ニューヨークでは日本のようなカフェがあったり、猫は日本と同じように多くの人々に親しまれています。

ニューヨークの大きな公園にはたくさんの野良猫がおり、ニューヨーカーのように自由気ままに生活しているそうです。

現在では徐々に野良猫の増加してきており、社会問題にもなりつつあります。

しかし、アメリカでも可愛らしい猫を見て癒されるというのは日本と同じなのでしょう。

そんなアメリカが発祥の猫にはどんな種類があるのか、その代表種をご紹介します。

アメリカンショートヘア

アメリカといえば、いまではアメショーと呼ばれるほど広く認知されるようになったアメリカンショートヘアです。

アメリカンショートヘアの歴史は長く、約400年前の17世紀にまで遡ります。

当時、イギリスからの移民といっしょに海を渡って、アメリカで広く飼われるようになったそうです。

少し小さめ可愛らしい体と、キリッとした目と特徴的な猫です。

アメリカンショートヘアはとても運動能力が高く、運動量が多いので、室内で飼うときにはキャットタワーを設置してあげましょう。

少し太りやすい体質なので、肥満や運動不足には注意が必要です。

よく見かけるシルバーの縞模様以外にも、最近ではいろいろな毛色の猫が増えてきています。

毛のお手入れも簡単で、初心者でも安心して飼い始められる品種の代表格です。

メインクーン

メインクーンの「メイン」は発見されたメイン州から。

そして、「クーン」はアライグマに似ていることから取らています。

アメリカを代表する猫の一つで、現在でも広く親しまれている猫です。

とても骨太でしっかりした骨格を持っており、他の猫と比べてひとまわりもふたまわりも大きく成長します。

フサフサの被毛と尻尾や体の大きさもあって、アライグマに似ているというのも頷けますね。

メインクーンはとても賢く、遊び上手な猫なので、家で可愛い姿を惜しみなく披露してくれます。

また甘えん坊な一面もあり、飼い主の膝の上に寄ってくる子もいたりします。

被毛はミディアムロングで密集して生えており、首回りの毛はたてがみのようにも見えたりします。

遺伝的に肥大型心筋症や脊髄生筋萎縮症といった病気に罹りやすいと言われているので、よく注意しましょう。

マンチカン

マンチカンじゃ小さな頭と、短い手足が特徴の可愛らしい猫です。

1980年代に発見された個体から交配が進められた、比較的新しい品種です。

犬で言うところのダックスフントやコーギーのような、短足種特有の愛らしさを持っています。

しかし、運動量はとっても豊富で、ピョコピョコとジャンプする姿で私たちを和ませてくれます。

被毛は短いものが多いのですが、最近では交配が進み様々なタイプがいます。

性格はおとなしく、他のペットとの共生にも向いていると言われています。

体の割に大きくよく動く尻尾と、少し変わった歩き方をする姿は本当に愛嬌たっぷりです。

もともと体が大きいわけではなく、とても筋肉質なので、食事の栄養バランスは気にしてあげましょう。

ラグドール

その名前の通り、ぬいぐるみのような可愛さを持っているのがラグドールです。

正確な出生はわかっていませんが、1960年代から徐々に広く知られるようになりました。

人懐っこく穏やかな性格で、抱っこされるのがさまになる、まさにぬいぐるみみたいな猫です。

ふわふわした長い毛も触り心地はとても柔らかく、一度触ったらずっと抱っこしていたくなる気持ち良さです。

少し大きめな体とおっとりした顔つきですが、わりと運動するのが好きな猫です。

長毛種ではありますが、それほど毛玉になるようなことはなく、お手入れはブラッシングで容易にできます。

他の猫と比べると帰巣本能が強いと言われているため、急な環境の変化は苦手だと言われています。

お引越しや誰かに預けるときなんかには、猫が神経質になることがあります。

ベンガル

まるで小さなヒョウのような容姿をしたベンガルは、野生のヤマ猫とイエ猫の交配種です。

人為的な交配で誕生したベンガルですが、その歴史はまだ浅く、1980年代からと言われています。

野生のヤマ猫のような運動能力やワイルドな見た目、それからイエ猫の穏やかな気質を兼ね備えています。

見た目よりも人懐っこく、遊ぶのが大好きなお茶目な一面があります。

非常にスタイルが良く、筋肉質な体をしているので、食事のバランスや運動量を気にしてあげる必要があります。

とにかく元気が良くて、高いところに登りたがるので、じゅうぶんな遊び場所を確保してあげてください。

短毛種で毛の性質的にお手入れはそれほど必要ありませんが、ブラッシングは毎日してあげましょう。

せっかくなので、飼う際ににはこの見事な毛をぜひとも堪能したいものです。

アメリカ原産の個性豊かな猫たち

アメリカという国のイメージのように、比較的大きい体をしたメインクーンやラグドールなどは「なるほどな」と思ってしまいますよね。

その一方で、アメリカンショートヘアやマンチカンのような可愛らしい猫もアメリカ原産というのも面白いですね。

今回紹介した猫はどれもフレンドリーで懐きやすいというのも、アメリカの猫の特徴的かもしれません。

ベンガルのようなちょっと変わった柄の猫でも、その可愛らしさは変わりませんね。

ヨーロッパに比べるとその歴史は浅いアメリカですが、猫好きなイギリスからの移民のおかげか、しっかりと猫の文化は根付いています。

アメリカでは現在もいろいろな種類の交配が進んでおり、たくさんの品種がいるので、これからもっとアメリカ原産の猫が増えてくるかもしれませんね。