猫が喉をゴロゴロ鳴らすとき、飼い主にとっては甘えているのかなと思うことが多いと思います。
しかしゴロゴロ鳴く理由は甘えているだけではなく、実は色々な心理状態があるのです。
猫のゴロゴロ言う鳴き声を見極めて、どんな感情なのかご紹介します。
甘えたい
多くの人が認識しているのは、甘えているときの鳴き声ではないでしょうか。
ゴロゴロと鳴くだけではなく、体をすり寄せてきてきたりします。
飼い主からしたら一番分かりやすい甘えたい状態ではないでしょうか。
このような状況の場合は、信頼関係がきちんと出来ているとも言うことができます。
我が家の猫はゴロゴロ鳴かない、という方もいるかもしれませんが、鳴き声の大きさは猫によって様々です。
耳を近づけないと聞き取れないくらい小さい子もいれば、遠くからでも分かるくらい大きな音の場合もあります。
ちなみにゴロゴロという音は正確には喉では鳴っていません。
しかし音の発生源は未だに未解決で、様々な説があります。
また性格によって臆病な猫だと、ゴロゴロ鳴くことが苦手な個体もいます。
そのため、猫によって音の大きさに違いがあるのかもしれません。
安心している
子猫を生んだ母親猫は、安心感を与えるためにゴロゴロと音を出します。
子猫も生後2、3日から鳴くことが出来るようになり、母親のゴロゴロに応えようとして、一緒に鳴くことがあります。
母親が鳴くことによって安心感を与え、子猫も自分の存在や甘えたい気持ちを表現していると言われています。
子猫のときにより多くゴロゴロ鳴くことを覚えていると、大人になっても頻繁に鳴くようになるとも言われています。
そのため、大人になってもゴロゴロ鳴くのを、赤ちゃん返りと説く人もいます。
いずれにせよ、飼い主に対して安心感を得ているため、子供の頃の記憶がよみがえっているでしょう。
安心と同時にリラックスしている場合が多いので、猫にとっては心地の良い気持ちだと言えます。
要求がある
甘えたいときとは別に、何か要求があるときもゴロゴロ鳴きます。
このような場合はあきらかに音の高さが異なり、より高い声で鳴きます。
高い声で猫が鳴く場合、何かいつもと違う、緊急性がある、と人間が認識できる周波数を出しているのです。
人間でいうと、赤ちゃんや子供が高い声で泣くのに近い周波数です。
猫におねだりされるとどうしても断れない気持ちになるのは、この周波数が原因かもしれません。
要求としてはエサがほしい、遊んで欲しい等、飼い主に何かしてほしい気持ちが強いです。
エサ場の前で高くゴロゴロ言ってる場合は、甘えているのではなくエサを催促しているので、きちんと応えてあげるようにしましょう。
体が辛い
実は、体調が悪いときや死期が近づいているときにも、猫はゴロゴロ鳴くと言われています。
この鳴き方は飼い主などに向けたものではなく、自分自身のために鳴いているとも言われています。
猫の鳴き声の周波数は25~50ヘルツです。
この数値は骨密度を高める効果や、鎮痛効果、弱った体を癒す効果があると、研究者が発表しています。
うずくまって鳴いている場合や、普段と違う様子なら少し注意してみてみましょう。
心配している
飼い主が元気がないと、猫がそっと寄り添ってゴロゴロ鳴くこともあります。
犬が雰囲気を感じて寄り添ってくれることはよく聞きますが、実は猫も飼い主の雰囲気を感じ取ることができます。
実際、猫のゴロゴロには自分だけでなく、相手の気持ちを落ちつかせるような効果があるとも言われています。
猫自身も癒しの効果があると分かって鳴らすのかは定かではありませんが、飼い主のことを思ってくれているのは事実です。
そのようなときは逆に甘えてみると良いかもしれません。
ゴロゴロ甘えていたのに噛まれた場合は
稀にゴロゴロ鳴ってて甘えているのに、噛んでくるようなこともあります。
威嚇とも思われがちですが、猫にとったらリラックスしすぎて我を忘れていることもあるようです。
また、もういいや、と猫が飽きて噛んでしまうような場合もあります。
あまり猫を責めないようしてあげましょう。
ゴロゴロ自体に威嚇などの心理はあまりないようなので、あまり構いすぎたり撫ですぎるのも注意しましょう。
猫がゴロゴロと喉を鳴らす心理を知ろう
ゴロゴロの音には様々な気持ちが含まれています。
猫にとっての愛情表現はゴロゴロなので、よく鳴く猫ほど厚い信頼が生まれているのかもしれません。
しかし、時には病気などの可能性もありますので、いつもと違うような場合は注意してみましょう。
普段からコミュニケーションをとって、どんなゴロゴロか理解できると会話している気分になれるかもしれません。