最近の猫人気はすごいもので、都市部の駅前では至るところに猫カフェがあったりします。

猫の写真集もたくさんありますし、日常的にいろいろな猫を目にするようになりました。

本当に一匹一匹で顔立ちやかわいさも異なるのですが、では世界にはどんな種類の猫がいるのでしょうか。

数ある猫たちのから、今回は世界でも高価といわれている猫を紹介します。

ロシアンブルー

ペット人気や猫ブームもあり、さまざまな猫が知られていますが、ペットとしてのロシアンブルーの人気は不動のものでしょう。

18世紀からイギリスで人気を得て、現在に至るまでずっと変わらずに愛され続けています。

細くスタイリッシュな体型と、そのブルーの毛色は、何もせずとも上品さを発しているようか感じがします。

イギリスはもとより、日本でも猫の代表格として多くの人に知られている存在です。

そんなロシアンブルーは、買おうとなるとやはり値段も少し高めです。

ブリーダーさんにもよりますが、10万前後の価格のものもよく見かけます。

とてもポピュラリティーのある種類ではありますが、やはりその美しさや人気は値段にも反映されるようです。

家の中では忠誠心が強く、お利口で大人しい性格の、ペットとして理想的な猫です。

スコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドも、ロシアンブルーに続き、広く愛されている猫の一つです。

これまたイギリスが原産の猫ですが、こちらは比較的新しく登場した種類です。

「フォールド」とは折れ耳のことを指していて、偶然見つかった折れた耳の猫からその歴史が始まりました。

一つの品種として広く世間に知られるようになったのは、つい最近の1990年代に入ってからのことです。

その慎ましく可愛らしい姿は、多くの人が猫に求める癒しのイメージと合致するのではないでしょうか。

特に、子猫のときの頼りなさからくる愛くるしさは、誰でも「かわいい」と思ってしまいます。

品種としての人気や、比較的新しく、専門のブリーダーもそこまで多くないため、値段も高くなりがちな種類です。

普通のペットショッップなどでは8〜16万円くらいまでのものが多く、少し値段に開きがあったりします。

スフィンクス

その名前からも推測できるように、スフィンクスの外観はとてもエキゾチックな魅力を持っています。

名前までは知らなくても、テレビやペットショップなどでその姿を見たことがある人は多いのではないでしょうか。

細い体と端正な顔立ち、そして何といっても毛の生えていない体がとても特徴的な猫です。

正確にいうと、まったく毛がないわけではなく、よく見てみると短い産毛が生えています。

一般にイメージする猫から大きく乖離するイメージがあり、きっと物珍しく思う人が多いでしょう。

実際にも流通している個体数は多くはないため、値段も10〜15万円ほどするものが多くなります。

猫の品種としてのとても独特であることや、数が少ないのには飼育する大変さというも影響しているのでしょう。

活発で元気な猫ではありますが、被毛がないためいろいろと手がかかるという面もあります。

ペルシャ

気品のある猫として、その代表格というと、必ずペルシャの名前が上がると思います。

すでに16世紀からヨーロッパで貴族に愛されてきた猫として、その名前はあまりに有名です。

その長く密集した豊かな被毛や、独特の顔つきは世界中で上品な猫として愛され続けています。

昔からキャットショーの常連であり、現在もその人気は衰えることはありません。

そんなペルシャは古くからペットとして飼われているため、多くのブリーダーが存在します。

キレイな毛並みや、血統によっては、驚くような高値がつくことがあります。

猫自体の見た目もゴージャスなイメージがありますが、値段も20万円以上で販売されている猫も多くいます。

性格はその愛嬌のように温和で静かなので、とても飼いやすく、手のかからない猫ではあります。

ベンガル

ベンガルは最近になってヤマ猫とイエ猫を交配して誕生した、わりと新しい品種の猫です。

原産はアメリカであり、もともとはヤマ猫の被毛を持つペットを作るために研究されていました。

最大の特徴はその被毛で、美しいヒョウ柄が見る人の目を惹きつけます。

また、つり目気味の目も、どこかワイルドさを感じさせる精悍さを持っています。

現在でも品種改良のための交配が進んでおり、さまざまな毛色のものが見られるようになりました。

一見すると気難しそうに見えますが、もともとのイエ猫の性格を引き継いで、人懐っこく可愛らしい猫です。

しかし、やはり値段は高めで、ペットショップなどでは25万円以上するものも普通に見られます。

ベンガルには「こうしたキレイで希少な猫たちは、やはりこれくらいするんだな」と納得してしまうオーラがあります。

サバンナ

サバンナはアフリカの大型の猫であるサーバルキャットとイエ猫を交配して誕生しました。

その特徴は細く長い足と、長くてよく動く尻尾でしょう。

また大きく成長する品種でもあり、15kgほどまで成長したりすることもあります。

しかし、その大きさやワイルドな顔つきからは想像できないほどの茶目っ気や人懐っこさを持ち合わせています。

それほど多く見かける猫ではありませんが、日本でもペットとして飼育することができます。

血統にもよりますが、野生に近いものだと都道府県による飼育許可を取得する必要があります。

そんなサバンナの値段は、高価なものでは500万円を超えるような猫も存在します。

自宅で飼うのは難しいとしても、猫好きならば一度はいっしょに戯れてみたい猫ではあります。

高価な猫の種類を知ろう

世界には本当にたくさんの猫が存在していて、お国柄や時代によっても人気は違ってくるようです。

ですが、やはり美しい被毛や、珍しい種類の猫というのは値段も高くなります。

どの猫もかわいいのですが、やはり血統や毛並みにこだわると、少し値段は上がってきます。

好みはひとそれぞれですが、高い猫には、それなりの理由がしっかりとあります。

今回紹介した猫の中には、飼いたいと思って飼えるような値段ではないものもあるでしょう。

しかし、ベンガルやサバンナのような猫にも、ぜひ一度は間近で見てみたいものです。