特に猫が好きでもなかった人が、何かのきっかけで猫を飼い始めた途端、とんでもない猫好きに大変身。
そんな不思議な魅力を秘めた猫は、どうして人間からここまでかわいいと思われるのでしょうか?
今回は人間が猫の事をついついかわいいと思ってしまう理由についてご紹介します。
鳴き声が赤ちゃんと似ている
飼い猫とまったりくつろいでいると、外から猫がケンカしている時のような声が。
そんな時に大抵の猫は、家の外に外敵が来たのではないかと思って窓辺に張り付くか、落ち着かない様子でうろうろします。
ですが実際の声の主は、遠くで泣いた赤ちゃんや幼児の声だった。
こんな経験、猫の飼い主さんなら1度や2度はあると思います。
人間は本能的にも赤ちゃんの泣き声に敏感に反応するように出来ていて、赤ちゃんをかわいいと思うように仕組みが作られているのです。
猫は長い年月を人間に飼われているうちに、赤ちゃんによく似た声を出すように進化したと言われています。
猫の鳴き方一つ挙げても、人間に可愛がられて共存する工夫がされているのでしょう。
全体的に丸いフォルム
人間はとげとげしい形よりも、丸くて曲線的なフォルムを好む傾向にあります。
猫は丸い顔にまんまるの目、座っている時の形も真後ろから見たら限りなく丸に近いです。
この丸さが、人間に安心感と癒しを与えてくれるのでしょう。
時々野良猫で痩せて顔が三角になってしまっている猫がいますが、顔が三角の猫よりも、顔が丸くて福々しい猫の方がかわいいと感じるのはそのためです。
ある程度細くて顔がすっきりしている方が良いとされる人間とは反対ですね。
当初のイメージより賢く、なつく
猫って結構気ままで自由で、あまり人に懐かないようなイメージがありませんか?
犬が人間に従順なのに比べると、猫はあまりそういった感じがしません。
ですが実際は、うまくしつけると名前を呼んだ時に返事をするようになりますし、猫が小さい時からいつも一緒にいてあげると、とてもよく懐きます。
飼い主が玄関を開けた瞬間に、ちょこんと座ってお出迎えしてくれる事も多いですし、飼い主が出かけてしまったら寂しくてなにかイタズラをしたり遠吠えをしたりする猫もたくさんいます。
飼ってみてからの意外性が犬より高いのも、猫のかわいらしさの秘密の1つなのかもしれません。
あのゴロゴロという音と多彩な鳴き声
猫を飼っていて最高に癒される瞬間、それが猫のゴロゴロという声です。
あのゴロゴロは、未だによく理由が解明されていないそうですが、猫が甘えている時などによく発せられる音です。
飼い主が抱っこしている時や猫を撫でている時、毛布を前足で踏み踏みもみもみしている時など、幸せそうな猫の顔と共にダブルで癒される猫の行動ですね。
大抵猫がゴロゴロ言いながら何かをしている時は、カワイイ仕草をしている事が多いです。
それを見ているだけでも、1日の疲れが吹き飛んでしまう飼い主さんはとても多い事でしょう。
また、多頭飼いをしている飼い主さんは知っているかもしれませんが、猫によって鳴き方が千差万別。
可愛らしく「ミャー」とか鳴く猫もいますが、「わ~ん」「ナー・・・」など、色々な鳴き方をする猫がいて面白いです。
抱き上げる時に文句を言ったり、飼い主に「キャッ」とあいさつをしたり。
割とバラエティ豊かなのが猫の鳴き声です。
多彩な表情やイタズラと行動力
猫は無表情のように感じますが、かなり表情があるので、その時の気分などがわかりやすい生き物です。
何か気に入らない事があるとふてくされたような顔をする時がありますし、頭をなでなでしてあげると「うむ。苦しゅうない」といった表情をする事も。
下手したら犬よりも表情が豊かかもしれません。
犬よりも機動力がある分、色んな場所で笑えるイタズラからネコトラップとまで言えるようなイタズラまで、実にたくさんのイタズラをするやんちゃな猫もいます。
その結果、狭い段ボールに無理やりはまり込んだり、土鍋の中にすっぽりと収まってみたり、変なところに登って人間を観察していたりと、人間に常に楽しい笑いを届けてくれます。
何を身に付けさせても似合う、自然界のスーパーモデル
付け襟・ビジューネックレス・ネクタイ・リボンなどの装飾品から、食べた後のカニの甲羅や紙で作った兜にお椀・・猫に身に付けさせたら、とにかく何でも着こなします。
カワイイ人は何を着ても似合うと言われていますが、それは猫にも適用されるようです。
猫はこういった装飾を付けられると暴れて嫌がりますが、猫のかわいい写メや面白い写メを撮りたいがために、猫にこうした装飾を行う飼い主が後を絶ちません。
これは可愛く生まれた猫の宿命と言っても過言では無いでしょう。
猫はかわいい
猫は病気や飼う環境にさえ気を付けていれば、殺伐とした日常生活に癒しと笑いを届けてくれること請け合いの素晴らしいパートナーです。
猫がかわいいので飼いたい。と思う人達は多いですが、きちんとした飼い方をしていないがために一部では悲劇が生まれているのも事実。
確かに猫はかわいいですが、避妊や去勢・予防接種に完全室内外と、飼うために必要な知識はしっかりと付けておきましょう。
そうしないと、兄妹猫同士で子猫が出来てしまったなどといった事にもつながりかねません。