愛猫の健康を考えたとき、キャットフードにはこだわりたいものです。
ただ、経済的な事情から安価なフードを与えている飼い主の方が大半でしょう。
しかし、ときには高いものを奮発して買ってあげると、目を丸くして喜ぶ愛猫の姿が見られます。
ここでは高級な猫缶についてご紹介します。
1.ヤラーの猫缶
ヨーロッパ(オランダが原産国)のキャットフード・メーカーが提供する、身体に優しいオーガニックフードを原材料に使っている猫缶です。
オーガニックとは“有機栽培”のことを指し、化学的に合成された肥料や農薬などを使わずに、自然そのままの恵みをフルに活かした本来の農業で生産する方法のことです。
近年、大きなシェアを占め始めている“遺伝子組み換え作物”は、この有機栽培とは対極にあるものです。
そんなヤラーの猫缶は100gのものが6種類あり、どれも値段は税込み356円です。
400gのものは1種類しかなく、値段は税込み712円です。
安価な猫缶と比べると、確かにお値段はやや高めですが、たまにプレゼントする分には問題のない値段であるといえるでしょう。
それに、安価な猫缶には添加物がたくさん入っていますが、ヤラーにはほとんど入っていません。
また猫の栄養素にはならない穀物も不使用なので、消化・吸収効率が良く、しかも安全・安心のキャットフードであるといえます。
2.ジウィピークのキャットフード
ジンギスカンで有名なラム(子羊)の“生肉”を使ったキャットフードであり、ニュージーランドで製造されています。
加熱調理した肉とは違い、生肉には栄養素がたっぷりと詰まっています。
しかも、野生の猫は本来、獲物を生の状態で食しますので、ジウィピークの猫缶はとても優れた高タンパクな栄養素であるといえます。
必須脂肪酸の含有量も多いため、身体がほっそりとして痩せている猫や、怪我・体調不良から回復途上にある猫、消化能力の低い猫や育ち盛りの子猫などに、ちょうどよいキャットフードです。
また、穀物・豆・芋などは含んでいないため、それらの原材料にアレルギーのある猫にも有効です。
気になるお値段は170g缶で税込573円になり、ラム肉を使っているだけあって、やや高くなっています。
しかし、全く手が出ない値段ではありませんので、たまには愛猫のために購入してあげるとよいでしょう。
特に高タンパク・高脂質なキャッチフードを必要としている猫にとって、これは非常に有効です。
3.アーミテスのキャットフード
アメリカで製造されているこのキャットフードは、化学合成された(人工の)添加物を使っていません。
人間の食べ物の基準を適用して原材料を選び、政府の機関による厳しい管理の下で生産されています。
どちらかというとドッグフードの方が有名であり、アメリカの犬に関する雑誌がその高い品質を評価しています。
こちらのキャットフードでは、人口の添加物を不使用の代わりに、天然成分由来の酸化防止剤を使用しています。
そのため消費期限が短めですが猫の身体に優しく、飼い主としては安心して与えることができます。
魚肉をメインに使っていてタンパク質量も十分にありますので、良質な猫缶であるといえます。
85gあたり税込321円です。
4.アニモンダのキャットフード
ドイツのキャットフード“アニモンダ”は、肉の中でも質の高い部位(胸肉やレバー・七面鳥の心臓など)を使用しています。
牛の胃袋といった猫が消化しにくい部位は使っていなく、さらに鳥の羽やクチバシ、爪などといった副産物は一切使用していません。
副産物を食することは消化しにくくなるだけではなく、免疫能力を低下させ、便が臭くなったり、毛並みが悪くなって艶やかさが失われたり、不健康な皮膚状態になったりするものです。
それを防ぎつつ、さらには加熱処理をしていない“生肉”ということにこだわりを持ち、“消化のしやすさ”という点においては、徹底的に配慮して作られているのがアニモ二ダの猫缶です。
新鮮な生肉というものは臭みがなく、香料を使わなくても問題ありません(実際に使っていない)。
また、自然本来の色こそキレイであり、合成着色料も使っていません。
そして、発がん性が指摘されているエトキシキンやBHAなどの防腐剤も使っていないため、素材本来のうまみに近い食感を愛猫に与えてあげることができます。
ただそのぶん、消費期限が短いことに注意が必要です。
購入後はなるべく早く消費するようにしましょう。
お値段は100g税込302円です。
高級猫缶を買ってあげよう
キャットフードの缶詰の中身は、ウエット(湿った状態)になっています。
ウエットフードはドライフードよりも歯にカスが付着しやすく、歯石がたまって歯周病になり、やがては猫の命をも奪いかねない“口内炎”を発症するリスクがあります。
しかし、上記で紹介した高級な猫缶に詰まったウエットフードなら、余計な添加物が入っていないため、その心配はあまりないでしょう。
でも基本はドライフードを与えるのだということを忘れないでおきましょう。