「甘えん坊」というイメージがあまりない猫ですが、中にはまるで犬のように甘えん坊な猫種もいるようです。

もちろん、同じ猫種でも個体によって差はあるのですが、比較的甘えん坊だとされている猫種をご紹介します。

この猫を飼えば、家族皆に懐いてくれるかもしれません。

アメリカンショートヘア

血統種の中でもメジャーな部類に入るアメリカンショートヘアですが、甘えん坊な一面を持っているとされています。

油断するとすぐ膝の上に乗っかってきます。

その甘えん坊ぶりが人懐こさにつながっており、誰とでも仲良くすることができる猫種だとされています。

甘えん坊なだけでなく、賢い一面もあるため、比較的しつけやすい猫種だと言われています。

血統種としては比較的丈夫だとされていますし、メジャーな猫種だけにペットショップでも見かけることが多いのが特徴です。

甘えん坊な猫が欲しいならば、最初の選択肢になる猫種でしょう。

ただ、比較的太りやすい体質だとされていますので、甘えるからといって好き放題にエサを与えるのは禁物ですよ。

シャム

シャムのメジャーな血統種のひとつで、この猫も甘えん坊の代表選手だとされています。

慣れるまでに多少時間がかかる欠点はあるものの、慣れてしまえば飼い主にベタベタに甘えてくるという二面性を持っているのが特徴です。

甘えん坊ではありますが、アクティブな一面もあるのがシャムの特徴です。

このため、運動が足りないとストレスを抱えてしまいやすくなってしまいます。

キャットタワーを導入するなど、いかにして運動不足を防ぐかがポイントになってくるでしょう。

ちなみにシャムの派生種にはオリエンタルショートヘア、トンキニーズ、ヒマラヤンなどがいますが、いずれもシャムの甘えん坊なところを受け継いでいるのが特徴です。

スコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドは甘えん坊ではあるのですが、アメリカンショートヘアやシャムと違ってあまりアクティブな性格ではありません。

非常におっとりしていて、あまり鳴くことはありません。

ただ、甘えん坊ゆえ、人懐っこくて人見知りすることがなく、大人しさもあって、集合住宅での室内飼いにはピッタリの猫種だと言えるでしょう。

スコティッシュフォールドを飼う際に気を付けてほしいのは、関節に障害を持った状態で生まれてくる個体が多いことです。

そもそもスコティッシュフォールドの特徴である「折れ耳」そのものが骨格の異常から生じているものなので、仕方がないと言えます。

あなたの飼い猫が不幸にして障害を持っている場合は、早急に獣医さんに診てもらいましょう。

メインクーン

オスは体重10キロを超えるほど成長するとされている大型種ですが、外見とは裏腹に甘えん坊だったりします。

10キロを超えるものが甘えて膝の上やお腹の上に乗ってくるのはかなりこたえるかもしれませんが、これも愛情表現なのですから、こらえてあげましょう。

メインクーンはサイズからは想像できないほど大人しく、賢い猫種です。

しつけも楽な部類に入ります。

ただ、いかんせんサイズが大きいため、狭い場所だとストレスを溜めこんでしまう可能性があり、集合住宅で飼うにはあまり向いていないかもしれません。

また、長毛種なのでブラッシングにも気を使う必要があります。

ノルウェージャン・フォレスト・キャット

寒さの厳しいノルウェー原産だけに、ふわふわとした長い毛が特徴的な大型種です。

この子も10キロ近くまで成長する猫種ですので、甘えてきたときの重さは覚悟しておいてください。

上記のメインクーンにも言えることですが、大型種の猫は大人になるまでに3~4年と、他の猫種の3倍ほど時間がかかるとされています。

他の猫種なら成猫サイズでも中身はまだまだ子供ですので、存分の甘えさせてあげることが精神面の成長に良い影響を与えます。

しっかりと甘えさせてあげてください。

また、ノルウェージャン・フォレスト・キャットも長毛種ですから、ブラッシングはこまめにしてあげてください。

デボンレックス

1960年に公認された比較的新しい猫種で、プードルのような巻き毛が特徴です。

この子も甘えん坊のうえ、好奇心旺盛で遊ぶことが大好きです。

「遊んで、遊んで」と甘えてくることも多いでしょうから、こまめに飼い主が相手をしてあげる必要があります。

ちなみにデボンレックスは甘えん坊ですが、同時に神経質だとされています。

うるさいところが苦手で、静かなところを好みます。

アメリカンショートヘアあたりとは違い、他の猫種とは共生できないタイプだと考えて良いでしょう。

甘えん坊な猫を飼おう

最初にも書きましたが、同じ猫種でも個体差がありますので、アメリカンショートヘアならすべてが甘えん坊というわけではありません。

あくまでも甘えん坊の可能性が高いということです。

ただ、シャムのように最初は警戒心が強くても、慣れると甘えん坊になるパターンもあります。

根気強く相手をしていれば、ある日、甘えん坊な面を見せてくれるかもしれませんよ。