子猫が初めて我が家に来た日は、子猫も飼い主も緊張でいっぱいです。
子猫に早く安心して暮らしてもらえるように、初日から気を付けるポイントを知っておきましょう。
子猫が食べてくれるエサを見つける
子猫を引き取る時は、まず購入したペットショップや元親さんから子猫の食事の与え方を聞いておきましょう。
猫は生活の習慣をとても大切にする生き物です。
初めての場所で緊張している時は食欲も低くなりがちです。
できるだけ以前の習慣をそのままにして安心させてあげましょう。
エサの種類だけでなく、一日に何度エサをもらうか、エサをもらう時間などできるだけ元の生活と同じ状態にできるよう準備します。
元親さんや購入したペットショップから今まで与えていたエサを分けてもらっておくと警戒している子猫も安心して食べられます。
飼い主のライフスタイルに合わせた食事のタイミングにするのは、飼い始めて1週間以上たち、子猫が我が家での生活になれたと感じるまでは待ってあげましょう。
すぐにトイレを教える
子猫が家に来た初日は基本的にそっと見守って自由にさせてあげることが前提ですが、トイレの場所だけはすぐにトレーニングする必要があります。
来たばかりだからと自由な所で用を足させてしまうと子猫がその場所をトイレだと誤認してしまいます。
食後や寝る前にしきりに辺りの匂いを嗅いでいたら、それがトイレのサインです。
慌てずゆっくり近づいて、「トイレかなー?」と小さな声で話しかけながら抱き上げ、そっとトイレへ連れて行きましょう。
きちんとトイレで用が足せたら優しく褒めてあげてください。
はじめからうまくできる子猫はあまりいません。
失敗してもいいようにトイレの周りにはペット用のトイレシートを敷くと良いでしょう。
または、新聞紙の下にビニル袋を張り付けたものを敷いておくと、掃除も簡単で床を汚す心配がありません。
元親さんがトイレトレーニングをすませた子猫なら、すぐにトイレを覚えることができます。
あらかじめ使用済みのトイレ砂を少量もらっておきましょう。
使わせたいトイレの砂に混ぜておけば、トイレから自分の匂いがするのですぐにトイレでできるようになります。
子猫が安心できる場所を作る
どんなに好奇心の強い子猫でも、初めての場所では2~3日は不安でいっぱいになっています。
家に来たばかりの子猫にとっては、新しい飼い主も含め家の中は怖いものばかりです。
子猫がすぐに隠れられ、安心できる居場所を用意してあげてください。
見た目にこだわる必要はありませんが、小さめの段ボールや猫ちぐらのような周りから姿を隠せるものにしましょう。
キャリーケースに入れて連れてきたなら、しばらくの間はそのキャリーケースを使うのも良いでしょう。
大きな音にも敏感になっているので、子猫の居場所はできるだけ静かな所に設置してあげてください。
子猫自身の匂いのついたブランケットやオモチャがあるとより落ち着ける居場所になります。
匂いのついたものがなくても、近くにトイレを設置してあげれば自分の匂いを強く感じられ安心できます。
エサの時以外まったく出てこなくなる子猫もいますが、無理やり引っ張り出すようなことはしてはいけません。
室温は暖かくする
初めて子猫を飼う飼い主が最も忘れがちなポイントの一つは、室温の調節です。
子猫は成猫より寒がりです。
室内は人にとって快適な温度より少し高めに設定しておきましょう。
子猫にとって快適な温度は30°前後です。
この温度を目安に季節に合わせ調節してあげてください。
人には少し暑いかもしれませんが、はじめのうちはできるだけ子猫に合わせてあげましょう。
子猫が我が家での生活に慣れてくれば、自然と自分に快適な温度の場所へ移動できるようになります。
家に来た初日は、子猫は引っ越しによる不安と緊張でとても疲労しています。
身体を壊しやすい状態になっているので、室温には十分気を付けてあげてください。
すぐに子猫を先住猫と直接会わせない
猫はもともと縄張りで生活する生き物です。
先住猫にとっては、子猫といえども縄張りに他の猫が入ってくることは、多かれ少なかれストレスになります。
また、今まで自分だけのものだった飼い主さんが自分以外の猫を可愛がっている姿を見ることも猫によっては大きなストレスになります。
子猫に攻撃してしまったり、ストレスからノイローゼになる先住猫もいます。
先住猫と子猫を合わせる時は、目を離さず慎重に行いましょう。
初日は先住猫をケージに入れたり、部屋を分けるなどして時間をかけ徐々に会わせましょう。
子猫のためにも先住猫のためにも猫同士は少しずつ交流させていきましょう。
子猫を構い過ぎず静かに過ごそう
我が家に来たばかりの子猫が警戒して落ち着かないのは仕方のないことです。
あまり心配する必要はありません。
飼い主ができることは、基本的な世話以外は見守ることだけです。
家に来てから2~3日はあまり過保護にせず、部屋中を探検させてあげてください。