猫の血尿で考えられる原因とは。膀胱炎や尿路結石など

最終更新日:2016年2月20日

猫は尿の病気にかかりやすく、血尿の原因となるものには様々な理由があります。

尿結石や膀胱炎を初め、ストレスや熱中症が原因の場合もあります。

猫の血尿には、膀胱や腎臓に異常があり、「尿に血液が含まれている場合」と、血液の中の赤血球(ヘモグロビン)が大量に壊されて溶血し、「血液の成分がおしっこに混ざっている場合」の2つに大きく分かれます。

ここでは血尿の原因について考えられる原因や対処法についてご紹介します。


1.尿路結石(下部尿路症候群)

猫はもともと水分を多く摂る動物ではなく、濃度の濃い尿をする為、尿路結石になりやすい体質を持っています。

特にオスの尿道はメスに比べて、細く長い為結晶が詰まりやすくなっています。

尿が濃い黄色になったり、尿にキラキラしたものが混ざる、ニオイが強くなるのが特徴です。

また、ミネラル分の多いドライフードの影響によって結石ができてしまうこともあります。

猫の尿中にマグネシウム、リンなどのミネラル成分が増え、尿のpHバランスが崩れ、結石ができやすくなります。

PHを調整してくれる専用フードも市販されており、ヒルズ・コルゲートやロイヤルカナン、メディファスがオススメです。


2.膀胱炎

膀胱は腎臓から送られてくる尿を溜めておく器官で、尿道につながっています。

膀胱炎は、膀胱内に侵入した細菌の感染や、真菌が増殖し、膀胱に炎症が起こります。

他にも尿結晶や、尿結石によって膀胱粘膜が傷つけられ、膀胱炎になる場合もあります。

尿路欠席とは逆に、膀胱炎はメス猫の方が尿が短いので、細菌が入りやすく、膀胱炎にかかりやすいです。

また、老猫も免疫力が低下するため、細菌性の膀胱炎にかかりやすくなります。

愛猫が何度もトイレに行くが、排尿できないなどの仕草を見たら、すぐに病院へ連れて行ってあげましょう。

3.特発性膀胱炎

原因が分かりにくい特発性膀胱炎というものがあります。

症状としては・血尿・トイレ以外の場所で排尿する・尿が少ししか出ず、何度もトイレに行く・尿をするときに排尿痛があるため鳴く・オシッコが出る所を頻繁に舐めるなどが挙げられます。

この病気に掛かった猫の尿には結晶が含まれていることが多く、その結晶を溶かすためにも多くの水分が必要となります。

飲み水の容器の数を増やしたり、普段ドライフードを食べている猫は缶詰に変えてみたり、ドライフードに水を加えるなどして、少しでも多く水分が取れるようにしてあげると良いでしょう。


4.尿道閉塞

尿路結石が出来たり、菌の感染により、尿道が塞がって尿が出なくなったり血尿が出たりします。

元気がなくなって食欲不振になったり、膀胱の腫れ、嘔吐下痢などの症状が見られます。

この場合治療しなければ3日以内に死亡してしまう可能性が高いので、気がついたらすぐに病院へ連れて行ってあげましょう。

5.玉ねぎ中毒

玉ねぎ中毒は、長ネギ、ニンニク、ニラ、ラッキョウなどを食べてしまった時に起こる症状で、症状としては、貧血、黄疸、嘔吐、下痢、目の結膜が白くなる、などがあります。

尿にヘモグロビンが混じり、赤や黒っぽい色で玉ねぎのようなニオイがする尿や、血尿が出ます。

病院へ行くときには、排泄物や吐いたものを持っていくと良いでしょう。

中毒症状には個体差がありますが、1kgあたり15~20gを超えると危険と言われています。

ねぎ類は、直接食べなくても、それらが入った料理や、煮汁を飲んでしまっても中毒を起こすので、猫には絶対に与えないように注意しましょう。

万が一、ねぎ類を食べてしまい、すぐに病院へ連れて行けないときにはオキシドールを水で2倍に薄めてスプーン1~2杯与え、そのあと牛乳や水を飲ませて様子を見ましょう。


6.ストレス

猫の中にはストレスを感じやすい猫も多く、ストレスを感じにくい猫と比べると、泌尿器系の病気にかかりやすいと言われています。

猫のストレス要因としては「トイレが汚れている」「室内飼いで、部屋が狭く十分に動き回れない」「多頭飼いで他の猫や動物と相性が悪い」「引越して環境が変わった」など色々あります。

まずは出来る限り原因になっていそうなものを取り除いてあげましょう。

猫はキレイ好きなので、トイレの数は頭数プラス1あるのが理想です。

トイレは常に清潔に保ち、猫がトイレのストレスを感じないようにしてあげましょう。

猫の血尿の原因を突き止めよう

猫が血尿を起こす原因は、この他にも膀胱の腫瘍(ガン)やカルシウム不足によって起こる副甲状腺の異常、などもあります。

いずれにしても、尿に血が混じるのは何かの病気のサインであり、血尿は見逃して手当が遅れると、命に関わる病気にかかっている場合が多いですので、気がついたらすぐに病院を受診するようにしましょう。

猫は人間の様に自分の言葉で「痛い」と伝えることが出来ません。

普段から猫の様子を観察し、特にトイレ回りで猫がいつもと違う行動をしているときには、注意して見てあげましょう。

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