猫は室内で飼うことが多いですが、中には放し飼いにして飼っている人も多くいるようです。
室内飼いをすることは猫にとってはとても良いことのように思えますが、中には大変なことももちろんあります。
そこで、猫を室内飼いするメリットとデメリットをご紹介します。
ケガの心配が少ない
猫を家で飼うことのメリットとしては、猫同士のケンカによるケガがないことです。
攻撃的な性格は野生の頃から引き継いでいるので、ひとたび縄張り争いになってしまうと、ケガをしてしまうことがあります。
猫にとってはそれほど縄張りが重要なものなので、ケガをしてでもなんとか死守したいと思っています。
家で飼っている猫も自分の部屋には縄張りを持っています。
しかし1匹で飼っているならば、家の中は全てが自分の縄張りになるので、余計な争いをしなくて済みます。
猫は縄張りの中に安全な場所をいくつも持っています。
これも本能として襲われた時に、すぐに隠れられる場所を確保しておく意味もあります。
また夜行性の動物で昼寝が大好きな猫なので、安全な場所を確保して昼寝をするためには、縄張りがとても重要になってくるのです。
室内飼いによって猫同士の無用な争いもなくなるので、ケガをすることがないのはとても大きなメリットです。
不意な妊娠をする可能性がない
室内飼いする猫は、飼い主が妊娠させたいと思う時期に妊娠をさせることができます。
1匹で飼っている猫ならば、時期を見て飼い主が相手を探すことができますし、子供を欲しくないと思えば去勢手術をさせることもできます。
室内で猫を飼う時、お世話をしなければいけないので、数が増えるのを嫌なる飼い主もいるでしょう。
一度にたくさん生まれると、成猫になってからも大変なので、なるべく妊娠をさせたくはないと思っている人もいます。
外に出るとどこかの野良猫と交尾をしてしまい、いつの間にか妊娠してしまう可能性もあります。
野良猫の中には感染症や病気を持っている猫もいるので、妊娠と病気の両方を気にしなければなりません。
室内飼いをしていれば他の猫との接触はなくなるので、不意の妊娠を避けることができるのでメリットとなります。
病気にかかりにくくなる
感染症などは人間の健康にも影響することです。
しかし、室内飼いの猫であれば、外での猫同士の接触がなくなるので、感染症などを受けるリスクも大幅に減らすことができます。
また外にいる猫の多くは、ダニやノミなどに寄生されていることがあります。
ダニな草むらなどにも生息しているので、いつの間にか寄生してしまいます。
室内にももちろんダニやノミなどといった害虫もいますが、飼い主が掃除をすることでその発生率を大幅に減らしてくれます。
猫はダニやノミに寄生されることも少なくなり、感染症などを防ぐメリットがあります。
いつでも清潔にしておかなければいけなので大変
猫の室内飼いのデメリットとしては、いつでも室内を清潔にしなければいけないことです。
猫の体はノミやダニなどに寄生されることがありますが、室内で飼っている猫も当然そのリスクはあります。
布団やクッションなどにも生息していることがありますが、それが猫の体に付着してしまいます。
もしもダニが猫の体に付着すると、約1週間くらいは体に寄生していますし、その後卵を産むことにもなります。
人間が住んでいる時よりも、はるかにダニやノミが発生しやすくなりますから、部屋をいつでもキレイにしておかなければいけません。
また猫は春や秋になると、毛が抜け始めます。
抜け毛がそこら中に落ちるので、その中で生活をしなければいけないので、衛生的に見ても毎日掃除をしなければならないでしょう。
猫を室内で飼うことで、掃除を毎日丁寧にしなければいけないことがデメリットとなります。
猫の安全に気をつけてなければならない
猫の室内飼いのデメリットとして、猫の安全を確保しておかなければならないことが挙げられます。
猫は一度興味を示すと、前足でいじって遊ぶことが多々あります。
家の中には電気コードがありますし、冬ならストーブをつけているかもしれません。
猫は寒がりなので、冬の間は仕事でいなくても室内を温める為に、エアコンをつけっぱなしにしていることもあるでしょう。
そんな中で、コードをかじったり、ストーブの上に乗ってしまうこともあるかもしれません。
室内には猫にとっては危険な物がたくさんあります。
特にお風呂場にあるバスタブは、猫がなかなか這い上がって来ることが難しいので、少しでも水が張ってあると溺れてしまいます。
落ちているゴミなどを飲み込んでしまうケースもあり、特に猫の行動は予想することが難しいので、毎日安全に気を配らなければならないことがデメリットです。
猫を室内飼いするメリットとデメリットを知っておこう
猫を室内飼いすることのメリットとデメリットはいくつかありますが、それでも可愛い猫を飼いたい人はデメリットを受け入れるしかありません。
デメリットもありますが、その分メリットも多いので、いつまでも楽しく猫と過ごすことができるでしょう。
ご自分のライフスタイルと猫の健康のことを考えて、室内飼いをするかどうか決めることをオススメします。