猫はヒマがあれば寝ているか、毛づくろいをしていますよね。

猫がそこまでに執着する毛づくろいの理由をご紹介します。

体をキレイにする

キレイ好きな猫は毛づくろいで丹念に体を掃除します。

体に付着した汚れやごみ、ほこり、時には体表に着くノミや寄生虫の排泄物を取り除くためと言われます。

猫の先祖が元々北アフリカの砂漠に生息したことから、毛づくろいの習慣がついたとされます。

また、捕食動物である猫は食エサ摂取で必ず顔と前肢を汚します。

よって食後の毛づくろい習慣は必須となります。

くつろぎのための行為

生まれたばかりの子猫は母親に優しく毛づくろいをしてもらいます。

その習慣が猫たちの精神を安心させ、落ち着かせる自己毛づくろい(セルフ・グルーミング)に繋がっていると言われます。

不思議と敵と張り合った後や飼い主に叱られたりした後、猫たちは毛づくろいをしています。

そんなところで毛づくろいをするかしら?と思うようなところで突然ペロペロ始めたりするのを目撃したら、彼らなりに気持ちを落ち着かせようと頑張っていると考えられます。

体温を下げる

足の肉球以外、汗をほとんどかかない猫は毛づくろいで体温調節をしています。

夏は体の表面全体に唾液を伸ばし、水分が蒸発する際の気化熱を利用して表面体温の低下を促進させます。

先祖が砂漠出身だけに、気候に順応したワザを自然と編み出したのでしょう。

体温が下がれば水の摂取量も削減できると言う、まさに一石二鳥の彼らの生活の上での知恵です。

砂漠生まれの猫たちは元々水の摂取が少なく、オシッコの量も少ないと言う習性には持って来い知恵ですね。

また、毛づくろいによる体表のフケ取りが皮膚炎の予防であったり、同じく静電気の除去にも効果があります。

ひなたぼっこで毛づやもアップ

ひなたぼっこも大好きな猫ですが、紫外線を浴びることによって体表にビタミンDを合成すると考えられています。

そのビタミンDを毛づくろいにより体内に補給して、免疫力をアップさせ病気になりにくい体を維持しています。

ひなたぼっこ+毛づくろい=毛づやもアップし、ふかふかな毛並みにもなります。

コミュニケーションの一環

2匹の猫が互いに毛づくろいをすることを社会的毛づくろい(アログルーミング)と言い、お互いの絆や関係が良好であることを示します。

自分で毛づくろいできないような箇所までのお互いで舐め合ったり、耳の中までもキレイしにし合います。

このような行為は認め合った同士でしか行いません。

飼い主のあなたのことを猫が舐めてくれるとしたら、それは間違いのない信頼と絆の証です。

しかし、好かれているのかと安心していたら突然引っかかれたり、甘噛みをされたり、その場から走り去られたりと、猫たちの意味不明な行動はつきません。

それに加えて、実は飼い主の臭いも猫にとってみたら不要で不快な臭いです。

人に触られた後にその部分を丹念に舐めている猫を見たことありませんか?

飼い主のとってあまり嬉しい光景ではありませんよね。

猫の毛づくろいの理由は様々

毛づくろいの理由には色々な背景があります。

こうした理由を知って、猫達に存分に毛づくろいをさせてあげましょう。