「最近、何だか体の調子が悪いし気分が落ち込む…」そう感じている人は少なくありません。
仕事や人間関係などストレスを感じる要因がたくさんありますが、もしかしたらその不調、「育猫ノイローゼ」かも知れません。
育猫ノイローゼとは、一体どのような症状なのでしょうか?育猫ノイローゼの原因となりやすい人をご紹介します。
1.育猫ノイローゼとは?
そもそも、「育猫ノイローゼ」とはどのような症状のことなのでしょうか。
「育児ノイローゼ」という言葉を聞いたことがあると思います。
育児ノイローゼとは、「子育てをするうちにストレスや心労が重なり、心もしくは体、または両方に不調が生じる症状」のことを言います。
核家族化が進み、他に頼る人がいないことなどが原因で起こるものです。
適切なサポートがなされないと虐待やネグレクト(育児放棄)を引き起こす可能性があり、医療機関や地域などの連携で保護者や子どものためのサポートをする必要があります。
育猫ノイローゼはこれと同じで、猫を育てているうちにストレスや心労が重なり、不調が生じている状態を言います。
2.授乳の回数が多いと、育猫ノイローゼになりやすい
次に、育猫ノイローゼを引き起こす可能性がある原因を見ていきます。
飼い猫が出産したが育児放棄をして子猫を育てなくなった場合や、授乳が必要なくらい幼い子猫を保護した場合は、子猫たちが離乳するまでお世話をしてあげる必要があります。
このくらい小さな子猫は、お皿にミルクを入れてあげても自力では飲むことが難しい場合が多く、シリンジなどでミルクを与える必要があります。
大体1日に4回から6回くらいあげることになりますが、昼間にまとめてやれば良いという訳ではなく夜中にも授乳してあげる必要があります。
夜中にも授乳しないといけないため、飼い主は寝不足になりやすくストレスも溜まっていきます。
3.排泄を促してやらないといけないと、育猫ノイローゼになりやすい
子猫に授乳をしたあとは、排泄を促してやらないといけません。
子猫が勝手にトイレに行って用を足してくれると非常に助かりますが、当然出来るはずがありません。
通常ですと母猫が子猫のお尻を舐めて排泄を促してあげるため、ミルクを飲んだあと放置していると、子猫は自力で排泄が出来ずに苦しんでしまいます。
そのため、飼い主は子猫のお尻をぬるま湯で湿らせたガーゼで優しく刺激し、排泄を促してあげる必要があります。
ただガーゼで刺激してやるだけなら簡単な気がしますが、排泄のタイミングは子猫にとって違うため、結構根気が必要です。
1回2回なら良いですが、授乳の度にしないとならないため、だんだんと疲労が蓄積してきます。
4.夜鳴きがあると、育猫ノイローゼになりやすい
今までの例は生まれて間もない子猫の場合でしたが、今度は大人の猫を飼育する上で生じる育猫ノイローゼの原因です。
大人の猫は子猫と違い、自分で食事や排泄をすることが出来るため、飼育の手間は子猫よりは少なく済むことが多いですが、夜鳴きなどで育猫ノイローゼを引き起こす可能性があります。
夜鳴きは、猫自身が環境に慣れていないなどでストレスを抱えている場合に起こりやすく、飼い主がなだめようとしても鳴き続けることがあります。
鳴く時間が夜間の場合、近所迷惑になってしまうこともあります。
猫の夜鳴きのストレスだけでなく近隣の住人に対する対応に追われ、知らず知らずのうちにノイローゼになってしまうことがあります。
5.猫と他のペットの相性が悪い
他の猫などのペットと一緒に飼育をしていると、どうしても相性の問題が出てきます。
仲良くしてくれているなら良いですが、相性が悪いと同じ空間にすらいることが出来ないこともあり、飼い主の悩みの種になります。
中には、飼い主が他のペットのお世話をしてあげているのが許せず、ストレスを抱える猫もいます。
飼い主にとってみれば、どちらも大切なペットに変わりないのに、仲が悪いのを見せつけられると悲しい気持ちになってきます。
その悲しい気持ちが積み重なり、心が疲労していくと育猫ノイローゼになる可能性が高くなってしまいます。
6.育猫ノイローゼになりやすい人
最後に、「育猫ノイローゼになりやすい人」についてご紹介します。
まず、「初めて猫を飼う人」がなりやすいです。
次に、「ひとりで抱え込もうとする人」も育猫ノイローゼになりやすいです。
初めてなことを経験するのは楽しい反面、慣れていないので疲れが溜まりやすいです。
それに、初めてだとうまくいかないことや「こんなはずじゃなかったのに」ということも出てくるでしょう。
そんな生活を繰り返すうちに次第に心労が重なり、心身に不調が生じることがあります。
また、ひとりで抱え込もうとする人は、基本的に真面目で責任感があります。
だから、何か問題があったらひとりで解決しようと頑張ります。
ですが、初めてでは分からないことやひとりではどうにもならないことはあるので、思いきって家族や友人など周りの人を頼ってみましょう。
育猫ノイローゼについて理解を深めよう
育猫ノイローゼの原因となりやすい人を見てきました。
生まれて間もない子猫の世話は手間も時間もかかるために、疲労が蓄積しやすい傾向があります。
また、大人の猫であっても引き取ってきたばかりのときや他のペットと仲が悪いと、飼い主が心配になり、知らず知らずのうちにノイローゼになってしまうこともあります。
育猫ノイローゼになってしまった、育猫ノイローゼになりそうなときは、自分だけで解決しようとせずに周りの人に助けを求めて下さい。
案外、簡単に問題が解決する場合があります。
誰かに助けを求めるのは勇気がいるかも知れませんが、それがあなたと猫、両方の幸せに繋がります。