猫が人の身体の上に乗ってくる時の心理4つ

猫を飼いたいと考えている方や猫を飼い始めた方など、猫と一緒に暮らしていると、猫の不思議な行動に驚かされることが多いかと思います。

犬とは違って猫はあまり飼い主には甘えなかったり、ご機嫌が悪いと飼い主にだって爪を立てることも…。

そんな猫ですが、甘えたいのか人間の体の上に乗ってくることはありませんか?

普段は人にたいして見向きもしないのに、どうしてそんな行為をしてくれるのでしょうか。

今回は、猫が人の身体の上に乗ってくる時の心理をご紹介します。

暖かいから

猫というのは「一番心地のいい場所を知っている」とよく言われているように、夏になれば一番涼しくて風通しのいい場所を、冬になれば暖かい場所を知っているものです。

その上で、人間の身体の上というのは適温で暖かいので、冬になると猫は人の身体の上に乗りたがるようです。

特に家で飼っている家猫は飼い主に慣れていますし、よほどの人間嫌いでない限り人間に心を許しているので、猫自身が安全と判断した来客などでも身体に乗りたがるでしょう。

猫にとって人間の体温は猫の体温よりも低いので、長い間乗っていてものぼせたりせずに心地良いのでしょう。

人間で言えば、ぬるめの半身浴でゆっくり体を温めている感覚に近いのではないでしょうか。

猫は人間が暖かく、乗っていると暖をとれるというのを本能的に知っているのかもしれませんね。

ですから、冬の時期に猫が身体の上にのって眠ったり長居をする場合は「寒い」という猫の心理が働いているのかもしれません。

欲求があってプレッシャーをかけている

猫が人間(主に飼い主)の身体に乗ってきている時の心理・理由として、「プレッシャーをかけている」ということが考えられます。

例えば、朝早く、まだ眠っている飼い主の身体の上に乗ってきても、くつろいだり眠ったりせずに「箱すわり(手をたたんで胸の下に入れて座る)」をしてじっと飼い主を見つめる…など、猫が全くくつろぐ様子がない場合がそうです。

このように、猫が何かを訴えたくて、飼い主の身体に乗っかって体重をかけて見つめているのです。

家で飼っている猫には様々な要求があります。

一番多いのは「エサ」です。

猫のエサは基本的には時間で与えているか入れっぱなしにしているかだと思いますが、このエサが無くなってお腹が減ってると、飼い主の身体に乗っかって「エサを寄越せ」と訴えているのです。

また、おいしいおやつなどを与えている場合、「エサ<おやつ」になると、おやつをもらうために飼い主の身体に乗ってアピールすることもあるようです。

さらには「遊んでほしい」ということもあります。

家で飼っている猫は、ある程度遊んで運動させエネルギーを発散させてあげないとストレスが溜まってしまうので、猫じゃらしやおもちゃなどを追いかけさせることによってエネルギーを消費させて、ストレスを発散させてあげないといけないのです。

そのため、猫は遊んでほしいと訴えるでしょう。

そのアピール方法の一つが「身体に乗る」なのかもしれません。

猫が身体に乗ってじっと見つめてきたり鳴いていたりするようなら、飼い主に何かを求めているのかもしれません。

甘えている

家で飼っている猫の多くは、愛猫家の飼い主に抱っこされて甘やかされて育っています。

猫のしつけというのは、犬と違ってトイレトレーニングくらいでしょう。

そのため、相当人間嫌いの猫でない限り飼い主に抱っこされたり、大好きな飼い主のそばでうとうとするのが大好き猫が多いようです。

特に、飼い主が仕事などで一日家を空けて猫が一匹で待っている場合などは「さみしい」と感じることが多く、飼い主が返ってきた直後は膝の上に乗っかって「撫でてくれ」「抱っこしてくれ」と甘えるでしょう。

飼い主とのスキンシップがとりたいと考える猫も多く、猫が身体の上に乗っかってくるときは飼い主に甘えたくて撫でてほしいと考えているのかもしれません。

ゴロゴロとのどを鳴らしているときはそういった場合が多いので、猫が満足するまで抱っこしたり撫でたりしてあげましょう。

特に何も考えていない

猫は時として「無」の状態になることがあると言われています。

何も考えずにボーっと過ごしていることも多いのです。

特に家で飼っている猫は縄張りの意識も少なく安心して過ごしていることが多いので、「無」の状態になるのかもしれません。

そのため、人間の上に乗っかってきていても、何かを考えて乗ってきているわけでもないという可能性も考えられるのです。

猫がたまたま心地よさそうだと思っただけで、ソファーやベッドなどと同じに考えているのかも…。

これは、飼い主のことを「完全に信用している」ということでもあるので悲観する必要はないでしょう。

猫が乗ってくるのには何か意味があったりなかったり

猫は犬よりも小さい生き物ですが、犬と同じくらい様々なことを考えているのかもしれませんね。

猫が身体の上に乗って来たとき、一体猫が何を考えているのか少しだけ気にかけてあげましょう。