アメリカンサイズのジャンボなキャットフードとして有名なのが、この“メンテナンスフォーミュラ”になります。

ブランド名は“カークランド”といい、会員制の大型倉庫小売店を経営する“コストコ”が所有するブランドです。

それでは“カークランド メンテナンスフォーミュラ(ドライ)”の特徴を見ていきましょう。

1.内容量は11.34kgという特大サイズ

まず目に付くのは、この商品の“大きさ”です。

重さにすると11.34kg、キャットフードの多くは1.5kg~2.0kgの重さであることを考えると、およそ6倍から8倍の量となり、どれだけ多い量であるかが分かります。

アメリカのショッピングスタイルは、一度に大量の買い物をして、1週間位は買い物に行かないで済むようにするというものです。

そんなスタイルによって生み出されたキャットフードなので、とても大容量になっています。

1袋買っておけば何度も買い物に行く手間が省け、非常に便利であるといえるでしょう。

2.コストコ以外でも販売している

コストコの商品と聞くと、会員になっている人しか買えないことを思い浮かべますが、コストコの店頭だけではなく、通販によっても手に入れることができます。

例えば、Yahoo!Japanショッピングでは、税込価格3780円(送料は別途必要)で購入することができます。

Amazonにおいては3595円(送料は別)となり、これだけの量でこの価格なら、安くてお得であるといえるでしょう。

もし、コストコの会員となって購入するのであれば、これよりも安い価格となりますが、会員費を払う必要があるので注意しましょう・

3.十分なタンパク質が含まれている

原材料の始めに表示されているのは“鶏肉”で、これは一番多く使われている主原料(第一主原料)のことです。

一般の安価なキャットフードでは、第一主原料の部分に“穀類”がくることがあります。

猫にとって穀類はあまり重要な栄養素にはならず、むしろ消化に悪かったりアレルゲンになったりすることがあります。

そのため、第一主原料の部分に“鶏肉”がきているメンテナンスフォーミュラは、猫にとって最も大切な栄養素(動物性のタンパク質)を満たしているといってよいです。

タンパク質を摂取することで、猫の柔軟性がある美しい身体の維持に、とても役立つのです。

4.“チキンミール”が少し心配

第一主原料の次にくる“チキンミール”には、質の良いタンパク質があまり使われていない可能性があります。

チキンミール(乾燥肉)と表示がある場合は、普通の鶏肉を粉末にしただけのものを使っていることになります。

“乾燥肉”と表示のないチキンミールに関しては、もしかすると肉副産物(爪や毛、角、死体・病気の肉など)を使用している可能性があります。

そのような質の低い肉を使用するのは、それでキャットフードの量をカサ増しして、メーカーが利益を上げやすいようにするためです。

メンテナンスフォーミュラの場合も、そのようなケースにあてはまる可能性は少なからず存在します。

では、それをどこで判断するのかというと、値段が安すぎないか、調味料は使われているか、酸化防止剤は化学合成された強力なものが使われていないか。

といったポイントが有力な基準になります。

メンテナンスフォーミュラの値段を1.5kg~2.5kg換算をすれば、だいたい400円から600円程になります。

これは、一般の安価なキャットフードの値段と同様の水準です。

また、調味料に関しては、それほど旨味のない肉(新鮮でない)に使われるもので、このキャットフードにはそれが含まれています。

そして保存期間を長くする酸化防止剤について、化学合成されたものかどうか表示されていなくて、“不明”です。

5.多頭飼いの家庭では役に立つ

世の中には1匹だけしか猫を飼っていない家庭もあれば、3匹も4匹も飼っている“多頭飼い”の家庭もあります。

そんな大家族の家庭にはこのメンテナンスフォーミュラがちょうどよい量になるでしょう。

これだけ多ければフードの残量を気にすることなく、愛猫たちにガツガツを食べさせてあげることが可能です。

その逆に1匹や2匹しか飼っていない少数の家庭であれば、このキャットフードの量は多過ぎます。

賞味期限は長くても、開封をすれば“酸化”が始まるわけで、そうなれば時間の経過とともに鮮度は失われ、品質が劣化していくことになります。

劣化したものを愛猫に食べさせては健康に悪影響をもたらし、病気にかかりやすくなりますので、買わないようにした方が賢明です。

メンテナンスフォーミュラをあげてみよう

これまで見てきたように、原材料に少し不安な点はあるものの、猫に必要なタンパク質を豊富に含み、概ね満足できるキャットフードであることが分かりました。

メンテナンスフォーミュラの最大の特徴は、やはりその“多さ”にありますので、猫好きで猫に囲まれながら生活している飼い主には、とても貴重なフードになります。

経済性が良いため、普段はこのメンテナンスフォーミュラを使い、たまに高級なキャットフードを買ってあげるとよいでしょう。