猫との出会いはそう何度もあるものではありません。

毎日一緒に過ごすのであれば、多少珍しい種類でも気の合う猫と過ごしたいものです。

そこで今回は珍しい猫代表として、スノーシューという猫をご紹介します。

スノーシューとは

1960年代、ブリーダーのドロシーハインズは、シャムの子猫の中に足先の白い個体がいるのを発見します。

そこでドロシーは、その猫を意図的に繁殖しようと試みますが、なかなかうまく行きませんでした。

その後、アメリカンショートヘアとシャムの交配によって誕生したのが現在のスノーシューです。

しかし、スノーシューは、シャムを交配させただけの猫と見なされ、新しい種類の猫とは長い間認められませんでした。

結局ドロシーもスノーシューの繁殖を諦めてしまいましたが、彼女の意志を継いだブリーダー達によって、スノーシュー広まりました。

その後、スノーシューは、1980年代に正式な猫種として認定されました。

スノーシューの身体的特徴

その名前の通り、雪靴のような可愛らしい白い足が特徴です。

身体は中型でやや細長く、短毛ですべすべした毛並です。

スノーシューは、アメリカンショートヘアとシャムの身体的特徴をうまく引き継いでいて、身体のどっしり感と洗練された雰囲気を合わせ持っています。

顔は少し横幅のある正三角形で、鼻は逆V型をしています。

顔、耳、四肢などにシャムから受け継いだ濃いポイントカラーがあり、美しいブルーの目をしています。

目は卵型で大きく、パッチリと愛くるしい見た目をしています。

また、子猫は生まれたばかりの頃は全身真っ白ですが、生後2~3週間ぐらいでスノーシューの特徴であるポイントカラーが表れ始めます。

スノーシューの性格

スノーシューは、前述したようにシャムとアメリカンショートヘアの特徴を身体的に受け継いでいますが、性質にもそれらが表われています。

すなわち陽気かつ活発で、遊ぶのが大好きな楽しい猫です。

また、賢く学習能力が高い猫でもあり、ドアを自分で開けたり、自分のご主人は誰なのか分かって行動したりする要領のよさもあります。

性格は、基本的には、人懐っこく、かなりの甘えん坊、飼い主さんとのコミュニケーションも活発に取りたがります。

寂しがり屋なのであまり放っておかれるのは好みません。

たくさん遊んであげられる環境にある人の方が飼育に適しているでしょう。

スノーシューは、わりとよくなくほうなので、マンションやアパート暮らしだと少し気になるかもしれません。

しかし声色は優しく、か細いのでトラブルになる心配はほとんどないでしょう。

また、余談ではありますが、スノーシューは、猫なのに個体によっては、なぜか水や泳ぐことを好むという性質があります。

スノーシューの寿命・健康

スノーシューの寿命は大体14歳から16歳です。

一般的な猫は15年ぐらい生きますから、平均より少し長命といってもよいでしょう。

身体的には丈夫ですが、歯周病になりやすいところなどがあるので、週一回ぐらい歯磨きをするか、歯のケアをするように心がけてください。

毛並もまめにとかしてあげる、撫でてあげるなどしましょう。

これは人懐っこいスノーシューが喜ぶことや、美しい毛並を維持するためでなく、身体に異変がないか触ることでチェックできるという意味合いもあります。

スノーシューは大変人懐っこく、活発、遊び好きなので、たくさん遊んで、運動させてあげてください。

そうすれば運動不足にもならず、ストレスも溜まりません。

スノーシューの値段・購入法

スノーシューは非常に珍しい猫ですので、日本で出会うことは、まだまだ難しいようです。

飼育したい場合はCFAやTICAなどの猫の専門団体に問い合わせ、ブリーダーを紹介してもらうなどの方法があります。

海外から猫を連れてくる場合もありますが、その場合、業務代行などのお金が上乗せしてかかってしまいます。

スノーシューをキャットショーなどに出しているブリーダーさんもいますので、キャットショーでブリーダーと知り合いになって子猫を譲ってもらうということも可能でしょう。

スノーシューの一般的な値段の相場は、20万~30万ぐらいです。

代行を依頼した場合、50万ぐらいお金がかかることもあります。

ブリーダーさんから直接譲ってもらう方法であれば、猫と直接対面でき、衝動買いによる失敗などを防ぐことができます。

猫と飼い主さんのためにもこちらがオススメでしょう。

スノーシューの特徴を知ろう

スノーシューは、アメショとシャムの特徴をうまく受け継いだ愛嬌と気品のある猫です。

チャームポイントである白い足の模様とポイントカラーも愛くるしいです。

珍しい猫で、少々購入の難しさ、値段の高さなどはありますが、人好きで可愛い性格の猫なので、毎日が楽しくなることは間違いなしでしょう。