猫の耳がピーンと立っている状態のイカ耳ですが、とっても可愛く見えるのでつい構いたくなりますよね。
しかし、猫にとってはイカ耳の時の状態はあまり機嫌が良くない時のようです。
猫がイカ耳をした時の心理をご紹介します。
イライラしている状態
猫は気まぐれな動物なので、さっきまで機嫌よく遊んでいたのに、急に機嫌が悪くなっていることがあります。
猫は単独で行動する動物でもあるので、基本的に他の動物の機嫌を伺うこともありません。
自分がみんなと一緒にいたいと思えばいるし、嫌ならすぐにどこかへ行ってしまいます。
猫は気まぐれなのですぐに機嫌が悪くなることがありますが、その時にはイカ耳状態の時が多いです。
猫が安心できる場所ならば聞き耳を立てる事もなく、ゆっくりと寝ることができますが、イライラしている状態ではリラックスすることもできないでしょう。
常に周りの状態を気にしているので、ピーンと耳をイカ耳状態にしているのです。
イライラしている時には興奮状態なので、自然と耳も警戒している時の状態と同じイカ耳になるのでしょう。
不安を感じている
猫は常に安全な場所を求めている動物で、縄張り意識も高く、自分のテリトリーにはいくつもの安全地帯を確保しています。
狩りをしていた時の本能ですが、いつ自分も襲われるか分からないので、テリトリーの中に安全な場所を確保するようにしているのです。
しかし、自分のテリトリーの中がどこでも安全な場所とは限りません。
猫は自分が見たこともない物などには不安を覚えます。
好奇心も旺盛なので触ったり確認をする行動をしますが、これは自分のテリトリーの中の安全を確かめたいという不安な心からそうさせます。
猫はイライラしている興奮状態と同じように、不安などの恐怖心がある時でもイカ耳の状態になりやすくなります。
安心できる場所ではないので、できるだけ耳を立てて少しでも情報を得ようとする本能なのでしょう。
イカ耳状態でも不安や恐怖心が無くなれば、安全な場所へ行って寝るようになります。
警戒している状態
猫はとても臆病な動物なので警戒心が強いです。
飼い猫の場合には自分の家の中はすべてテリトリーなので、安全を確認しているはずです。
しかし安全な部屋の中でも、飼い主がいる所は常に安心できるわけではないので、自分だけの安全な場所も確保しています。
それでも縄張り意識が高い猫は、自分の縄張りの中で生活をするので、安全な場所だと思っているはずです。
ところがその安全な縄張りの中で突然大きな音がしたり、予想しないことが起これば一時的にでもパニックになります。
軽関心が強い猫は、イカ耳の状態になって周りの情報を得ようとするでしょう。
イカ耳の状態はピーンと張っているので、いつもより周りを警戒している証拠です。
本能で自分の身を守ることをしようとするので、自然とイカ耳状態になって少しの物音でも反応できるように警戒しているのです。
集中している状態
イカ耳の時には、耳を立てて少しの音も聞き逃さないように気を張っています。
猫は何か行動したり集中するときにも、イカ耳状態になることがあるのです。
猫は周りの情報を得るために、目と耳と鼻で情報を得ようとします。
その中でも、特に耳からの情報が猫にとっては重要な情報源となっています。
猫の耳はとても良いので、遠くの音や少しの物音でも聞くことができます。
寝ている時でさえ物音がすれば耳が反応するので、耳からの情報は猫にとってはとても重要な情報源となっています。
猫が集中して行動する時にも、当然耳からの情報がとても重要になるので、イカ耳の状態で集中して聞くようになるのでしょう。
狩りをする時の習性が残っているので、何か追いかけたり遊んでいる時でも、イカ耳の状態で集中して捕まえようとしているのです。
興奮状態にある
猫がイカ耳をしている時には、触ろうとすると思わぬ反撃を受けることがあります。
猫は気まぐれで機嫌がコロコロ変わることもありますが、寝ている時には落ち着いているものです。
しかし、急に行動する時にイカ耳の状態で動いている時もありますし、イカ耳で黙って座っていることもあります。
いずれの状態でも平常心ではないですし、まして寝ている時のリラックス状態ではありません。
イカ耳をすればよく音が聞こえるようになるので、猫にとっては耳は周りの情報を得るためにとても重要な情報源となっているのです。
何かに集中して追いかけたり、周りの情報を得ようとイカ耳状態の時になったりしているときには平常心ではないですし、興奮状態かもしれないのでそっとしておいた方が良いでしょう。
猫が見た目可愛いイカ耳になる理由を知ろう
猫がイカ耳の状態の時には、少なくとも機嫌が良い時ではありません。
イカ耳状態では機嫌が悪かったり周りの情報を得ようとしているので、周囲を警戒していることが多いです。
見るからに可愛いイカ耳ですが、なるべくそっとしておいた方が良さそうですね。