猫といえば鈴のついている首輪というイメージを、持っている方も多いのではないでしょうか。

猫が鈴をつけていると可愛らしく見えますが、猫が鈴をつける事によるメリット、そしてデメリットについてご紹介します。

猫に鈴をつけると居場所が分かりやすい

猫に鈴をつけるメリットとしては、居場所が分かりやすいという事が挙げられます。

猫は甘えたい時などに、飼い主の足元にすり寄ってくる動物です。

場合によっては足元にいる猫に気が付かず、踏んでしまったり蹴ってしまうケースがあります。

猫に鈴をつけている場合、自分足元で鈴の音がする為、間違って踏んだり蹴ったりするトラブルを避けられるでしょう。

棚の上など高い所に上っている場合も、気付く事が出来ます。

また、脱走癖のある猫にも鈴をつけるメリットがあります。

鈴の音が窓辺付近で聞こえた場合、外に出ようとしているかもしれません。

音によって事前に脱走を阻止できるという点は、大きなメリットです。

猫に鈴をつけると閉じ込めを予防できる

猫の足音は飼い主には、全く分からないといって良いほど静かです。

居場所が分かり難いという事もあり、クローゼットやトイレ、納戸などに猫が入っている事が分からず、閉じ込めてしまうケースもあります。

夏場に猫を閉じ込めてしまうと、熱中症を引き起こし場合によっては、死亡してしまう危険性もあるので注意が必要です。

猫に鈴を付けておけば、もしどこかに間違って閉じ込めてしまった場合も、音によってすぐ気が付くかもしれません。

ついうっかり閉じ込める事が多い、また狭い場所に入り込むのが好きな猫がいる場合、鈴をつける事はメリットとなります。

猫に鈴をつけると外に出てしまった際に探しやすい

現在、ほとんどの方が猫を完全室内飼いしています。

外出を自由にしてしまうと、事故や他の猫とのケンカでの怪我、感染症を起こすリスクが高まります。

猫の健康の事を考えれば、完全室内飼いがオススメです。

ただ、猫は好奇心旺盛な動物という事もあり、外に出たがる子も多くなります。

万が一、外に出てしまった際も鈴をつけていたら、探しやすいでしょう。

完全室内飼いをしている猫は、外の世界に慣れていません。

緊張や恐怖から暗く、狭い所に隠れている事が多いと言われています。

見つけにくい場所に隠れていても、鈴の音がする事で見つける確率が高くなります。

鈴の音がストレスになる

猫は音に敏感な動物です。

また聴力にもすぐれており、犬の5倍、人間と比較すると約10倍もの聴力があると言われています。

野生の本能が残っているので、寝ている時も聴力は常に働いている状態です。

このような特徴を持つ猫なので、鈴をつけるとチリン・チリンという音が、かなりのストレスになるようです。

人間にはかすかに聞こえる鈴の音でも、猫によっては大音量の騒音に聞こえているかもしれません。

また、鈴の位置は耳の近くになるので、動くたびに大きな鈴の音がしてしまいます。

鈴の音がストレスとなり、食欲不振や脱毛といった症状を起こす猫もいます。

猫が鈴の音を嫌がったり、何らかの症状が現れたら外すようにしましょう。

首輪の形状によって窒息事故が起こる

猫に鈴をつける場合、首輪を使用します。

首輪には住所や氏名を記載出来るので、迷子の時の対策として首輪をつけるよう、推奨する方がほとんどです。

ただ首輪の形状によっては、窒息事故を起こしてしまうケースがあるので注意しましょう。

例えばベルト式の首輪の場合、何かに首輪が引っかかっても外れる事はありません。

首に首輪が食い込み、窒息死を招いてしまう恐れがあります。

もし、猫に鈴をつけたいというのであれば、ベルト式の首輪は避けましょう。

今は首輪が引っかかってしまった際、すぐに外れるセーフティーバックルで作られている首輪もあります。

セーフティーバックルの首輪であれば、万が一の時でも窒息事故を起こすリスクもかなり軽減されるでしょう。

猫の鈴で飼い主もストレスに感じる事がある

猫は夜行性の動物です。

深夜に大運動会を開く猫も多いでしょう。

もし、このようなタイプの猫に鈴をつけると、飼い主にとってはかなりのストレスとなります。

猫が走り回ったり、棚やキャットタワーを上り下りする度に、チリン・チリンと鈴の音がします。

猫にとって鈴の音はストレスになる事が多いですが、毎日寝ている時に鈴の音を聞かされるのは、人間にとってもストレスです。

また、夜中でなくてもテレビを見ていたり、リラックスしている時、常に鈴の音がすればやはり気になるでしょう。

鈴をつける際はメリット・デメリットを比較しよう

このように、猫に鈴をつける事にはメリットもあれば、デメリットもあります。

鈴の音に対して敏感な猫の場合は、ストレスの事を考え、つけない方が良いでしょう。

鈴の音を気にしない猫であれば、居場所が分かりやすいなどのメリットを得られます。

鈴をつけるかどうかは、猫の性格やメリット・デメリットを比較して決める事が大切です。