猫にも色々な品種があり、性格もそれぞれ違っています。
野性味の残る活発な子もいれば、いつも眠っているかのように大人しい子もいます。
集合住宅で周りに迷惑にならないかどうかを気にしている人にとっては、あまり騒ぐことのない大人しい子の方がオススメかもしれません。
そんなあなたのために、大人しいとされている猫の品種をご紹介します。
ラグドール
アメリカ原産の比較的新しい品種です。
「ラグドール」という言葉自体が「ぬいぐるみ」という意味で、その名の通り、ぬいぐるみのように大人しい子です。
気性の荒い猫だと、抱っこされるのを嫌がることも珍しくないのですが、ラグドールはぬいぐるみのように素直に抱っこさせてくれます。
抱っこそのものも好きなようですが、それほど物怖じしない性格だということです。
物怖じしないということは、子供や他の動物ともうまくやっていけるということです。
特に小さな子供のいる家庭では、子供にけがをさせる危険性のないラグドールはピッタリではないでしょうか。
あえて難点を言うならば、猫としては比較的大型種のため成長に時間がかかることと、帰巣本能が強いために引っ越しなど環境の変化に強くないことでしょうか。
ペルシャ(ヒマラヤン含む)
ペルシャはイラン原産の長毛種で、血統種としてはかなり古くから知られています。
このペルシャとシャムの交配によって生まれた米英原産の長毛種、ヒマラヤンも性格的にはペルシャを受け継いでいます。
性格は極めて温和です。
うるさく鳴くこともありませんし、部屋の中で遊びまわるよりもゴロゴロしている方が好きです。
良く言えば大人しい、悪く言えばグータラな品種で、動き回ることで発生する騒音とも無縁ですから、集合住宅での室内飼いにはぴったりの品種と言えるでしょう。
難点はやはり長毛種だけに抜け毛の掃除や毛の手入れが大変なことと、夏には熱中症対策が必要になってくることです。
また、上にも書きましたように運動が好きではありませんので、肥満対策が必要になってくることでしょう。
スコティッシュフォールド
現在、人気ナンバーワンと言われているスコティッシュフォールドですが、丸顔の可愛らしい外見もさることながら、大人しい性格も人気の理由になっているようです。
性格は基本的に温和でマイペースです。
うるさく鳴くこともなければ、ドタバタと動き回ることもありません。
それでいて愛想がないかというとそういうわけではなく、むしろ人懐っこくて甘えたがりです。
初対面の人に対しても物怖じすることはありませんから、そりゃ人気が出るというもんでしょう。
問題は、骨に問題を抱えている子が比較的多いことです。
スコティッシュフォールドといえば垂れ耳というイメージが強いですが、それ自体が骨の異常でもあります。
そのため他の部位に骨の異常が出る可能性も高くなってきます。
関節痛によって動けなくなってしまうこともありますので、かかりつけ医を決めておいた方が無難でしょう。
ブリティッシュショートヘア
英国でネズミを捕る品種として育てられたときくと、野性味の残る大人しくない子だと思う人もいるかもしれませんが、実際には落ち着いた性格をしています。
とにかく物怖じしないというのがブリティッシュショートヘアの特徴です。
比較的がっしりした体形をしていますので、上記のスコティッシュフォールドのような健康面での問題を抱えることもあまりありません。
寝るのが大好きで比較的手がかからず、それでいて鳴き声も比較的小さいですから、室内飼いに向いている品種だと考えて良いのではないでしょうか。
ただ、頑健さは食欲の旺盛さにも繋がっています。
高タンパク質かつ高カロリーのエサが欠かせませんので、体の大きさの割にはコストがかかってしまうことが欠点でしょう。
ちなみに比較的近い品種のアメリカンショートヘアは、大人しいとは正反対のやんちゃな子が多いみたいですので、購入の際には間違えないように注意してください。
ロシアンブルー
この子はどちらかというと、大人しいというよりも神経質なタイプに分類して良いかもしれません。
とにかく警戒心が強いため、初対面の人に懐くということはありません。
ただ、必ずしも活動的なタイプではありませんので、やんちゃな品種のように攻撃的になることもありません。
そのあたりが「大人しい」とされるゆえんではないでしょうか。
ただ、一度懐き始めたらベタベタです。
「猫というよりも犬に近い性格」といわれるように、飼い主べったりになってしまいます。
付け加えると、上記のブリティッシュショートヘアと同様に鳴き声が小さいので、集合住宅で周囲に迷惑をかけてしまうこともありません。
大人しめの「ツンデレ」が好きな人にはピッタリですね。
おとなしい猫を飼おう
集合住宅向きの大人しい猫たち。
やんちゃな子と戯れるのが面白いと思う人もいるかもしれませんが、大人しい子と一緒にボケーッとして癒されるのも、また良いものなのではないでしょうか。