猫を抱っこしたり撫でているときに「あれ?なんだか毛が抜けてる??」と思ったことはありませんか?
猫の身体に十円ハゲのような部分があったり、場合によってはおなか全体の毛が抜けて地肌が見えていることも…。
とても心配になってしまうかと思います。
そこで今回は、猫の一部が脱毛している時に考えられる理由をご紹介します。
ストレス
猫はストレスによって脱毛を起こしてしまうことがあると言われています。
その理由は、猫はストレス発散を運動と毛づくろいで行うからです。
猫は毛づくろいをして自分の身体を舐めてキレイにし、心をを落ち着けてリラックスさせようとします。
それを繰り返すことによって毛が抜けてしまいます。
そのため、ストレスによる脱毛は猫によって場所が違います。
お腹を良く舐める子であればお腹が、足をよく舐める子であれば足が…といった風に脱毛してしまいます。
では、猫にとってストレスになることとはどんな事なのでしょうか。
猫は様々な理由でストレスを感じますが、過度なスキンシップや猫の落ち着ける場所がない・遊んでいないための運動不足などが多いでしょう。
猫はストレスを感じていても声には出せませんし、毛づくろいをするだけで可愛く見えてしまうので見過ごしがちですが、猫の毛が薄くなるまで毛づくろいしてしまうというのはかなり危険な状態です。
毛が薄くなると風邪をひきやすくなったりケガをしやすくなったりして、猫にとってマイナスになります。
このストレスによる脱毛の場合は、猫がストレスに感じている原因を取り除いてあげることによって改善するので、猫の飼育状況やストレスになっていないかどうかを考えてあげるようにしましょう。
皮膚病
ダニやノミが原因で皮膚に炎症を起こしてしまったり、ニキビのようなで皮膚病ができてしまうとその部分の毛は脱毛してしまいます。
さらに、猫はそういった皮膚疾患を舐めて治そうとしてしまうので、前項でご紹介した毛づくろいのし過ぎによる脱毛と同じような状況になってしまいます。
皮膚病の場合、すぐに治るようなものであれば自然に毛も生えてくるのですが、動物病院に行っても対症療法をしながらしか治療を出来ないものもあり、長い間脱毛した状態になってしまうと猫にとってもあまりよ良くないので、早めに対処をしてあげたいものです。
アレルギー
人間と同じように食物アレルギーなどのアレルギー症状を起こしてしまう猫もいます。
ですが、猫にとってのアレルゲンは特定できないことが多く、前項でご紹介したように対症療法のみの治療法になってしまいます。
アレルギーによってアトピーなどの皮膚病を起こしてしまって広範囲の毛が脱毛してしまったり、猫が身体をかゆがってところどころ脱毛してしまうこともあります。
食べ物だけではなく、花粉やハウスダストなど猫がアレルギーを起こしてしまう原因は多くあり、アレルギーを起こしてしまう可能性は生きている限り無限にあるので、防ぐのは難しいようです。
ビタミン不足
猫は栄養が偏ってしまうと脱毛を起こすと言われています。
人間も必要な分の栄養が足りなくなってしまうと体に異常が出てしまうのと同じで、猫も必要な分の栄養やビタミンが摂取できないと脱毛などの異常を起こしてしまいます。
なので、家猫の場合は猫の栄養状況について、一度見直してみると良いでしょう。
猫に必要な分の栄養素がしっかりと入っているキャットフードなどを選ぶようにし、缶詰だけの場合はドライフードなども取り入れて与えるようにし、おやつだけでお腹がいっぱいになってしまうと栄養が偏りやすいので、おやつはほどほどに与えるようにしましょう。
また、人間の食事をお皿やゴミ箱から盗み食いしてしまう子もいるため、盗み食いでお腹がいっぱいになって、エサを食べないと栄養が偏ってしまうので注意しましょう。
また、消化器官が弱ってくる老猫は年齢に応じたエサを与えるようにしないと栄養不足になってしまうので気を付けましょう。
病気
猫は、病気をしているときや内臓に疾患を抱えてしまったときに脱毛を起こすことがあります。
例えば、腎臓に疾患を抱えている場合も脱毛を起こすと言われていますし、何らかの原因で免疫異常を起こしてしまうと脱毛が起きるようです。
さらに、ホルモンに異常が起こると左右対称に脱毛が起こる、という不思議な症状が現れると言われています。
この時にストレスやアレルギーだと思って放置してしまうと大きな病気を見逃してしまう可能性があるので注意が必要です。
病気の場合は、その病気を根本的に治療することで脱毛も改善されるようなので猫と一緒にしっかりと治療をしましょう。
猫の脱毛の原因を見つけよう
猫が脱毛を起こす理由の中でも病気が一番怖いので、必ず動物病院で検査をしてもらって脱毛している原因を調べるようにしましょう。
猫にとっても脱毛は良い状況ではないので、改善する努力をしてあげるようにしてくださいね。