猫は、構ってほしいときと放っておいてほしいときの感情が目に見えて分かる動物です。
俗にツンデレとも言います。
じゃれあっていると思っていたら、急に背を向けてしまうこともしばしばあります。
中でも飼い主の後ろをついてくる仕草がありますが、果たしてどういった心理なのでしょうか。
甘えたい
多くの猫が、甘えたいときに後ろをついてくると言われています。
甘えたい、遊びたいなど、一緒に何かして欲しい心理とも言えます。
後ろをついて歩いてくるのには、どのような心理にも共通して相手を信頼している証です。
もちろん個体によって差はありますが、甘えたい気持ちの大きさは猫それぞれです。
一見信頼されてて嬉しいようにも思えますが、実は愛情不足の場合もあります。
ひっきりなしについてまわるようなら、おもいっきり遊んであげて、不安を取り除いてあげましょう。
また、甘えたい性格の猫はなだられるのが好きな場合が多いので、普段から触れ合う時間を見つけてみてください。
寂しい
あまり猫と遊んであげていない場合や、多頭飼いしている場合など、特に甘えん坊気質な猫の場合、飼い主を独占したい気持ちにかられます。
構ってあげる時間が少ないほど、猫にとっては寂しい気持ちを増大させてしまう原因になります。
また多頭飼いの場合だと、他の猫が寝ているときにやっと自己主張できるような臆病な性格の猫もいます。
寂しがっている猫は愛情をたくさん注いであげることで気持ちを安らげることができるので、ある程度一緒に過ごす時間を見つけるようにしましょう。
しかし室内飼いしているときや、台所など危ない場所にもついてくるようなこともあります。
その際は十分注意して、柵を設けるなど安全面にも注意しましょう。
エサが欲しい
猫はエサをくれた人間の顔を忘れないと言われています。
そのため、特に野良猫は一度エサを与えると、エサの催促をするようになると言います。
ビニール袋にエサが入っていると勘違いして、ついてくることもあります。
人間についていけば、いずれエサをくれると学んでいるのです。
少し厄介にも思えますが、野良猫の場合は自分の縄張り内でしかついてこないので、距離をとると離れていきます。
飼い猫に関しても、エサをあげるのではなく、エサ場まで誘導してあげるようにしましょう。
親離れしていない
通常、子猫は生後4~6ヶ月頃に親離れするといわれています。
母猫が子猫を威嚇するようになり、子猫は独り立ちします。
このような親離れの時期を過ごしていない猫の場合、親離れが出来ていないことがあります。
子猫は母猫のあとをついてまわるので、人間を母親だと錯覚してしまうのです。
しかし人間の手で親離れさせる事は難しいので、間違っても母猫の真似をして、突き放すようなことはしないようにしましょう。
個性だと思ってたくさん可愛がってあげてください。
不安
猫は一匹でツンツンしているイメージですが、実は甘えん坊で構ってほしい生き物でもあります。
特に飼い猫の場合、生活音や人間の声に慣れていくと、その音があることで安心するようになっていきます。
また、単独で生きるよりは飼い主に愛されて、エサをちゃんとくれるほうが快適だと学びます。
そのため、いつもとは違う気配を感じたり、飼い主に何か異変があるのではと察知すると、不安な気持ちから後ろをついてまわります。
仕事などで家を空けて帰宅すると、猫が飛んできてお迎えしてくれるようなことがありますが、これも家に一匹で残されて不安だった気持ちの表れかもしれません。
不安がっているときなどは、飼い主の姿を見れば安心するので、なるべく一緒に過ごしてあげてください。
それだけ飼い主のことが大好きなのでしょう。
遊んでいる
実は猫が勝手に遊んでいるようなこともあります。
人間の足元、靴やスカート・ズボンの裾に興味があって、追いかけているときなどです。
よく見てみると、獲物を捕らえるかのような姿勢や、猫パンチを繰り出すこともあります。
このような時は猫は狩りに夢中なので、構ってあげなくても問題はありません。
あえて足元にヒラヒラした物など付けたら、好んでやってくるかもしてれません。
飼い主を見張っている
特に甘えん坊な性格の場合、飼い主を独占しようという気持ちが生まれます。
他の猫や、何か敵から守るために飼い主の行動をチェックするような動きが稀に見受けられます。
猫にとっては自分の縄張り=飼い主という認識でもあるため、特に問題ではありません。
温かい目で見守ってあげましょう。
猫がついてきた時の心理を理解してあげよう
猫がついてまわるのは、大前提として飼い主を信頼している証だと言えます。
猫の感情も多岐にわたり、遊んで欲しい構ってほしい、寂しいなど様々です。
いずれにせよ、猫が近づいてきたら飼い主とコミュニケーションをとりたがっているということなので、一緒にたくさん遊んであげましょう。