猫のストレスになってしまうこと3つ

猫はストレス耐性が低いと言われています。

そのためストレスをかけないよう心掛けたいですよね。

そこで、猫のストレスになってしまう、飼い主がよくやりがちなことをご紹介します。

ずっと傍にいる

猫には野生の本能が残っており、他のものを入れたくない自分のテリトリーやパーソナルスペースが存在します。

もちろん長い間一緒に暮らしていて、猫がどんなときも傍についてきて、気づくと足元で安らいでいるというような状況であれば別ですが、「寂しいのではないか」「一緒にいたいから」という人間サイドよりのわがままによって、猫に付きまとってはいけません。

ベッドや自分一人のお部屋に全く心を許していない人や他人がずっといたら皆さんはどう感じますか?

きっと居心地が悪くイライラとしてしまうでしょう。

眠ろうとするときやまどろんでいるときなどは、安静にし、疲れている体力を回復させるときでもあります。

そういったときは放っておいてあげましょう。

また、落ち着かずに眠らない、などは寂しい等の感情よりも、周りの音が気になっていたり、緊張状態が続いたりして眠れない可能性が高いです。

目隠しなどを上手にして少し狭めの暗く静かなスペースをあえて作ってあげるようにし、そこで休めるようにしてあげると良いでしょう。

お風呂に入れる

人間サイドの感情として、体が汚れていると可哀想と感じ、よくお風呂に入れてしまいたくなることもあります。

もちろん、一緒に生活していくうえで、体臭というのはとても気になるものですし、良いにおいの子であることに越したことはありません。

しかし、猫はお水が大嫌いな子が多いのです。

そんな嫌いなお水に無理やり沈められそうになることは、猫にとって大きなストレスとなります。

ただ、いくら猫はグルーミングをするとは言っても、どんな猫でも体臭はつきものです。

特に長毛の猫はゴミなどが毛に絡まったり、自身の毛同士が絡まりフェルト状になってしまい、痛みを引き起こしたり、物理的に邪魔になってしまったりすることがあります。

ではどうしたら良いのでしょうか。

まず幼い猫であれば、お風呂までは無理であっても、ブラッシングは楽しいと思えるよう、しつけやコミュニケーションの一環として慣らしていくことでストレスを避けさせることはできます。

例えば、おもちゃなどで慣らしながら楽しいと思わせたり、ブラシではなく、ミトンの先にブラシがついているグッズなどを上手に利用することで、嫌な儀式と感じさせることなく、習慣づけることが可能でしょう。

もうすでに嫌なものとして身についてしまっている場合、やはり動物病院でトリミングを行うことは、とても有効です。

なぜかというと、動物病院が併設されている場合、鎮静剤などを使用して行なうことが可能なため、ストレスは鎮静剤を投与するときのみとなり、普通の状態でお風呂に入れるよりも安心です。

ただし、鎮静剤というお薬を使う以上、お薬のリスクはついてきます。

どうしても毛玉や糞便などで毛が汚れている等の洗わなければならない事情がある場合の最終手段としてお考えの方が良いかもしれません。

無理矢理体に触れる

可愛い姿を見ると、ついつい撫でてあげたくなってしまうものですが、猫自身撫でられたり抱っこされるのは、あまり好きではありません。

触れようとしたときに「フーッ」という低いうなり声を上げていたり、尻尾を高く上げてゆらゆらと揺らしたりしているときは「触らないで」という威嚇のサインなので、無理に触ることはやめましょう。

また、どうしても動物病院などに行かなければならない場合のお出かけなども、抱っこをして連れていかれることは嫌う子が多いです。

極力お出かけ先でも触れられることが最小限で済むよう、洗濯ネットなどに小さな袋に入れる等の工夫をしてあげた方がストレスは抑えられます。

触れたい場合、しばらく近くにいて、猫側としても気持ちを許してくれた場合、「撫でて」と近寄って頭を手のところに擦り付けるなどのサインを示してくる場合があります。

その時はそっと撫でてあげ、猫が去っていったら後を追わずに、放っておいてあげましょう。

猫のストレスにならないように触れ合おう

このように、猫は犬のようにしっかりと人間と距離を縮めるタイプではなく、適度な距離を置きたい動物である傾向が強いです。

無理に人間の気持ちを押し付けるのではなく、猫が距離を縮めたいという時に出すサインを知っておき、そのサインを見逃さずに猫の気持ちにこたえてあげるということが大切です。

そうすることで、やはり猫も人間と一緒で自分のことを理解し、嫌なことはしない、自分がしたいときにこたえてくれる良い人と認識してくれて、数多くいる自分の周りの人間の中でも一目置いてくれる存在になるに違いありません。