猫を家で飼うときに小型の猫を飼いたいと思う人はいませんか。

犬に比べて品種によっても大きさの差はあまり違いませんが、猫の中にも成長しても一般的な猫よりも小さい品種があります。

アビシニアン

ゴールドやグリーンの瞳と大きな耳を持ったアビシニアンは「アビシニア(エチオピア)から来た種」という意味から名づけられました。

原産国はエジプト説やイギリス説などがあり、現在正確にはわかっていません。

平均体重はオスが3.0~4.5㎏、メスは2.5~3.5㎏です。

性格は甘えん坊で好奇心旺盛。

その好奇心からくる活発な性格ゆえ、いたずらをして怪我をしてしまうことも多々あります。

思い切り運動ができる環境を作ってあげましょう。

そしてアビニシアンは、名前を呼ばれると反応する賢い面も持ち合わせています。

毛は短く見る角度ではキラキラ光って見え、筋肉質な身体のラインがとても映えます。

抜けにくい毛なのでブラッシングは1日に1回程度すれば大丈夫です。

シンガプーラ

好奇心旺盛で運動神経抜群、さらに甘えん坊な性格ながら、慣れないものには少し臆病なとこもあるシンガプーラは、名前からも分かる通り、シンガポールの野生に生息し、小さな体を生かし下水道に住むネズミなどを捕まえて暮らしていました。

平均体重はオスが2.7~3.5㎏、メスは2.2~3.0㎏と、公認されている純血種の猫では世界最小です。

小さな顔に黒く縁取られたアーモンド型の大きな瞳が特徴的です。

短く、キラキラ輝くシルクのような手触りの毛は手入れも楽で、ブラッシングは1日1回すれば十分です。

臆病な性格から多頭飼いにはあまり向かない品種です。

スキフトイボブテイル

オスは2~2.3㎏、メスなら1.7~2㎏という平均体重で、成長してもとても小さいスキフトイボブテイルは1980年代と比較的最近生まれた、歴史が浅い品種です。

大人しく、甘えん坊でフレンドリーな性格です。

飼い主に撫でられることや高いところに登ることが大好きなので、長時間構ってあげることができる人にオススメです。

飼い主には犬のように甘えてくることもあります。

全体的に白い短い毛が生えていますが、口元や耳、尻尾には黒などの色の濃い毛が生えています。

瞳はブルー。名前のボブテイルが表すように短い尻尾を持っています。

現在家庭で飼うことのできる最小の猫がスキフトイボブテイルです。

スナネコ

平均体重が1.8~3.6kgほどのスナネコは英名がサンドキャットと言います。

その名の通り、北アフリカから南ロシアにかけての砂漠に生息しています。

砂漠での生活ができるように足の裏には長い毛が生えています。

三角形をした大きな耳が特徴で、全体の黄色い毛の中で脚や尻尾の部分に線のように色の濃い毛が生えているものもいます。

イスラエルでは絶滅してしまい、現在、準絶滅危惧種に認定されています。

それゆえ、残念ながらスナネコを日本で見ることも飼うこともできません。

アメリカやイギリスなどの一部の動物園でのみ見ることができます。

性格は非常にシャイで、かつ獰猛であり、あまり人に懐きません。

ミヌエット

1990年代に品種改良され生まれたのがミヌエットです。

現在はミヌエットとい名称ですが、2015年まではナポレオンと呼ばれていました。

生まれも名前もまだ歴史が浅い品種です。

平均体重はオスが3.0~4.0kg、メスは2.3~3.4kgです。

マンチカンとペルシャ、エキゾチックショートヘア、ヒマラヤンなどのペルシャ系とを交配したので、マンチカンのような短い脚、ペルシャ系のような長く美しい被毛という特徴を持ち合わせています。

性格は好奇心旺盛で甘えん坊なマイペースタイプ。

毛質は長毛から短毛まで様々なミヌエットがいるので、ブラッシングは短毛種であれば1日1回、長毛種であれば1日2回ほどすると抜け毛が目立たなくなります。

マンチカン

短い脚が特徴的で猫界のダックスフントと言われるマンチカンは、短縮という意味の言葉から名付けられました。

平均体重はオスが3.0~4.5kg、メスが2.3~3.6kgです。

脚が短いため運動が苦手かと思われがちですがそんなことはなく、普通の猫と同じように登ったりジャンプしたりできます。

過去に脚の短さから障害なのではないかという議論がされることもありましたが、現在は骨格や機能には問題がなく、障害ではないという結論に至っています。

性格は好奇心旺盛で社交的。

多頭飼いにも適した品種です。

細く密集した毛は触り心地が良く、ブラッシングは1日1回ほどしてあげましょう。

また、マンチカンは太りやすい体質のため、適度な運動ができる環境を用意してください。

大人になっても小さな猫を見つけよう

大人になっても小さい猫はマンションなどでも飼いやすく、小さいというだけで可愛らしく魅力的です。

しかし、小さいというだけで判断するのではなく、それぞれの性格や大きさ、適した環境など様々な特徴を理解し考えたうえで飼う猫を決めていきましょう。

特徴を知ることで、よりその品種の猫のことが好きになりますよ。