茶トラ

日本で飼育されている猫のおよそ75%の猫が雑種と言われています。

今回は、雑種猫の中でも人気の毛色である茶トラの性格や特徴をご紹介します。

メスが少ない

三毛猫(白・黒・茶色というように3色の毛色を持つ猫のこと)にオスがいないということは有名ですよね。

これは、猫の毛色を決める遺伝子は性別を決める遺伝子に深く関わっており、メスの遺伝子でしか3色の毛色を持つことはできないことが原因です。

オスの三毛猫が生まれるのは偶然起こる遺伝子の異常の場合だけなので非常に希少価値が高く、なんと3000万円以上の値がつくこともあるのです。

このような遺伝子の影響で、茶トラのメスも非常に数が少なく希少価値が高いと言われています。

ただし三毛猫のオスにくらべると、そこまで数が少ないわけではありません。

人懐っこく温厚

茶トラが飼いやすい一番の理由は「人懐っこく温厚な性格」にあるでしょう。

猫といえばマイペースでわがまま、気に入らないことがあれば飼い主にも牙をむく。なんていうマイナスのイメージがありますが、茶トラにはこのような面があまり見られません。

飼い主以外の人になでられても嫌がりませんし、警戒心の強い野良猫であっても茶トラはすぐになついてくれるので、地域の人気者になることもあります。

多頭飼いを始めるときも、先住猫が茶トラだと、新入りの猫とスムーズに仲良くなってくれることが多くなります。

甘えん坊

茶トラには甘えん坊が多いのも特徴の一つです。

飼い主の後をついて回り、隙あらば飼い主の膝の上で丸くなります。

就寝時には布団に入ってきて一緒に寝たがったり、飼い主のお出かけ前はちょっと不機嫌になるなど、まるで犬のように飼い主にべったりと甘えてくれるでしょう。

猫も人間も男の子の方が甘えん坊と言いますし、もしかしたら圧倒的にオス猫が多い茶トラが甘えん坊なのは、そんなところに原因があるのかもしれませんね。

気が弱い

人懐っこく温厚で、甘えん坊な茶トラですが、実は気が弱い性格の子が多いことでも知られています。

家のチャイムが鳴ると茶トラの猫だけ一目散に姿を消してしまったり、大きな音に驚いて尻尾を太くしてしまったりと、茶トラの気が弱いエピソードは沢山あります。

逆に言うと驚いて予想外の行動を起こしやすいので、不注意な怪我をしたり室内から脱走をしないように、部屋の環境には十分気を使ってあげましょう。

体が大きい

あまり知られていませんが、実は茶トラは体が大きくなることが多いのも特徴です。

子猫の時はほとんど差がありませんが、大きくなるにつれてどんどん大きくなります。

太っているわけではないのに体重が6kgを超える茶トラもいて、遺伝的に骨格が大きいと言われています。

これも茶トラはオス猫が多いことに関係しているかもしれませんね。

6kgの巨体が家を走りまわると、地響きのような揺れを感じることもあります。

狭いマンションや、階下に音が響きやすい住宅だとご近所トラブルになることもあるので注意しましょう。

力が強い

茶トラは体が大きいため、腕の力が強い猫が多いのも特徴です。

閉めていた扉を片手で簡単に開けてしまったり、バリバリと爪とぎをして家具や壁をボロボロにしてしまったりすることもあります。

また、網戸を突き破って外に脱走してしまうというトラブルも力が強い茶トラならでは。

網戸を強化するなど事前に対策を考えるのが良いでしょう。

茶トラは初心者飼い主でもOK

茶トラの性格や特徴についてご紹介しました。

ほんの数分触れ合うだけで、その魅力を全身で感じられることは間違いないほど茶トラは魅力的な猫です。

茶トラは温厚で人懐っこくまさに「初心者向けの猫」でもあります。