猫は、たまに舌をちょっとだけ出してぼーっとしていたり、舌を出して寝ていたりします。
そんな姿を見たことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか?
なんとも言えない間も抜けた顔、とっても可愛いですし、飼い主としては見逃したくない可愛い仕草の一つです。
でも舌を出しているとき、猫はいったい何を考えているのでしょうか?
今日は舌を出しているときの猫の心理についてご紹介します。
舌のしまい忘れ
舌がちょっとだけ出ているときは、毛繕いの最中に見られます。
これは、毛繕いの最中に他の物音や出来事が気になって、そちらに注意を向けた時に、つい、しまい忘れてしまうそうなんです。
毛づくろいの最中に呼びかけられたりすると、舌が出ていることを忘れてしまう猫もいるみたいですね。
出ている舌をちょんっと触ると、びっくりしたようにすごい速さでしまいます。
とっても可愛いですよね。
お家の中で飼い主さんがバタバタと動いてる音や、外の車や鳥の鳴き声など「あの音は何だろう?」「何をしているんだろう?」なんて気になったりしているのかもしれませんね。
リラックスしている
猫は一日の三分の一の時間を毛繕いに充てているという調査があるほど、よく毛繕いをしている動物です。
体温調節をする、自分の体についた食べ物のにおいや飼い主のにおいを消す、細かなふけを舐めとって皮膚炎の予防をする、高ぶった気持ちをリラックスさせるなど、様々な理由があって毛繕いをします。
ですが、実はその毛繕いにはかなり舌の筋肉を使うため、とても疲れてしまうのだそうです。
そのためゆったりとリラックスしているときに口元の筋肉も弛緩し、舌がペロッと出てしまいます。
元々猫の骨格は、顎が小さく舌は長めで、前歯は小さい構造をしているため、筋肉が弛緩すると舌が出てしまいやすいのだとか。
寝ているときに舌が出ているところを見ている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
これは舌を出してリラックスしている時に、そのまま眠くなり眠り込んでしまったという場合が多いです。
それだけその場所にいることに安心感を覚えているということなんです。
飼い主からすればそんな寝顔が見られるなんて、嬉しいことですよね。
猫の種類によっては舌が出やすい子もいる
猫の種類によっては、舌が出やすい子もいます。
ペルシャやチンチラなどの長毛種の猫は、他の種に比べて舌が出やすいと言われています。
特に顎が小さな猫は、力を抜いた時に舌が出やすい傾向にあります。
とは言うものの、人間同様猫にも個体差があり、長毛種ではなくても舌が出やすい猫ももちろんいます。
飼い主さんから見れば、結構な時間舌が出たままだと「病気じゃないか?」「疲れているのかな?」なんて心配になってしまうこともあります。
いつも通りご飯を食べていたり、遊んでいたり、リラックスしている様子であれば、特に問題ありません。
病気の可能性
舌が常に出たままというのは、病気の可能性も少なからずあります。
例えば、鼻が詰まっていて口呼吸になっている場合は鼻炎や風邪が疑われますし、口内炎がある場合には舌をしまうのが困難になっているのかもしれません。
歯周病や歯がぐらぐらしていることも舌がしまえない原因になります。
また、呼吸が荒くて口で呼吸している場合は、内臓系の疾患の可能性もあります。
まずは、普段と違いところはないか、ご飯は食べているか、トイレの回数などを注意深く見ておきましょう。
口臭が強い、よだれが出ている、苦しそうにしているなどの症状が見られた場合にはすぐに動物病院で診察してもらいましょう。
猫の舌が出ているのはリラックスしている証拠
舌が出ている仕草の多くは一時的なものなので、そこまで気にしなくても大丈夫です。
毛繕いの最中は、他のことに気を取られて舌を出していることを忘れてしまうなんて間抜けで可愛い理由ですし、舌を出してリラックスしている時に睡魔に負けてそのまま眠り込んでしまうなんてこともあります。
それは猫が、その場所に安心感を覚えリラックスできているということですから、飼い主からすればとっても嬉しい理由ですよね。
ですが、普段と違い、ご飯を食べなかったり、よだれが止まらない、苦しそうに横になっているなんていう場合には、放置せず少しでも早く動物病院に行くことをオススメします。