猫はとても可愛いですが、飼っていると突然姿を隠したりいなくなってしまったりと心配になることもしばしばです。

そこで今回はそんな猫が家の中などでいなくなった時、探すべき場所のポイントについてご紹介します。

猫の獲物が潜んでいそうな物陰

猫は野性で暮らしていた頃は、ネズミなどの小動物、時には昆虫などを探して出して獲物として食べていました。

これらの獲物となる小動物に共通する点は、狭い穴や暗い所を好んで隠れているということです。

現在の飼い猫でも穴から手を出したり引っ込めたりするとじゃれついてくるのは、それらの獲物を狩ろうとする本能の名残です。

飼い猫となった現在でもそのような狩猟本能が色濃く残っているので、自然とそのような獲物が隠れていそうな場所を探す行動をします。

猫にとって獲物が隠れていそうだなと感じる場所は、布袋、ビニール袋、ダンボールの中、発砲スチロールの箱の中、軒下、床下などが思いあたります。

ベランダの山積みにした空箱の中や、家の下などにある狭い隙間に隠れていることもあります。

より暖かい場所・涼しい場所

猫は人間よりも湿気や気温の寒暖を感知する能力に優れています。

昔から猫が顔を洗うと雨が降るという言い伝えがあります。

これはあながち迷信などではなく、実際に顔についているヒゲをセンサーのように使って湿気や温度を感知するためだと言われています。

このような能力があるため、猫は夏になれば誰よりも涼しい所を見つけて行き、冬は一番暖かく心地良い場所にいることができます。

夏などは家の中でも日が当たらない場所や、キッチンの流し台の下などに隠れていることもあるでしょう。

寒い時はトイレのヒーター付きの便座の上、温まったお風呂のフタの上などにいることもあります。

また、通気孔などの風が当たるところで上手に涼や暖を取っていることもあります。

夏や冬など極端な季節に猫が見つからない場合は、暖かい所、涼しいところを意識して探してみましょう。

家具の上や押し入れなど

猫は野犬などの外敵に襲われないために、野生下では木の上や狭い所に登ったり隠れたりします。

夜行性なので暗い所にいるのも大好きです。

その習性はペットとなった現在においても残っており、家屋の中ではタンスの上や冷蔵庫の上、クーラーの上、衣装ケースの中、靴箱の中、押し入れなどに好んで隠れることもあります。

また、動くものを追いかけたり、じっと見つめる習性があるため、窓辺などで鳥などをみていることもあります。

このような場所は猫にとって最適の場所であり、猫の日々のストレスの緩和にもなっています。

しかし家に帰るたびに猫を探してしまい困るという人は、キャットタワーの設置、人工的な寝床、興味のあるおもちゃを置くなど。

猫が興味を持って遊べたり、目に届くところで落ち着ける場所を作ってみることが必要でしょう。

飼い主のにおいのする場所

数匹飼いだとそうでもないようですが、一匹だけで猫を飼っている場合、飼い主に愛情を強く求めるため、留守番などをさせても、一匹で非常に寂しがってしまうことが多くなります。

このようなタイプの猫は、飼い主に匂いのする洋服ダンスを開けて中に入っていたり、着ている服にくるまったりしていることがあります。

このような猫がいなくなった場合、飼い主の持ち物が置いてある場所にいることも多くいです。

寂しがって、ぬくもりを求めているので、ふわふわした触り心地の良い毛布の下にいたり、もしくはソファやベッドなどの寝具のある場所で見つかることもあります。

猫がストレスで隠れている場合も

猫は野性では外敵から身を守り、夜になれば狩りをし、休む時は危険の少ない高いと木などで寝ていました。

ですから猫自身は、ほとんどの場合、隠れているという意識はなく、エサを見つけようとか、安全な場所、快適な場所で過ごそうとしているだけです。

いなくなると非常に心配になりますが、猫にしてみればごく普通の行動です。

また隠れるもの一つの理由としては、引っ越し先や新しい飼い主に馴れず、不安があり、どこかに隠れるということもあります。

この場合は猫にかなりのストレスがかかっている場合があります。

そのような環境変化に弱く、臆病な傾向が強い猫には、特に意識して安全に休めるための寝床などを工夫して作り、安心させてあげる必要があります。

猫がいそうな家の中の場所を知ろう

猫は本来気まぐれで、すぐいなくなったり、あちこち出歩く生き物ですが、やはり飼い猫の姿が長いこと見えないと心配で不安になります。

そんな時は今の季節が暖かいか寒いかを意識して探してみたり、自分の飼い猫の性格などを思い返してみましょう。

そうすると、探索する場所もある程度限定できて猫が見つかりやすいでしょう。