皆さんは水が好きな猫がいる事を知っていますか?
猫と言えば、水が苦手、お風呂が嫌いというイメージですが、ターキッシュバンという猫は、水が大好きな猫です。
スイミング・キャットとも呼ばれるターキッシュバンについてご紹介します。
ターキッシュバン
ターキッシュバンってどんな猫?
ターキッシュバンは、トルコで自然発生した猫です。
20世紀半ばの1955年、トルコ南部にあるバン湖で泳ぐ猫が発見され、イギリスに持ち込まれて繁殖されました。
体格は比較的しっかりしていて特にオスはかなり筋肉質な身体をしています。
体重は4kg〜6kgで、平均するとオスの方が少し大きめです。
成猫になるのに、3年から5年かかると言われています。
被毛はセミロングで、柔らかく光沢があり優雅です。
特にしっぽはふさふさとしています。
毛色はほぼ全身白で、耳の周りやしっぽに色や模様が見られます。
これがターキッシュバンの特徴で、この色のパターンは「バンパターン」と呼ばれる事があります。
耳は頭の高い位置にあり、比較的大きいです。
目も大きく卵型で、色は琥珀色か青色、中にはその両方の色を持つオッドアイも見られます。
そして、オッドアイの場合は、時に聴覚障害を持つ事があります。
ターキッシュバンの性格と習性
ターキッシュバンは、基本的に温和な性格をしています。
とても愛情深く、他の動物とも仲良くなれ、人にも従順です。
また、とても賢いのでしつけがしやすいと言われています。
元々は野生の猫であるためとても活発なので、広いスペースを自由に動き回れる環境を好みます。
束縛される事を嫌うので、過剰な接触や抱っこは好きではません。
なんといっても特徴的なのは、水に興味を示す猫だという事です。
水遊びはもちろんの事、水泳も得意で、飼い主が入浴中にドアを閉め忘れると、飛び込んで来る事があると言われるほどです。
ただ注意が必要なのは、全てのターキッシュバンが水を好きな訳ではない、という事です。
中には、他の猫同様水が苦手なタイプもいるので、水が好きな品種だからといって無理強いをしないようにしましょう。
ターキッシュバン寿命や健康
猫と一緒に暮らしていく上で、健康面や寿命など知っておく事が大切です。
ターキッシュバンの寿命は、14歳〜16歳で、猫としては平均的です。
野生の猫であるため、交配を繰り返して繁殖された品種に比べ、特に目立った持病はなく丈夫です。
ただ、目の色が左右で違うオッドアイの場合、聴覚障害を持っている場合があります。
また、多くの運動が必要な猫なので、生活環境を整えてあげる事も大切です。
自由に動き回れるスペースを確保し、キャットタワーなど用意して上下運動も十分させてあげましょう。
大きな猫なので、しっかりしたキャットタワーを用意しましょう。
水が好きだからといって、特にプールを用意する必要はありませんが、お湯がたまったお風呂やトイレなどで、いたずらをされないよう注意しましょう。
被毛が長いので、多少のお手入れが必要です。
時々ブラッシングをして、毛玉が出来ない様にしましょう。
ターキッシュバンの価格と入手方法
ターキッシュバンという品種は、日本ではとても珍しく、出会うのは難しいかも知れません。
ペットショップではなかなか見つかりませんし、珍しい品種なので、きちんと繁殖をしているブリーダーさんを探した方が良いです。
まずは、良いブリーダーさんを探しましょう。
なかなか見つからない場合は、CFAやTICAといったキャットクラブに問い合わせてみるのも良いです。
ブリーダーさんが見つかったら、必ず繁殖されている家を訪問して、飼育環境など自分の目で確かめましょう。
なぜなら、中にはお金目当てで繁殖をしているような人もいます。
信頼出来るブリーダーさんを見つけましょう。
ブリーダーさんが決まったら、あとは子猫が産まれるのを待つだけです。
人気のブリーダーさんだと、順番を待っている人がいて、子猫を譲ってもらうのにかなりの時間がかかる場合があります。
ターキッシュバンと出会うには、少し忍耐が必要です。
珍しい猫であるため、子猫の値段は、少し高めです。
だいたい20万〜30万円が相場と言われていますが、これは、ブリーダーさんによって多少違ってきます。
納得のいく良い取引をしましょう。
ターキッシュバンの特徴を知ろう
ターキッシュバンと暮らしてみたくなりましたでしょうか。
猫との暮らしはとても素晴らしいものです。
愛を持って接していけば必ず愛で答えてくれます。
猫の習性をよく知り、理解し、尊重し、そしてそれぞれの個性を見極め、猫も人も気持ち良く暮らしていける環境を作れば、楽しい毎日が過ごせるでしょう。