご飯だよ〜」と声をかけると返事をしてくれることはけっこうあります。
きっと「この人は自分にとって敵ではないんだな」と、自然と理解してくれているのでしょう。
普段聞き慣れている声や、穏やかでリラックスした状態では、呼びかけに対して返事をしてくれたりします。
ごろんとお腹を見せてくれたり、そうした仕草でもわかりますが、機嫌のいいときには「ニャっ」と短い返事をしてくれることがあります。
これはその場所や人に親しみや愛情を感じていたりする証拠だったりします。
そっけないように見えても、ちゃんと飼い主さんへの愛情は感じてくれているみたいです。
音に反応している
猫がじっとしていても、「ピク、ピク」と耳を動かしているのを見たこと見たことがあると思います。
道でばったりと出くわした野良猫でも、こちらをじっと見つめつつ、聞き耳を立てているような姿をよく見ますよね。
人に比べてそれほど視力の良くない猫は、こうして耳をすませて周りの様子をうかがっていることがあります。
近付くとそそくさと逃げてしまいますが、猫は近視なのでよっぽど近くに行かないと、物の形がわからません。
「おいでおいで」とかチッチと口を鳴らして返事をしてくれるときには、音に反応して鳴いていることが多いです。
しかし、返事をしたから大丈夫かなとゆっくり近付いても逃げてしまうのは、決して気を許しているからではないみたいです。
先に挙げたような人間への親しみとは少し違い、警戒して相手に自分の存在を知らせているのかもしれませんね。
犬に比べると警戒心が高いようですが、このツレなさも猫の特徴の一つです。
特定の音を記憶している
昔から、クシャミをしたり口笛を吹いたりすると猫が「ニャー」と反応することがあると言われています。
動画サイトなどでも、何か特定の音にびっくりしたり、異様に大きな反応を示す猫の姿が投稿されていたりします。
不思議なことに、他の音には無関心でも、ある音に対してとても反応したり、興味を持ったりする猫は多かったリします。
小さな子どものように、お気に入りの音でもあるのかなと、思わず思ってしまいますよね。
このように、何か特定の音に対して反応するのは、その音がアラートとして警戒したりしている可能性があります。
要は、不安を煽ったり、猫にとって気になる音なので、リアクションを取っているのです。
クシャミや口笛の音など人の声より少し高い周波数の音は、子猫の鳴き声に似ているからではないかと言われています。
実際に、子猫の鳴き声のようなちょっと高い声で鳴きマネをすると、反応してくれることは多かったりします。
鳴かなくても反応している
昔から自由気ままで、そのそっけなさやツレなさも猫の魅力として人を惹きつけてやまないところです。
近くに寄ってきたかと思ったら、またどこかに姿を消してしまったり、人に媚びない自由さも見ていて楽しいものです。
猫のもともとの性格もあってか、名前を呼んだり声をかけても、返事を返してくれる猫ばかりではありません。
しかし、鳴かなくても尻尾を左右に動かしたり、こちらの方を見てくれたりする猫は多いです。
名前を呼んであげると、一瞬ピタッと止まったり、尻尾を動かしたりしていれば、ちゃんと呼びかけには反応しています。
鳴かないというのは、決して興味がないわけではなく、尻尾などで「わかってるよ〜」というサインを出していたるのです。
返事をしてくれる猫の心理を知ろう
名前を呼んで「ニャー」と返事をしてくれたり、こちらにすり寄ってきてくれる猫はとっても愛嬌があって可愛いですよね。
猫の生態や性格的に、みんながみんなそういう反応をしてくれるわけではありません。
しかし、猫はちゃんと頭がいい動物で、人間の1、2歳程度の知能があると言われています。
飼い主の声を聞き分けてたり、敵意のあるなしなんかを判断して、何らかの反応を示していることが多くなります。