アビシニアンは古代エジプトの壁画に描かれている「聖なる猫」が祖先だと言われており、古くから人々に愛されている猫です。
その姿はスマートで、鈴が鳴る声と言われる程美しい声を持っており、クレオパトラに愛された猫としても有名です。
ここではアビシニアンの性格についてご紹介します。
フレンドリーで甘えん坊
アビシニアンは、とても人懐っこく甘えん坊な性格です。
スマートで高貴な見た目から、プライドが高い猫のように見えますが、実は飼い主の後を一日中べったりついて回ったり、体を擦りつけてきたりと、わかりやすい愛情表現をしてくれる人懐っこい猫です。
おしゃべりをすることも好きで、飼い主さんが話しかけると小さな声ですが、高くキレイな声で返事をしてくれます。
飼い主さんへの信頼が深まれば、飼い主さんに近寄って甘えてきたり、一緒に遊んでと積極的に誘ってきたり、犬のように深いコミュニケーションをとることが出来ます。
飼い主さんとのコミュニケーションが好きな猫ですので、たくさん一緒に遊んであげて下さい。
どちらかといえば、オスの方がメスよりもわかりやすい愛情表現をしてくれて、甘えん坊の子が多くなります。
甘えん坊な性格のアビシニアンを飼いたい方はオスの方がオススメです。
活発でいたずら好き
好奇心旺盛で活発なアビシニアンは、運動することも大好きです。
筋肉質でスリムな体型をしているので、動きも早く走り回ることが得意で、特に子猫時代は好奇心いっぱいでとにかく元気なので、家の中にキャットタワーを設置する等、ストレスなく運動できるような環境を整えてあげましょう。
キャットタワーは上下運動が出来るので、飛び跳ねることが大好きなアビシニアンには向いている遊具です。
高い所に登ったり、走り回ったりすることが大好きなので、子猫の時に驚くほど高い所に上って時計やカメラなどを落としてしまう、床にあった置物や観葉植物をひっくり返して壊してしまうことはよくあることです。
その活発さ故にケガをすることも多い猫です。
子猫自身は遊んでいるつもりで、飼い主の背中に飛び乗ってみたり、キッチンコンロの火に興味津々で近寄ってきたりする子もいます。
猫が登ってしまうところには物を置かない、大切なものはしまう、危ない所へは入らせない等、対策をきちんとすることで、ケガを未然に防ぐことが出来ます。
こういった活発さが顕著になるのは、子猫時代の為、成猫になるにつれて徐々に行動も落ち着いてきます。
アビシニアンは賢く物わかりが良いので、子猫のうちにダメなことはダメときちんと教えてあげて、しつけていきましょう。
また、運動量が足りなくて、暴れてしまうこともあるので、遊ぶ時間を長くしてあげることも有効な手段です。
リードをつければお散歩ができる子もいますので、その子の個性に合った遊び方を見つけて、たくさん運動させてあげて下さい。
くれぐれも怒鳴ったりする等、猫を怯えさせるようなしつけはしないように注意が必要です。
頭が良く、物わかりが良い分、恐怖心が植えつけられ、飼い主さんに近寄ってこなくなることもあります。
頭が良く賢い
アビシニアンは猫の中でも頭が良く、子猫時代はやんちゃですが、しつけは比較的しやすく飼いやすい猫です。
飼い主さんの言っていることを理解し、ボールを投げてとってくる遊びが出来たり、リードをつけてお散歩が好きだったりと、まるで犬のようにコミュニケーションをとることが出来ます。
抜け毛は多くなく、ブラッシングも毎日しなくては良いですが、定期的にシャンプーをすることは必要です。
元々、水を怖がらない子も多く、子猫の時から徐々に水に慣らしてあげればシャンプーをすることもそんなに難しくはありません。
きちんと教え込むと、お座りやハイタッチ等覚えてくれる子もいて、やんちゃな時代を過ぎればお留守番も問題なくできる賢い子です。
賢い分、大声で叱られる、名前を呼んだ後かまってあげない等、嫌な経験をさせてしまうと、その経験をトラウマ化してしまうことがありますので、しつけをする際には十分に注意しましょう。
アビシニアンと一緒に暮らそう
クールな外見とは違って、甘えん坊な面もあり、賢いアビシニアンは猫を飼うことが初めての方でも飼いやすい猫です。
子猫のやんちゃな時代は手を焼くこともありますが、きちんとコミュニケーションがとれるので、多くの飼い主さんもアビシニアンの魅力を知り、飼い猫として長年愛されています。
飼い主さんと一緒に遊んだり、構ってもらったりすることが大好きな猫なので、たくさん一緒に遊んであげて下さい。
一緒に過ごす時間が増えることで、飼い主さんへの愛情と信頼が高まり、良い関係を築くことが出来ます。
飼い主さんも猫もお互いにストレスなく、良い関係で生活を送る為に、猫の性格を知ることは重要なことです。
アビシニアンの性格を知り、大切な家族の一員としてアビシニアンとの生活を楽しみましょう。