猫は気まぐれです。
基本的に自由気ままに過ごすことが多いのが猫なので、人間が構いたいときに、ツーンとそっぽを向かれる事もあります。
「ツンデレ」という言葉がぴったりでもある猫。
その「デレ」のタイミングを見逃さないためにも、猫の構って欲しいアピールを覚えておきましょう。
人が歩き出すとついてくる
例えば黙ってテレビを見ていて、ふとトイレに立とうとした瞬間です。
今までどこにいたのかわからなかった猫が、急に足元に来て、同じ進行方向へ向かって突如一緒に歩き出すのです。
トイレに入るふりして、台所へ行くとします。
猫も一緒にまわれ右をして台所へついてきます。
「これから何をするのだろう?」「興味があるな」そのような事を考えて、二人三脚のように人間についてまわります。
甲高い甘えた声で鳴く
猫は人間の言葉を話せません。
それは当然ですが、猫なりにきちんとアピールしてくることを知りましょう。
猫同士では、鳴いて会話をしません。
人間に対して、鳴いて自分の気持ちをアピールしてくるのです。
甘えたい時、構って欲しい時には、甲高い声で長めに鳴きます。
猫は鳴き声の音程の高さで、人間に自分の気持ちを伝えてきます。
きちんと猫の鳴き声に耳を傾けてあげましょう。
きちんと感情を表現している、健気な猫です。
何かと邪魔をしてくる
あなたがパソコンを開いて作業をしているとします。
そうすると、猫がキーボードの上に乗ってきたり、タイピングしている指や手にじゃれてきたりもします。
つい作業を中断して、猫の方に意識がいってしまいます。
それが猫の狙いです。
もう1つ、あなたが本を読んでいるとします。
そうすると、本の向こう側からキラリと光った目が覗いているでしょう。
どちらの例にも共通しますが、構って欲しい時には、人間の目線先に自分がいるように、あえて猫は自分の体を持ってきます。
「見て、構って」という強引とも言えるアピールは、可愛いとしか言いようがありませんね。
「邪魔」と言わずに少しでも撫でてあげてください。
イタズラを始める
普段、猫が何かイタズラや、してほしくない事を始めたら怒りますよね。
ビニールがちょっと出ているのを目ざとく発見して、ガジガジかじり始めたり、寝ているあなたの鼻先を爪でチョンチョンしたり、人間が嫌がることを猫は覚えています。
怒られるのを覚悟で猫はあえてイタズラをしてくるのです。
「この行動をしたら、自分の相手をしてくれる」そう思いながら、イタズラをします。
構って欲しいがためのイタズラです。
ただし、これだけはして欲しくない、という事を猫がし始めたら、大声で怒ったり、慌てて猫の方へ行ったりを繰り返さない方がいいです。
なぜかと言うと、猫はこの行動を覚えていて、構って欲しい時に特にイタズラを始めてしまいます。
無視をしたり、猫がイタズラを繰り返さないための対策をしましょう。
フミフミをする
フミフミというのはわかりますか?
猫が構って欲しい、甘えたい、というときに起こす行動です。
前足を上下にゆっくりと爪で引っ掛けるように揉むような動きをすることです。
人間に抱っこされている時に始めたら、あなたのことを母親と思っているのです。
子猫だからするというわけではありません。
10歳をこえたシニアと呼ばれる年齢になってもします。
小さい時に母親猫と離れ離れになった猫に多い行動です。
安心させてあげてください。
このフミフミを始めたときは、撫でてあげたり充分に構って甘えさせてあげてください。
じっと目を見つめて鳴く
ふと視線を感じて、部屋を見回すと猫がずっとこっちを見つめている時があります。
目があって、鳴くようであれば、それは猫からの要求です。
普段からあまり猫は人間と視線を合わせません。
目線をじーっと合わせて、ゆっくり瞬きををするときは、お互いに信頼関係ができている証拠ですが、特に鳴きません。
要求があるときは、ハッキリと目を見て鳴きますので、猫の要求に気が付いてあげましょう。
お腹を見せてクネクネしている
リラックスしているだけかな?と思いますが、実はこれは遊びの誘いのサインです。
背中を床にこすりつけて左右にクネクネしているのは、「暇だよ、遊ぼうよ」と猫なりのアピールです。
このサインを見つけたら、思いっきり遊んであげましょう。
放っておいてしまうと、猫は寂しくてひねくれてしまいます。
人間から誘っても気が乗らなくて無視をする事も多い、猫からの誘いです。
ストレスをためないように、オモチャで遊んであげましょう。
猫の構って欲しいサインを見極めよう
猫が構って欲しいサインは様々あります。
勝手に1人で遊んでいる事も多いですが、大好きな飼い主さんとも思いっきり遊びたいし、甘えたいと思ってくれます。
直接、オモチャを咥えてきて、目の前にポトッと落とすこともあるでしょう。
これはダイレクトなお誘いですよね。
可愛い猫のために腰が重い時もあるかもしれませんが、相手をしてあげましょう。
こちらが本気になってきた時に、猫の方から「もういいよ」と急にそっぽを向かれても落ち込まないでくださいね。
これが猫という生き物です。