猫を飼っている家では猫がネズミを捕まえてきて、わざわざ飼い主のところまで持ってくるといった行動をすることがあります。
そこで今回は猫がネズミを捕まえてくる心理をご紹介します。
狩りをする本能がある
猫は古来から狩りをする習性がありました。
肉食の猫科ですから獲物を狙って狩りをしていましたし、それが本能として残っていることが考えられます。
猫は野生の時から夜行性の習性もあるので、昼間よりも夜になって活発に行動します。
丁度同じくらいの活動時間にネズミも行動するので、狩りの対象となることが多かったと伝えられています。
古くはエジプト時代には人間が猫を飼っていたという記述があります。
古来からネズミも生息していましたし、人間の食料をよく漁っていたそうです。
人間では捕まえることができないネズミを捕まえる為に、猫が飼われるようになりました。
猫がネズミを捕まえるというのは、数百年前から続いていると考えられています。
猫がしっかりと仕事をしたということを報告する為に、飼い主のところまでネズミを捕まえて持ってくるのです。
狩りの習性で子供に食べさせるため
猫は狩りをする動物ですから、今でもその名残が残っているのでしょう。
狩りをしていた時にはまだ小さい子供のために、狩りをしたら食べずにくわえて運んできたとも考えれます。
子猫のための食料としてネズミを捕まえてきて、それを食べさせる為に持ち運びます。
その名残が現代では飼い主に対して行なっているのかもしれません。
猫は狩りをした時にはその場で食べずに自分の家まで運びます。
多くは子猫のためでもありますが、それが飼い主にあげるという行動に繋がっているのです。
現代ではキャットフードなどがいつでも食べられるので狩りをすることが少なくなりましたが、今でもその名残があるので、子猫がいなければ飼い主のところまでネズミを持ってきます。
飼い主を心配している
飼い主が元気がないと猫が飼い主に元気を出してもらいたくて、ネズミを捕まえてくることがあります。
狩りをしていた時、ネズミはとても栄養科が高い食料として貴重でした。
そのため子猫に与えたり、また弱っている猫に食べさせたりすることで元気になってもらおうと考えているのです。
飼い主に栄養科の高いネズミを食べてもらって元気になってもらおうと考えているのでしょう。
それだけ猫が飼い主に対して心配をしているのです。
気ままにしているように思える猫ですが、飼い主のことはしっかりと気にしているのですね。
元気がなければ自分ができる精一杯のことをして、飼い主を喜ばせようと考えているのです。
自慢をしたい
狩りをする本能が残っている以上、狩りは猫にとってはとても重要なことです。
狩りができるかどうかで生死が分かれるといっても過言ではなかった時代に、狩りがうまいということはそれだけで自慢でした。
生きるためには狩りが上手くなければ生きていけませんし、狩りが上手ければ長生きすることもできたはずです。
また自分の家族や子供を守る為にも、狩りが上手いことは必須でした。
現代では狩りをする機会は少なくなったものの、その本能はどこかで眠っています。
ですからネズミを捕るといった狩りをした時に、上手に捕まえることができたことで自慢したくなるのでしょう。
上手にネズミを捕まえたと飼い主の所へ行って自慢するために、ネズミを捕まえてくるのです。
その証拠にネズミが逃げようとしたら捕まえるだけで、食べようとはしません。
目的が捕獲であり、それを自慢するために飼い主のところまでネズミを運んでくるのです。
褒めてもらいたい
飼い猫にとっては、飼い主に褒められることや構ってもらうことがとても嬉しいものです。
上手にネズミを捕まえて自慢したいとも思っていますが、捕まえたことを褒めてもらいたいとも思っているのです。
飼い主の為に自分がネズミを捕まえたということで、飼い主の役にも立てましたし、褒めて構ってもらいたいとも思っているのでしょう。
しかし、飼い猫は狩りをしなくなりましたし、やらなくて良くなりました。
いつでもエサが食べられるので、狩りをする意味もなくなったのです。
それでも本能が狩りをするようにしているので、猫もネズミを捕まえた後はどうしていいか分からないでしょう。
自分の飼い主の所へ持っていけばとりあえずは褒めてもらえるし、自慢もできます。
その後のことは考えていないことが多いでしょう。
飼い主に褒めてもらうことが猫にとっての目的です。
ネズミを捕って来る心理を知ろう
人間と猫との関係は数百年前から続いていますし、その頃からネズミとの追いかけっこが始まっていました。
猫は今でも本能で狩りをしますし、ネズミを捕まえれば自慢をしたり、褒めてもらいたいとも思っているのでしょう。
飼い主の役に立てたということで飼い主の前に証拠としてネズミを持ってくるので、その時は猫をしっかりと褒めてあげましょう。