最近は猫ブームということもあり、ペットとして猫を飼う人も多くなってきました。

しかし、猫は犬と比べて耳が良いため音にも敏感で、音にも好きな音や嫌いな音があります。

そこで猫の好きな音、嫌いな音をご紹介します。

男性の低くて大きい声が嫌い

よく「男性は猫に避けられる」と言いますが、その原因となるのが男性の低くて大きい声です。

猫は自分が怒るとき声を低くするため、また野生本能の「低くて大きい音=自分より体の大きい動物=自分は捕食される」という意識から、低い声を出すものは「怒っている」、または「敵」と感じてしまい、男性の低い声が嫌いという傾向があります。

また、その本能から警戒心が強く「威圧されている」と感じる相手には、猫も低い声を出して自分を大きく見せ、警戒してしまいます。

いくらこちらから好意を持って寄って行っても、低い声や大きい声で猫は本能的に嫌がり、離れてしまいます。

男性が猫に好かれたい場合、近づく際も足音など大きな音を立てないように注意し、威圧せず体をなるべく小さくしてゆっくりと近寄って、高めの小さい声でゆっくり話しかけることが重要です。

女性の高くて小さい声が好き

猫は声と高周波を一緒に発することができ、また耳も高周波の音を聞くことができます。

なので声質も近く、高い音を聞き取ることに慣れているということもあり、猫は女性の高くて小さい声を好む傾向があります。

また、高くて小さい声でゆっくり動き、のんびりした性格の女性は、強引に触ってきたり束縛されるのが苦手という自由気ままな猫の性格的にも「一緒にいると落ち着いて居心地が良い」と近いペースに感じられるため懐かれやすく、好まれます。

多くの女性がペットを可愛がり、人間の赤ちゃんにする時と同様に赤ちゃん言葉であやすという行為は意外と理に適っているのです。

ドライヤーや掃除機などのモーター音が嫌い

髪を乾かすためにドライヤーのスイッチを入れると、近くにいる猫は驚いた表情を見せ、目を細めて嫌がります。

また、部屋を掃除するために掃除機のスイッチを入れると、走って別の部屋に逃げて行ってしまう、走ってタンスや高い家具の上に避難するという猫も少なくありません。

こういった電化製品のモーター音も猫が苦手とする大きい音なので、嫌う傾向があります。

なので、掃除機をかける際は、猫が他の部屋へ逃げられるように進んでドアを開けてあげてください。

猫は季節を通して毛が抜けるため、掃除機を体にあてて「直接吸い取りたい」という方もいらっしゃると思いますが、猫によっては逃げ場が無いと警戒されストレスになりかねませんので、舞う毛をすばやく回収できるよう空気清浄機を置いたり、ブラシやコロコロで優しく取るなどして避けた方が無難です。

紙袋やビニール袋の鳴る音が好き

紙袋に入って遊ぶのが好きだったり、買い物袋やビニール袋を追いかけて遊ぶことが好きだったりする猫も多いです。

猫は太古からネズミを追いかけて捕食していたため、ガサガサ、カシャカシャなど、触ると動いたり音が出たりする物を本能的に追いかけてしまいます。

しかし、ビニール袋をかじって食べてしまうと、食べたご飯と一緒に吐いてしまったり、消化器官に詰まると腸閉塞などになってしまったりする場合もあり、その場合は病院へ行き、手術でビニール袋を取り除くことが必要になります。

猫は体に違和感や痛いところがあっても人間のように「ここが痛い」と喋れませんので、飼い主が注意して見ていないと誤飲しても体調の些細な変化に気づけません。

ビニール袋で遊ばせる際は人の手の届く場所で遊ばせるのがベターです。

ワインなどのコルク栓を抜く音が嫌い

上記でもご紹介したように、猫は大きな物音にびっくりします。

誕生日や祝い事などで自宅でお酒を飲む方も多いと思いますが、ワインなどのコルクを栓抜きで勢いよくポンッ。と抜くと猫は大きな音にびっくりして飛び上がってしまいます。

また、缶の炭酸飲料を開ける際のプシュッという音でもびっくりして飛び上がる猫もいます。

見ていると一見可愛いようですが、特に臆病な性格の猫は音に対して過剰に反応してしまい、あまり頻繁に大きな音を聞かせてしまうと、たとえ室内飼いでも部屋で常に神経を張りめぐらせてしまってのんびりできなくなり、猫にはかなり負担になってしまいます。

猫の特性を理解し、栓を開ける時だけ猫を別室に移しておくなどの配慮が必要です。

猫が好む音を出してあげよう

せっかく自分が好きな種類の可愛い猫を飼っても、猫の方から近寄ってきてくれなければ飼い主さんもショックですよね。

猫の習性や本能をきちんと理解し「あなたの味方だよ」と意思表示をして、猫に好かれる飼い主になれば理解者と快適に過ごすことができ、猫も本望でしょう。

そんな人生の大事なパートナーとして猫を迎え入れてみてはいかがでしょうか。