今まであまり鳴かなかった猫が急に鳴くようになるとびっくりしますし、何事かと心配になるものです。

猫が急に鳴くようになったのには理由がいくつかあります。

どんな理由で鳴いているのかをしっかり把握して、対処が必要なようであれば早めの対処をしてあげましょう。

体調が悪い

どこかをけがしていて痛いとか、病気で不快感がある場合急に鳴いて飼い主さんに助けを求めることがあります。

そのような場合はどこかけがをしていないか、痛そうな場所はないかを確認してください。

怪我や不快な箇所があるようであれば、できるだけ経過を報告できるように情報をまとめた上で、獣医さんにかかるようにします。

獣医さんのところに連れて行くときに、便や尿に異常がある場合、持参できるようであれば持参した方がいいでしょう。

また異常が見られないけれど、ずっと鳴き続けているといった場合、獣医さんしか判断できないこともあるので、念のため受診した方が安心です。

お腹がすいた

ご飯が足りない、もらっていないなどといったときに鳴くことがあります。

えさが気に入らないときにも鳴くときがあります。

決まった時間に出てくるはずのご飯をもらっていなくてお腹がすいていると執拗に鳴き続けかわいそうになので、ちゃんと決まった時間にご飯をあげるようにします。

さっきあげたのに?という場合、ご飯が残っていたら気に入らなかったのかもしれません。

状況にもよりますが、あまりに食べないようでしたらキャットフードの種類を変更してあげるのも一つの手です。

またご飯を食べているのにまだまだねだり続ける場合、肥満が心配されます。

肥満にならないようダイエットフードなど低カロリーなフードで体重をコントロールしてあげると健康な状態を維持しやすくなります。

ストレス

猫は環境に変化があるとストレスを感じやすい生き物です。

例えば外に出て行く猫であれば、縄張り争いや見知らぬ猫がテリトリーに侵入してくるなどでストレスを感じていることがあります。

室内猫の場合だと、新しい猫が来たり、子供が生まれて家族が増えた、引越しをして家が変わったといった状況でストレスが高まります。

猫のストレスは血液検査でもわかるので、あまり状況が思わしくない場合獣医さんで検査をしてもらってもいいでしょう。

ストレスが高い状態が続くと、免疫が落ちて他の病気にもかかりやすくなるので注意が必要です。

たくさん遊んであげる、猫のテリトリーを確保してあげる、など猫の状況に合わせた方法で、ストレスを緩和できるように配慮をしてあげましょう。

寒い

猫はもともと温暖な地域の生き物なので、寒さにはあまり強くありません。

部屋が冷えすぎたりすると寒くて鳴いてしまうようです。

ホットカーペットや暖房器具を適切に使用して、室温を寒くなり過ぎないように調整してあげてください。

また猫用に面積の小さいホットカーペットなども販売されていますので、電気代が気になる方は利用してみるのも良いでしょう。

そのほか猫が入り込めるようなクッションや、猫用のすぽっと入り込めるようなクッションを用意してあげると寒さをしのげるようになります。

発情期

避妊されていない猫が発情期に入ると突然大きな声で鳴くようになります。

特にオスの猫は大きな声で鳴き、部屋中にスプレー行為をするなど大騒ぎになることもしばしばあります。

猫にとっても負担になる場合があるので、なるべく去勢してあげましょう。

また去勢した場合でも睾丸が取り切れず残ってしまったり、卵巣が再びできてしまったりすることがあり、その場合は発情期になると鳴くようになります。

対処が難しいのでなるべく体力を発散させるようにしながら時期がすぎるのを待つのが最善の方法です。

認知症

猫も高齢になると認知症になることがあります。

認知症になった場合、突然大きな声で鳴きだしたりすることも多くなります。

そのほか動きが鈍くなったり、しっかり歩けなくなったり、排泄がうまくいかなくなったりといった症状が出てきます。

食べ物をよくこぼしたり、食べたのにまだ食べていたりと人間の認知症の症状とよく似通った症状が出てくるようになります。

このような症状が出てきたら獣医さんに受診して今後の対処の仕方などを相談しに行った方がいいでしょう。

飼い主さんとしっかりコミュニケーションをとることで認知症の進行を緩やかにすることもできるようです。

猫が急に鳴くサインを見逃さないようにしよう

猫はあまり大きな声を出して鳴き続けるということは、犬に比べると少ない傾向があります。

普段から大きな声で鳴くという猫でも、何か不快であったり異常であったりしたときの鳴き声はいつもと違うものであるはずです。

いつもと鳴き方が違うな、いきなり鳴きだしたなと感じたら、どこか痛がったりしていないかなど猫の様子を注意深く見守りましょう。

その上で、獣医さんを受診した方がよさそうであればすぐに連れて行ってあげるようにしましょう。