ロシアンブルーとシャルトリューと共に、世界3大ブルーキャットのひとつとして有名なコラット。

銀青色の毛並みが見る者を魅了します。

コラットとは、どのような特徴を持つ猫なのでしょうか。

コラットの性格、寿命、値段などの特徴をご紹介します。

社交的で甘えん坊な性格のコラット

コラットは、社交的で甘えん坊な性格をしています。

とてもよくなつくため、常に飼い主にベッタリひっついて離れない個体も多く見られます。

自分に対して一途に愛情を向けてくる姿は、飼い主として嬉しく思い、より一層可愛らしく思えてくることでしょう。

その反面、マイペースで頑固なところもあり、機嫌を損ねると許してくれるまで時間がかかることもあります。

コラットは物覚えが非常に早い種類の猫ですので、トイレなどのしつけがしやすいという特徴もあります。

またコラットは、猫の中でも視覚、聴覚、嗅覚が特に優れていると言われています。

コラットの寿命は11歳から15歳くらい

コラットの寿命は、11歳から15歳くらいだと言われています。

一般的な猫の平均寿命が15歳くらいだと言われているため、それと同じくらいは一緒に生活出来る可能性は高いでしょう。

順調に何事もなく天寿を全う出来れば何も言うことはないでしょうが、コラットの一生がどうなるかは誰にも分かりません。

病気もせずに長生きする個体がいる一方で、予期せぬ病に苦しんでいる個体もいます。

事故などで突然この世を去る個体だっているでしょう。

どうなるか分からないからこそ、食事や運動などの生活環境を整えてあげる必要があります。

特にコラットは活発でよく動きますが、太りやすい特徴を持つ猫ですので、食事には気を付けてあげましょう。

肥満を放置すると、生活習慣病を引き起こしかねないからです。

コラットの価格は20万円から50万円くらい

コラットの値段は、20万円から50万円くらいです。

値段に開きが出てくるのは、日本ではコラットの流通量がまだまだ少なく、希少価値が高いからです。

ペットショップなどでコラットが入荷される機会はまずないし、日本国内のコラットのブリーダーもまだ少ないのが現状です。

ブリーダーがいたとしても引き取りを希望する時期に子猫が生まれているとは限らず、生まれてくるまで待たないとならないこともあります。

海外のブリーダーから輸入するという手もありますが、様々な手続きをしなければならないこととかなりの出費を覚悟しなければなりません。

また、輸入だと手元に来るまでに直接コラットとふれあう機会が持てないため、自分と相性が合うかどうか不安が残ります。

それぞれのメリットとデメリットを知り、よく考えてから結論を出しましょう。

コラットはタイが原産国の猫

コラットの原産国は、タイです。

タイ北部・コラット地方にて自然発生した種類の猫であるため、地名にちなんで当時の王・ラーマ5世が命名したと言われています。

コラットは、「シ・サワット」という別名がありますが、これは「幸福と名声をもたらす猫」という意味があります。

この別名の通り、コラットは人々に幸せをもたらすと信じられており、雨乞いの儀式に使われたり、新婚家庭の新たな門出と幸せを祈るために贈られたりしていました。

コラットがヨーロッパに人々に紹介されたのは19世紀に入ってからですが、そのときはすでに知られていたシャムにちなみ、「純青色のシャム」として紹介されました。

コラットは多頭飼育に向いていないので注意が必要

コラットは飼い主に対して独占欲が強く、自分以外の猫が飼い主に近付くのを良しとしません。

そのため、コラットがすでに飼育されている環境において、新しい猫を迎え入れるのはオススメ出来ず、多頭飼育が向いていないために注意が必要です。

コラットは、プライドが高く常に飼い主に構って欲しい猫であるため、飼い主が他の猫を可愛がっているとプライドを傷付けられたと感じてしまいます。

その状態が続くことはコラットにとってかなりのストレスになるため、ストレスから体調不良になるコラットもいます。

コラットの飼育を希望するのであれば多頭飼育ではなく、単独飼育をすることをオススメします。

コラットは3大ブルーキャットのひとつ

コラットは、ロシアのロシアンブルーとフランスのシャルトリューと共に、「世界3大ブルーキャット」のひとつとして有名です。

この3種類の猫たちは同じグレーの毛並みが美しくよく似ていますが、よくよく見てみるとそれぞれに特徴があります。

例えば、体格にも違いがあります。

ロシアンブルーは、筋肉質だけど全体的にほっそりしている「フォーリンタイプ」に分類されており、細長く引き締まった足が特徴的です。

シャルトリューは、どっしりとした体格が特徴で「セミコビータイプ」に分類され、足が太くたくましいです。

それらに対しコラットは、がっしりとした体格をしておりシャルトリューと同じく「セミコビータイプ」に分類されており、後足より前足が少し短いのが特徴的です。

その他、瞳の色や形もそれぞれに特徴があります。

コラットことを知ろう

コラットの性格、寿命、値段などの特徴を見てきました。

見た目が美しいだけではなく、古来より幸せをもたらす猫として大切にされ可愛がられてきた歴史がありました。

また、タイではコラットがデザインされた切手が販売されており、そのことからも国民的人気を誇る猫であることが伺えます。

甘えん坊で非常に賢くしつけのしやすい種類の猫ですので飼育もしやすく、暮らしていくうちにお互いにかけがえのない存在になることでしょう。