まるで靴下を履いたような足の白い模様が特徴的なスノーシュー。
日本ではまだ知名度が高くなく、あまり見かけない猫種ですが、スノーシューはどのような猫なのでしょうか。
スノーシューの性格、寿命、値段、特徴をご紹介します。
性格は賢く甘えん坊
スノーシューは、賢く甘えん坊な性格をしています。
猫には珍しく孤独を嫌うタイプの個体が多いため、常に飼い主の側にいたがる傾向があります。
また、非常に頭が良く、周りを見る力があり、家族の中で誰が一番強いか、誰に甘えればエサなどのお世話をしてもらえるかを見分けることが出来ます。
逆に言えば、家族の順位付けを行っていると言えます。
そのため、家族の中で自分よりも下位にある人の言うことを聞かなかったり、無視したりすることがあります。
また、頭が良く学習能力が高いですが、故に思いもよらないイタズラをすることがあります。
脱走などにはくれぐれも気を付けましょう。
寿命は14年から16年くらい
スノーシューの寿命は、14年から16年くらいと言われています。
猫の平均寿命が10年から15年くらいと言われているので、それよりかは長生きする可能性が高いです。
そのため、愛猫と長く一緒にいたい方にオススメの猫種です。
しかし、長生きするということはその分、お金もかかることを覚悟しておいた方が良いでしょう。
まずは、日々のエサ代です。
いつまでも若いときのエサのままではカロリーを取りすぎてしまうため、年齢に応じたエサを用意してあげる必要があります。
そして、年を取れば取るほど怪我や病気の発生リスクも高くなり、動物病院に行く回数も高くなります。
猫などの動物は、ペット保険に入らない限りは全額自己負担です。
ペット保険に加入することも検討してみましょう。
値段は20万円から30万円くらい
スノーシューの値段は、20万円から30万円くらいだと言われています。
しかし、いざペットショップに行ってスノーシューを探しても入荷されていない場合がほとんどで、購入すらままならない状況になることも覚悟しておいた方が良いでしょう。
何故なら、スノーシューは個体数が少なく、ペットショップに入荷されることは非常に珍しいからです。
さらに、入荷されても人気があり、待っている人がたくさんいるために、すぐに売れてしまうこともよくあります。
そのため、スノーシューを飼いたいと思い立ってから実際に購入するまでにかなりの時間がかかることも多いです。
また、アメリカなどから輸入する方法もありますが、空輸代などを含め費用が50万円以上になるなど、かなり高額になります。
ブリーダーから購入するのが一般的
ペットショップに入荷されることがほとんどないスノーシュー。
そんなスノーシューを購入しようと思ったら、スノーシューを繁殖させているブリーダーから購入するのが一般的です。
ただし、日本ではスノーシューの知名度があまり高くなく、繁殖させているブリーダーは他の猫種と比較するとかなり少ないです。
インターネットで検索すると、スノーシューのブリーダーの情報はあまり多いと言えませんが、見つけたら連絡を取ってみるのがスノーシュー飼育への第一歩となります。
中には、海外在住のスノーシューのブリーダーとの間に入ってくれる業者もあります。
輸入コストや体調管理などの観点から国内のブリーダーから購入するのが一番良いですが、どうしても手に入らないのであれば、そのような業者の助けを借りるのも手です。
そもそもはシャムの突然変異だった
そもそもスノーシューは自然発生した猫種ではなく、シャムの中から突然変異的に発生した猫種です。
1960年代のアメリカでとあるシャムのブリーダーが、生まれた子猫の中に足の先が白く、靴下を履いたような模様の子猫が3匹いることに気が付きました。
後にスノーシューの最大の特徴である、かんじき(スノーシュー)を履いたような足の模様の原型です。
そのブリーダーは足先に白い模様のある猫を増やそうとしましたが、なかなか上手くいかず、最終的にアメリカンショートヘアーとの交配により生まれた猫が今日いるスノーシューの原型となりました。
口腔内の病気に注意が必要
スノーシューは丈夫で病気にかかりにくい猫種ですが、シャムが元になった猫種ですので、シャムと近い体質を持っています。
シャムは、歯周病や歯肉炎などの口腔内の病気にかかりやすいため、スノーシューも同じように口腔ケアに気を配る必要があります。
それ以外にも、シャムは糖尿病や目の疾患、慢性腎不全などの病気にかかりやすい特徴があります。
また、先天的に耳に障害がある個体も見受けられます。
愛猫が病気にかかっているかは素人目には分かりにくいところもあり、日頃からよく観察し、また猫を専門的に診察している動物病院を探しておくのが良いでしょう。
人懐っこく可愛いスノーシュー
賢くて飼い主にべったりくっついてくる性格は可愛らしく、癒されます。
しかし、日本では販売している場所も少なく、購入するためのハードルが高い猫種だと言えます。
また、スノーシューは長生きする猫のため、購入代金も含めかなりの費用がかかることが予想出来ます。
可愛いから飼いたいというのではなく、お金がたくさんかかっても大丈夫か、何より一生お世話が出来るかも考慮してから飼うことを決めましょう。