ラガマフィンという種類の猫を知っていますか?

ふわふわとした毛を持つ、まるでぬいぐるみのような姿がとても愛らしい猫です。

ラガマフィンとは、どのような特徴を持つ猫なのでしょうか。

ラガマフィンの性格や値段などの特徴をご紹介します。

賢く素直な性格

ラガマフィンは、適応力が高く、知能が高い賢い猫です。

そして、非常に素直で優しい性格をしている個体が多いです。

新しい環境への適応力が高いため、ペットとして向いている種類の猫であるといえます。

また、遊び好きな一面を持っているため、飼い主は格好の遊び相手となることでしょう。

しかし、その優しい性格が悪い方向に働くこともあり、多頭飼育や屋外飼育になると、他の猫からいじめられてしまう可能性があります。

そのため、室内飼育が推奨されており、同居の猫との相性が良くない場合は、居住エリアを区切って住み分けをしてあげる必要があります。

値段は25万円から35万円くらい

ラガマフィンの値段は、大体25万円から35万円くらいです。

ラガマフィンは、生み出されてからまだあまり年月が経っていない新しい種類の猫であるため、ラガマフィンを販売しているペットショップや飼育しているブリーダーが少ないことから、他の種類の猫より高額で取引されている場合もあります。

最近ではラガマフィン専門のショップやブリーダーの増えてきているので、ラガマフィンの飼育を希望する場合は、まずはそれらに連絡を取るのが近道でしょう。

また、ラガマフィンは被毛や瞳の色に決まりがなく、様々なカラーバリエーションが魅力です。

被毛や瞳の色に希望があるのであれば、あらかじめめ伝えておくと希望に近いラガマフィンを探してくれることもあります。

寿命は10年から13年くらい

ラガマフィンの平均寿命は、10年から13年くらいだと言われています。

一般的な完全室内飼育の猫の平均寿命が15年くらいとされているので、それよりかは短いです。

ちなみに、完全室内飼いで外に出ていく習慣がない猫と外に出ていく習慣がある猫とでは、実は完全室内飼いのほうが寿命が2年ほど長くなる傾向があります。

外に出ていくことにより、病気や怪我、事故などに合う確率が、外に出ていく習慣がない猫よりも高くなるのが要因であるといえます。

昔はネズミを捕るために猫を納屋など部屋の外で飼うこともありましたが、現在ではネズミも減り、捕獲用道具の精度も上がっているためその必要がなくなってきています。

寿命が少し短めのラガマフィンを少しでも長生きさせるために、まずは完全室内飼いを前提とした飼育環境を整えることから始めましょう。

ラガマフィンの起源はラグドール?

ラガマフィンに似ている種類として、ラグドールの名前が挙がることがあります。

それもそのはずで、実はラガマフィンはラグドールを元に生み出された猫です。

ラグドールは、1960年代にアメリカのあるブリーダーがペルシャやバーマンなどを交配させて生み出されました。

その後、そのブリーダーはラグドールの繁殖・売買・名前の使用を独占するための団体を作り、規制を厳しくしたため、それに反発したラグドールのブリーダーたちがラグドールを元に交配を重ね、開発が進んでいきました。

開発が進むにつれ近親交配を避けるために、ペルシャやヒマラヤンなどとも交配し、ラガマフィンとして確立されていきました。

ラガマフィンはボロをまとったいたずらっ子?

ラグドールを元に生み出されたラガマフィンですが、ラガマフィンには「ボロをまとった」や「いたずらっ子」、「悪ガキ」という意味があります。

元になったラグドールが「ぬいぐるみ」という意味があるのに対し、ラガマフィンという名前は、悪ふざけとしか思えないような気もしますよね。

当初、この名前は冗談で付けたものでしたが、変更が出来なかったため、ラガマフィンという名前が定着し、現在に至っているという背景があります。

あまり良いイメージがない意味を持つラガマフィンですが、その名前とは裏腹にラガマフィンはカラーバリエーションが豊富で愛くるしい猫です。

ブラッシングをかかさないようにする

ラガマフィンは、バーマンやヒマラヤンなどと同じく長毛種の猫です。

そのため、ブラッシングがかかせません。

長毛種の猫がブラッシングをしないとどうなるのでしょうか?まずは、毛並みがボサボサになり、毛がもつれてしまいます。

また、猫は自分の体を舐めて毛繕いを行いますが、そのときに体毛を飲み込んでしまいます。

当然、短毛種と比較して長毛種の猫の方が毛の量も多いため、飲み込む毛量は多くなります。

飲み込んだ毛は吐き出すか排便して体外に出しますが、量が多すぎると「毛球症」という毛繕いの際に飲み込んだ毛を消化器官に詰まらせ、吐き出すことも排便することも出来なくなる病気にかかることもあります。

毛球症を防ぐため、ラガマフィンの美しい見た目を保つためにブラッシングを怠らないようにしましょう。

肥満にならないように気を付ける

ラガマフィンは、食欲旺盛な個体が多く見られる猫です。

よく食べるのに運動量が少ないため、肥満になりやすい傾向があります。

肥満を防止するためにも、毎日ちょっと時間が出来たら猫じゃらしなどで遊んであげ、意識的に体を動かす習慣を付けましょう。

ラガマフィンは遊び好きな性格なので、飼い主が遊んでくれるととても喜びます。

猫にとって、肥満はどのような影響をもたらすのでしょうか?まず、体重が増えると筋肉や関節に負担がかかります。

肥満が進行すると、関節炎や捻挫などを引き起こしてしまい、猫にとって良いことは何一つとしてありません。

また、重たい脂肪が心臓や呼吸器に負担をかけ、命に関わる場合もあります。

たかが肥満と甘く見ず、肥満にならないように気を付けてあげましょう。

日本では希少なラガマフィンの特徴を知ろう

ラガマフィンの性格や値段などの特徴を見てきました。

元々はラグドールを元に生み出されたため、ラグドールに似た性格などの性質を持っていますが、ラグドールよりカラーバリエーションが豊富なのが最大の違いです。

ラガマフィンは日本ではまだ知名度があまり高くなく、扱っているショップも少ないため、入手が困難な種類の猫です。

海外から輸入する人もいますが、その分お金と時間がかかってしまいます。

飼育を希望する場合は、そのことも考慮して判断するようにしましょう。