日本で人気の猫と言うと、丸みがあり可愛い種類が多いのではないでしょうか。
一方、海外などでは細身でエキゾチックな猫も好まれるようです。
今回はそのような猫の一種、コーニッシュレックスについてご紹介します。
コーニッシュレックスとは
コーニッシュレックスの起源は1950年のイギリスにあります。
ある日イギリスのコーンウォールという町で5匹の子猫が生まれました。
その中の一匹は突然変異により、全身が巻き毛で覆われていました。
その後、シャム、ロシアンブルー、アメリカンショートヘア、バーミーズ、ブリテイッシュショートヘア、オリエンタルショートヘアなど様々な多種交配を経て、1967年に現在のコーニッシュレックスが誕生しました。
ちなみにコーニッシュレックスの「レックス」とは、コーニッシュレックスと同じく突然変異で巻き毛として生まれた、うさぎのアストレックスラビットから命名されました。
コーニッシュレックスの性格、特徴
コーニッシュレックスの特徴はなんといってもその見た目です。
全身はまるで波打つようなウェーブがかった短い被毛で覆われています。
パンチパーマのようとも形容されます。
手触りは柔らかく、まるでビロードのような手触りです。
ルックスは非常に細身で、シャムやスフィンクスといったような猫にも似たオリエンタルなタイプです。
小さな顔と長い手足はまるでパリコレのモデルのようでもあります。
体の大きさは小型から中型の猫に分類され、体重は2、2㎏~4㎏と軽量です。
性格については神秘的な見た目とはうらはらに好奇心旺盛で人見知りせず、人にもよく懐く猫です。
非常に賢い猫でもあり、いたずらをしたり、飼い主を出し抜くようなところもあります。
わがままにならないよう子猫の頃からきちんとしつけてあげましょう。
賢い猫であるゆえにあまり他の猫との同居は好みません。
また、運動が大好きな猫ですが、被毛が非常に短く寒暖に弱いので、室内飼いが基本です。
部屋にキャットタワーを置くなどして十分遊ばせてあげればストレスもたまらず問題はありません。
コーニッシュレックスの値段、購入
コーニッシュレックスの値段は10万~20万円が相場です。
キャットショーに出られるほど美しい個体や血統の良いものだと、20万円~25万円とさらに高価になる場合もあるでしょう。
被毛のバリエーションは非常に豊富でホワイト、チョコレート、シルバー、ブルー、タビー、ストライプ、バイカラー、カラーポイントなど多種多様です。
購入に関しては、日本ではまだ珍しい猫なので一般のペットショップでは見つからない可能性が高いでしょう。
コーニッシュレックスを繁殖させているブリーダーなどから譲り受ける形になるかもしれません。
コーニッシュレックスの寿命、健康
コーニッシュレックスの寿命は約15年です。
健康に関してはおおむね丈夫な猫ですが、気をつけなくてはならない点が被毛に関することです。
まず、コーニッシュレックスの被毛は短く薄いので体温調整がうまく出来ず、とても寒暖に弱いところがあります。
猫の風邪、ウィルスなどの病気にかからないように室温や湿度に気をつけてあげる必要があるでしょう。
また、体の皮脂の分泌量がとても多く、体を清潔に保たないと皮膚病、膿皮症、マラセチア、体をかきむしるなどの症状が見られます。
また他にも運動不足による筋力低下、肥満、食欲不振、人の食事を与えたりすることによる腎臓病などにも留意する必要がります。
コーニッシュレックスの被毛の手入れ
コーニッシュレックスは短毛かつ、毛が薄いので一般の猫のようにまめに毛をとかす必要はありません。
一日一回、軽いブラッシングをしてあげれば十分でしょう。
換毛期などに抜ける毛も少ないのでアレルギー症の人でも飼いやすい猫です。
毛が抜け変わる時期は毛がかなり薄くなったり、なくなってしまう場合もあります。が病気ではなく特徴なので驚かないようにしましょう。
ただ皮脂はとても多い猫なので、その点には留意してあげる必要があります。
蒸しタオルで体を拭いてあげたり、1週間~2週間に一回はシャンプーしてあげる必要があるでしょう。
その際はスポンジやブラシではなく、手で体を丁寧に洗ってあげましょう。
皮膚病などのチェックにもなるからです。
シャンプーは子猫の頃から馴れさせておくと後々楽でしょう。
皮脂が取れにくい場合はシャンプーだけでなく、皮脂クリーナーも使います。
コーニッシュレックスの特徴を知ろう
コーニッシュレックスはオリエンタルで神秘的な猫ですが、人にもよく懐き、よく甘える可愛らしい性格をしています。
ちょっと一風変わった猫が飼いたい美しい猫が好きという人にはオススメの品種です。
見た目以上に毎日を楽しくしてくれるでしょう。
猫が飼いたいけれど、アレルギーで飼えないという人にも向いている猫です。